2. ローマ教皇庁と同じ使命を果たすべき韓半島
アジアにおいて、アメリカが行くべき道はどのような道でしょうか。アジアを訪ねていく際に、どのように訪ねていくべきなのでしょうか。怨讐に勝って訪ねて、越えていかなければならないのです。その道しかないのです。
今、問題となるものは何でしょうか。大陸を中心とした神様のみ旨が、ユダヤ民族が失敗することによって、イタリア半島を中心として世界を制覇しようとしましたが失敗しました。次に英国を中心とした島嶼文明を中心として成そうとしましたが再度失敗し、それで、アメリカ大陸が受け継いだのです。
しかし、これが反対に回っていくためには、蕩減して回っていかなければなりません。島国を中心として蕩減しなければならず、半島国家を中心として蕩減しなければなりません。そうしなくては、大陸に行くことができないのです。
それゆえ、英国のような島国と同じ島国に回っていこうとするので、英国に匹敵するアジアの国がどの国かが問題です。それが日本だというのです。
日本が百二十年間でアジアを制覇したのは、英国が全世界に影響を及ぼしたように、アジアに影響を及ぼす、そのようなサタン圏をつくらなければならなかったからです。日本はこのような文明の恵沢を受けて、そのようになったのです。それゆえ、近代日本の文明は、英国からただそのまま受け継いだものです。
ではその次に、イタリア半島のローマ教皇庁を中心として祝福を守ることができなかったことを蕩減できる、そのような半島がどこかというのです。アメリカの立場で見れば、二つの道しかありません。
一つはフィリピンが島国であり、インドシナが半島ですが、これを中心とした道です。それからもう一つは、日本が島国であり、韓国が半島ですが、これを中心とした道です。この二つしかないのです。
それで、どこに行かなければならないでしょうか。摂理的に見れば、怨讐の国を通さなければならないのです。
怨讐から取り戻してこなければならないのです。フィリピンはアメリカの領土です。それゆえ、これはだめです。ですから、日本の基地を中心として韓半島を訪ねていく道しかない、という結論が出るのです。
復帰時代になったので、日本が反対に、ローマの立場であるアメリカの怨讐であるにもかかわらず韓国を占領して、韓国の発展に影響を及ぼすことをしたのです。反対にしたというのです。ぴたっと反対になったのです。
それゆえ韓国は、昔のローマ文明のように、新しい文明を中心として神様の前に霊的なものだけでなく、霊肉を中心として貢献できるように、西欧文明がアジアに訪ねてくるときには、その文明を受け継ぐことのできる一つの根拠地になるのです。このようなことを摂理観的な視点から結論づけることができるのです。
それゆえ、イタリアで霊的キリスト教を中心として世界を動かすことができたように、ここでは霊的な文化圏を受け継いで、肉的な基準を中心として世界を動かすことのできる教皇庁の形態が現れる、という結論が出ます。
ですから、肉的な立場で教皇庁のような使命を果たすべき所が韓半島だというのです。このように回っていくのです。蕩減復帰の原則によって、このように回っていくのです。それゆえ、主はどこに来なければならないでしょうか。西欧社会には来ることができないというのです。
本来、神様のみ旨の中で、アベル的アラブ圏とカイン的アジア圏を中心として、肉的立場を復帰しなければならなかったのですが、それが成されなかったのです。ですから最後に、アジア諸国の中にある一つの国として西欧文明と連結させることのできる、ローマ教皇庁の使命を果たすべき、そのような一つの地域が韓半島なので、韓半島に主が来られなければならないということを我々は歴史的な観点から結論づけるのです。
「主が体をもって来られるならば、韓国に来なければならない。アジアの国韓国に来られなければならない」という話がここで成立するのです。分かりましたか。ですから、西欧文明と連結して、西欧とアジアを一つにしなければならないというのです。(八〇―二五六)