宗教間に恒久的な和合を成そう
本講演文は、2003年7月10日韓国天安の柳寛順体育館で開催された「2003世界文化体育大典」の開幕式で、創始者である文鮮明総裁が講演された基調演説文である。
1 尊敬する元・現職国家元首、高名なる宗教界の指導者、世界各国から来られた各界の指導者、各宗教団体を代表する青年代表、そして紳士淑女の皆様!
2 ここ大韓民国で開催される「第9回世界文化体育大典」に参加されたことを心より歓迎いたします。韓半島は私の祖国であると同時に、神が復帰摂理を完結される所でもあります。
3 私は少年時代から驚くべき霊的な体験により神を知り、イエス様をはじめとする聖人たちと交流してきました。深い境地の霊的体恤を通して神のみ旨と心情を悟らせ、天道と人生の本然的な道を究明しました。
4 人の生命は、地上において肉身の死ですべて終わるわけではありません。天上世界、すなわち霊界では聖人賢哲たちはもちろん、私たちの先祖が肉身と異なる人格体である霊人体として暮らしています。神が創造された根源の世界、すなわち無限で永遠なる世界と比較するとき、私たちの肉身が暮らすこの自然界は、とても小さな一部分に過ぎません。
5 霊界は永遠なる世界であると同時に、現実世界の主体となる根源であり、本質の世界です。私は、堕落で断絶した地上世界と霊界間に原理的な交流を回復させることに多くの精誠を尽くしました。地上と天上に然るべき条件を立てなければ不可能だった実に難しい課題でした。
6 今は私が霊媒を立てて霊界にメッセージを送り、またそこから回答を受けるとともにそこの実相を報告してきたりもします。さらに驚くべき事実は、霊界で五大宗教の代表たちが一か所に集まり、神が人類の父母であると宣言するとともに、私に対して人類の救世主であり、・メシヤであり、再臨主であり、真の父母であると宣言し、統一原理が人類を救うための平和のメッセージであり、天宙の平和統一は、真の愛を中心として超宗教・超国家・超人種的に為に生きる生活を通して完成されることを宣布しました。そして真の父母に侍り、神の国と世界平和のために、和合、統一、精進することを決意しました。 2001年末に霊界で成されたことです。
7 地上世界の根源であり、主体となる霊界で成されたことは、その反応が地上にも起こるものです。地上に多くの霊的な役事が起こるようになり、霊界の宗教団体の代表たちと同じ決意をするようなことが次第に多く生じてきます。世界文化体育大典は、人間の考えだけで始まった行事ではなく、神のみ旨を動機として霊界が全面的に協助して支援する中で進められる、愛のチャンピオンを神に捧げる祝祭です。
8 今回参加された皆様の善なる先祖たちと宗教団体の指導者たちが、霊界で皆様を声援しているという事実を記憶してくださるようお願いします。宗教の重要な使命のうちの一つが、人々に霊界についての正しい内容を教育することです。人が神と霊界に対してはっきりと知るならば、確信と希望をもって責任を果たしながら全き姿となるでしょう。
9 現在に至って、多くの国々は、自国の安全は自国の問題だけに限定された事実ではないということを悟るようになりました。戦争とテロ、そして核兵器の脅威など、国際情勢から自由な国は一国もありません。各国の指導者たちは、世界平和のための基盤として、宗教間の調和と協力が必要であることに共感しており、9・11同時多発テロの後には特にそうです。この半世紀の間、私が警告してきた宗教間の葛藤と戦争の致命的な危険について、人々が今になって深刻に感じているのです。
10 宗教間の和解と協力は、世界平和のための前提条件です。この度の文化体育大典の主要行事は、宗教間の和合を恒久的に成し遂げようとする行事です。
11 指導者、特に宗教界の指導者たちは、人の血統の重要性を理解し、正しく教えなければならないと考えます。神が人類の先祖として最初の男性と女性を創造されたみ旨は、彼らが真の愛で完成して、夫婦として完全な相対理想を成し遂げることで、神を中心とした家庭を築き、善なる子孫の血統を受け継いで神の民として繁殖させることでした。
12 人類の先祖は、神の祝福を受けた最初の家庭を完成することができませんでした。彼らはサタンの偽りの愛の因縁により堕落して、エデンから追放されてしまいました。結果的に、神の真の愛と関係のない家庭を築いてしまいしました。人類の先祖は神の善なる息子、娘、善なる夫婦、善なる父母になることができなかったのです。したがって、人類は偽りの先祖に由来して偽りの血統を伝承しながら罪悪の子孫として繁殖しました。
13 人類の先祖は、子孫たちに神の真の愛と真の生命、そして真の血統を相続することができませんでした。偽りの先祖の子孫たちとなった人類は、真の愛によって神の願う真の家庭を回復すべき宿命をもつようになりました。真の愛と真の生命、そして真の血統はすべて大切ですが、その中でも代を引き継いでいく真の血統が最も貴いのです。
14 超宗教的に集まった青年学生の代表の皆様、新しい心情文化世界を指向するこの祝典の主役はまさに皆様です。皆様は真に貴いものをもちました。若さ、情熱、純粋、義侠心、勇気など神の本性と近い性稟をもったので、神は皆様と共にあることを望まれます。皆様が開かれた心で排他、反目、葛藤を越えて、宗教和合の根を下ろさなければなりません。
15 私の生涯を通した実践と教えの一つが壁を崩すことです。私たちは人種と宗教、そして国家間の境界を越えて調和を成して暮らさなければなりません。私たちは神を中心とした一つの家庭の家族です。スローガンや修辞としてではなく、実際にそのように生きなければなりません。神は若い大学生たちに大きな期待をかけておられます。私たちが特定の人種、言語、宗教、国家や文化に所属しているという意識を克服しなければなりません。
16 本日私は、皆様に真に貴い教えを授けようと思います。特に、若者たちは、愛の器官の価値を正しく知り、貴いものとしておかなければなりません。愛の器官は、愛と生命、そして血統の中心であり、根源です。完全な愛の結実と新しい生命の懐妊は、愛の器官を通して可能です。愛の器官を通さなければ父母の血統が次の世代につながることはできません。そのような理由により、愛の器官は人体で最も大切なものなのです。
17 不幸にも、現代人たちはその貴い愛の器官を誤って使用しています。社会の文化的な環境の中で映画、音楽、言論、インターネットなどが、愛の器官を誤って使用するように導いているのが世界的な趨勢です。若者たちがフリーセックスの波に巻きこまれて家庭が崩壊しています。このような現実は悲惨なものです。ですから、宗教界の指導者たちをはじめとする志ある人々が、正しいことを主張すべき時なのです。
18 いかなる場合にも家庭の尊さが回復し、男女の愛の関係が正しい倫理基準の上に立たなければなりません。真の父母を通した真の愛の祝福結婚と若者たちの純潔運動が、超国家・超宗教的に普遍化しなければならない理由がここにあります。13日に挙行される超宗教・超国家的な祝福結婚の意義もこの点から見いだすことができます。
19 今まで私は超国家的・超人種的・超文化的・超宗教的な祝福結婚を推奨してきました。また、過去に怨讐の関係だった国民相互間の祝福結婚を奨励しています。韓国と日本、アメリカの黒人と白人、キリスト教徒と回教徒、イスラエルとパレスチナ間の結婚です。これが普遍化すれば、平和世界へと向かう道がどれほど短縮されるでしょうか! 怨讐を愛することによって心の障壁を取り壊して献身する平和大使たちとなりましょう。
20 尊敬する世界の指導者の皆様、これまで私たちは、国連を代表的な平和機構であると言ってきました。その国連の加盟国が創立時の51か国から現在は191か国に増え、そして58年の間に内外的な環境と条件が大きく変わりました。国連が成し遂げた業績も多いのですが、今は内外に多くの試練に直面しています。安全保障理事会を中心とした特権の問題、強大国と弱小国間の公平性の問題、強制的な制裁権の問題、予算の問題など多くの制約と困難があります。
21 特に、国連が宗教と霊性の重要性を見過ごすことで、心のない体のような運命を自ら招きました。ですから、国連が地球星の諸問題に能動的に対処することができなくなり、世界的な問題を解決するにおいて公正さを失うようになりました。このまま国連が維持されるなら、本来の創設目標を達成することができなくなり、発展どころか存廃の危機を迎えるようになるでしょう。
22 私は30年前から、国連が真の世界平和のための機構となることを希望し、過去4年間に機会がある度に国連の更新を主張してきました。国連の更新に関する私の持論は、国連に超宗教議会を置こうというものです。フィリピン政府は、私の提案を基礎とした国連の更新案を今年9月の第58次総会に提案する予定です。国連が真の平和実現の躍動的な機構になるよう、皆様がたすべてが支援してくださるものと信じます。
23 国連に設置される超宗教議会の代表たちは、宗教の創始者たちが成し遂げようとした高貴な理想を真の愛の人格と知恵で実践しなければならないでしょう。そのためには宗教自体が利他的な実践の道に入らなければなりません。そうすることができなければ、超宗教議会の価値が喪失します。今の世界は、宗教団体の利己主義を克服し、真の愛を実践する宗教指導者たちを必要としています。
24 今回進められる超宗教祝福結婚行事、超宗教青年平和体育大典、国際平和会議、世界CARP総会、平和のための奉仕活動など、すべての文化祝典の行事は、世界平和のためのものです。私は教育と芸術の分野にも世界的な基盤を築きました。また、今月15日に開幕する世界的なクラブサッカー対抗戦である鮮文ピースキングカップ大会も心情文化の平和世界のための一連の活動です。
25 これから数日間、霊界と世界が注視する中で、私たちの平和のビジョンと指導力を万国に表すようになるでしょう。それが万民の心中に感動と共感を呼び起こし、希望のメッセージとして伝えられることを期待します。神の祝福が皆様とそのご家庭、そして全世界に満ちることを祈願いたします。
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文鮮明先生の講演
文鮮明先生の講演 - 22. 宗教間に恒久的な和合を成そう
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