創造理想から見た芸術世界
「世界平和美術祭典二〇〇〇」における御言
2000年2月9日
ソウル・芸術の殿堂・美術館
尊敬する内外の貴賓の皆様
世界平和美術祭典に珠玉のような作品を出品された作家の皆様
初めに、私の八十回目の誕生日を祝賀してくださるために、世界各地より、歴史的な本行事に参席された皆様に深甚なる感謝を申し上げます。
特に、北韓をはじめとして、米国、中国、ロシア等、多くの海外の作家たちが席を同じくしていることは、大変意義深いことであると言わざるをえません。
美を追求し、それを表現しようとすることは、人間の本性です。神様の創造理想に似た人間の内面世界は、知、情、意の三機能を発揮し、人間の肉身は、その心の命令に感応して行動します。
その結果、人間は常に愛と、真理と、美を追求しているのであり、おのおの、宗教と科学と芸術が、その表現手段であるのです。
結局、宇宙万象は創造主、神様の内的性相の多様な実体としての外的形状であるのです。
太初に、被造物を創造された後、神様が上げられた感嘆の声は「見るに善かった」でした。愛と真理と美の実体が、それぞれ線と角度と面を異にし、宇宙空間の至るところで、自らの位置を占め、調和と統一の一つの空間を成すときに、初めて神様の創造目的は成し遂げられるのです。
したがって、純粋な芸術世界では分裂はありえず、葛藤はありえないのです。
より外的であり、積極的な美の表現が舞踊や音楽であるならば、美術は、より情的にあらわれる心の世界の表現です。
私は、かつて一九六○年代に、リトルエンジェルスを創団し、韓国の美しい芸術世界を全世界に宣揚してまいりました。そして、これを土台に『愛天・愛国・愛人』を建学理念とする仙和芸術学校を創立しました。
さらに、ユニバーサルバレエ団を韓国に、そして米国の首都ワシントンにキーロフバレエ学校を設立し、ニューヨークには、ニューヨークシンフォニー・オーケストラを創団しました。
一方、ニューヨークの世界日報社の社屋内には、常設美術展示場があり、作家たちの世界的な交流を援助しているのです。
内外の貴賓の皆様
芸術をものす心の極致は、一つ一つ、手ずからつくられた作品であるさまざまな万物、万象を通して、無限に喜ぼうとされる創造主、神様の心情世界に到達しようとすることです。
与えても、さらに与えようとし、ために生きても、さらにために生きようとし、条件なく投入しても、忘れてしまおうとされるのが、神様の心です。その心情世界の根本は、真の愛です。
被造世界に対する神様の創造理想は、その心情から出発なさったものです。芸術の原点は、その心に似ることにあります。ゆえに、芸術世界には国境はありえません。特定理念や思想の道具になってもいけません。
調和と統一が基本原理です。分裂と葛藤は、堕落性の果実です。したがって、作品世界においても、東洋は西洋を理解し、西洋は東洋を受け入れて、四方性、世界性を帯びなければなりません。
それぞれが追求する分野において、創造主、神様を畏敬し、その理想を表そうとする純粋芸術の追求、それ自体が最も美しいのです。
特に芸術世界を通して、半世紀の間、引き裂かれていた南北韓の同胞が共にまみえ、さらに東西世界が交流することは、一なる神様の下の一つの世界、さらに、ひいては神様の下なる一つの宇宙を追求してこられた神様のみ旨と一致するのです。
いま一度、私の八十回目の誕生日を期して、韓国と世界を代表する美術人が席を同じくしたことに対して、心より感謝を申し上げます。
新千年には、各自、皆様の分野で、より一層大きく発展されることを祈願いたします。皆様と、皆様の家庭に神様の祝福が共にあるよう祈願いたします。
ありがとうございました。
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文鮮明先生御言選集 20000209 - 創造理想から見た芸術世界
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