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父母の日の御言
1982.03.25 ワールドーミッションーセンターにて
皆さんもご承知のように、今日は二十三回目の父母の日です。皆さんは統一教会に入教以来新しいことをたくさん経験してきましたが、その内の一つが父母の日です。結婚していない皆さんにとっては父母の日は単にもう一つの日のようにしか思えませんが、父母や祖父母にとってはこの日はたいへん意義深い日なのです。
私たちが父母の日のような日を別に設けるのは、世間的な理由からではありません。それは神を中心にしています。摂理歴史における神の観点からのみこの日は重要なのです。祝うということは、神の栄光に戻ることを意味します。今日の世界には多くの父母がいます。多くの家庭や国や世界さえも彼ら自身の祝日を設定することができましたが、神の歴史にとって天が祝うことのできる日はそれほど多くありません。
神と全人類が共にできる祝日を想像してみてください。実際、神のすべての子女たちが神に喜びと栄光を帰すことのできた日は一日たりともありませんでした。人類始祖が地上に堕落の悲劇と悲しみをもたらしたというだけの理由で、一日たりともそういう日はなかったのです。創造は神の栄光のために、すなわち創造主の名を讃えるために成されたにもかかわらず、そのもとの目的が完成したことはかつて一度もありませんでした。
人々が歌い祝う世間の祝日は数多くありましたが、こうした集いの多くはただ神の心を痛めるだけで、喜びをもたらしませんでした。神はこうした祝日をご覧になってますます涙を流し、世界をもとの状態に戻す仕事がさらにさし迫っていることを感じました。神を中心としない両親から新生児が生まれるたびに、神は復帰されねぱならないもう一つの魂を見、ますます重荷の加わった多くの問題を見ておられるのです。神を中心としない若者が結婚すると、神は復帰されねばならないますます多くの夫婦をご覧になっているのです。アダムとエバだけの復帰でさえ大きな問題であったのに、今ではそれは家庭、民族、国家、世界全体となっで、神の問題は途方もなく複雑になってしまいました。
伝統的に、新しい民族や国家が誕生すると、大きなお祝いが成されますが、神の観点から見ればそれは復帰においてもう一つ問題が増えたにしか過ぎないのです。神は最後には悪が審判され復帰されねばならないのを知っておられながらも、堕落した人類歴史がこのように増大していくのをご覧になっているのです。神はこの世界をこのままでは受け入れることができません。それでは、神の観点から見て、終末時代とはどうあらねばならないのでしょうか。終末時代とは、神が最も嫌うものを人間が最も愛するようになるときです。神と人間とが正反対の見方をする、そのときが終末時代です。
春は種まきの季節です。夏は成長のとき、秋は刈り入れのとき、そのときに新しい果実や種が形成されます。人類歴史も季節を通過して移動します。それは誤った種としてまかれ、不倫の愛を通して育成されました。そういった誤った出発のもとには、憎しみ、しっと、陰謀、そして堕落がありました。神とは関係のないこうしたもののすべては人類史の種の中に潜んでいましたので、愛の秩序と原則は全く混乱してしまいました。種が罪深くまかれたのですから、その実も罪深いものとなるのです。その実の結ぶときが終末時代です。アメリカは堕落した愛の実を結ぶことにおいて、どの国にも引けをとりません。
今日アメリカは神の喜びの対象となるどころか、かえって神の怒りの的となっています。この国は自己崩壊と悲劇へと突き進んでいるのです。神の理想は神を中心とした男と女の創造であり、二人が一体となって家庭、民族、国家、世界を造ることにあります。しかし、アメリカはその理想から離れてしまっており、愛の関係になんの秩序や基準もないのが今日の現状です。愛という最も素晴らしいものが、最も混乱し誤用されてしまっています。皆さんは、毎日皆さんの周りにいる人々の生活の中に混乱した関係を見ていることでしょう。そんな社会に神と出会える手段は何もありません。
神の創造した被造物は何を嘆いているのでしょうか。被造物はもとの理想家庭を求め、そこに住み栄えるのを望んでいるのです。もし皆さんが通りがかりの人に、完全な愛をそなえた両親がいるかどうかたずねてみれぱ、その人はいないと答えるでしょう。その人は、完全な愛をそなえたもとの姿の兄弟姉妹がいると答えることもできないでしょう。その人には、もとの完全な姿の親戚もいなければ、もとの完全な姿の愛の世界もないのです。
これが毎日神の心に悲しみを与えている悲劇的な現実なのです。サタンは神の苦悩を見て喜び、「あなたが全能の創造主である」と言ったところで成功しないでしょう。「あなたは敗者で、私が勝ちました!」と神を嘲っているにもかかわらず、人間は自らがどんな状態に置かれているのかさえも知らないのです。
サタンは、若者を廃人にして殺してしまおうと、麻薬やフリーセックスといった多くの武器を持っています。神が好むものはなんでも悪魔は嫌うのです。数えきれないほど多くの人間がサタンの道具となり、ありとあらゆる犯罪を犯しています。この状態がいわゆる終末時代なのです。このときに臨んで、私たちは人々にはっきりと彼らがどこにいるのかを知らさなければなりません。火と硫黄がここに迫っています。その最後の瞬間にいかにして私たちは人類を救うことができるでしょうか。
神は愛の神であり、怒りと審きの神ではありません。ゆえにこの最後の瞬間に神は破局から守るためになんらの解答を持っておられるにちがいありません。神は、世界が救われるために手本にすることのできる完全な愛をそなえた真の父母、真の兄弟姉妹、真の社会をそなえた世界のモデル、あるいは小宇宙をいかにして創造するかを考えておられるにちがいありません。神は、全世界がそのモデルを見てほしいと願っておられます。堕落世界は正反対ですから、そのモデル世界が出現すれば、堕落世界はそれを破壊しようとするでしょう。
私たちは、家庭、国家へのもとの道を示すモデルをどのようにして認めることができるのでしょうか。その特別のモデルは宗教運動の形態をとって現れるにちがいありません。私たちは、神が中心的な伝統の種をまかれたところのその同じ木から実を刈り取るでしょう。ゆえに、終末時代のモデルとなる運動は、すべての宗教、中でもユダヤ教とキリスト教から出た伝統を携えているにちがいありません。
たとえサタンが何を言おうとも、神は皆さんが誇り高い、偉大で、愛らしい息子娘たちであると言いたいのです。神が皆さんは誇り高いと言い得るのは、。皆さんがどんな誘惑や苦しみにも動揺しない人間であるのを示すことを意味しています。神が皆さんは偉大であると言うとき、それは皆さんがサタン世界に出会ってその戦いに勝利したので、神に大きな希望を与えたことを意味します。私は、一番最初の誇り高く偉大で勇敢な神の息子になりたいと思います。
悪は決して自動的に退くものではありません。それは、打ち負かさなければなりません。ゆえに、皆さんは悪と出会って、それを取り除くために打ち負かさなければならないのです。今日統一教会は、真に最後の最前線にいます。今日の戦いは、そこから新しい人類が生まれてくるための、天と地との、善と悪との、天宙的な対決なのです。
私がこの運動を始めるやいなや、全宗教と政府が私に反対しました。社会の考え得る全構成要素が私に対立し、民主主義と共産主義の両イデオロギーがそれに加わりました。サタンから見れば、私は究極的な悪でした。全宗教、全国家の人々が私をねらっています。皆さんが気づかなければ、矢が音もなく飛んできて、皆さんの心臓に突き刺さるでしょう。私は、四六時中あらゆる世界から音もなく来る矢の的になってきたのです。私は、この汚ない戦術を避けてきたでしょうか。いいえ、私はもっと多くの矢が私に突き刺ってもよいようなところを故意に歩んできたのです。
もし私が完全にさらされてしまえば、だれが私を守ってくれるでしょうか。私が生きながらえることのできたたった一つの理由はヽ神が私を守ってくださったからです。神は私を守ために天宙を動員されました。これが私がいまだに生きているたった一つの理由です。私の行くころどこでも神の関心を引き、全霊界が見守ります。神は真の父母のイデオロギーが失敗するのを認めるわけにはいかないのです。緊急事態を宣言したのは神です。私は皆さんに真の父母を中心にして、全霊界が緊急事態を宣言したことを解ってもらいたいのです。
万物復帰において万物が私たちの第一目標ではありません。また伝道においても、たくさんの人を得るのが私たちの根本目標ではありません。神を迎え、神の住める場所を準備するために、私だちはホーム・チャーチをなしヽ万物復帰をしているのです。この世には神の住む場所がありませんでした。それで、神を迎えるためにどこででも万物と人とを集めてきたのです。
なぜ私たちは、この目標のために私たちの運動を捧げねばならないのでしょうか。神は私たちに地上に住む場所を準備することを願っておられます。私たちはどこでもそれをしなければなりません。私たちはなんと偉大な仕事をするために呼ばれたのでしょうか。そして、それを成しているということは、なんと誇らしいことでしょうか。
私たちがそれを続ける理由はなんでしょうか。なぜ私たちは犯罪人のように扱われるのでしょうか。神と人類の未来は私たちの肩にかかっています。私たちの仕事はつまらないもののように見えますが、その背後の目的は天のものです。私は皆さんを誇らしく思います。私たちによる一つのしくじりは、神のために死んだ何百万の人々にとって、途方もない失望となるのです。私たちのみが勝つことができるのです。
私はかつて皆さんのように若かったのです。私はダイナミックで、自分の人生を楽しむこともできたでしょう。それなのに、私は締め出しをくう者、すなわち神のために統一教会の指導者となることを選びました。は神の意志と心を知っていましたので、これを取る以外に他の道を取ることができなかったのです。
共産主義が世界にはびこっていますが、だれもあえてそれに対抗しようとはしませんでした。しかし、私たちは恐れることなくそのイデオロギーに挑戦しました。私は皆さんに、たとえ世界が亡んだとしても、良心は人々の心の中に生き、やがてそれがちょうど原子爆弾のように爆発するときが来るのを知ってもらいたいのです。彼らが真の愛を知れば、私たちは世界の真の復帰という望みを抱くのです。
皆さんは素晴らしい青年ですが、私に従い始めて以来これまでに次から次へと難問に出会ってきました。ときには、皆さんは苦しみの中にあって、何をしていいかわからないときがあります。また、もうこれ以上こんなことはできないと感ずるときもあります。皆さんのだれもが行きつ戻りつし、上ったり下ったりしました。しかし、同時に全世界も揺れ動いているのです。皆さんは、どのくらい堅固でしょうか。
この父母の日にあたって、私は皆さんにある教訓を授けましょう。私を愛してはいるが、自分にとってこの生活は難かし過ぎると感じている人は、どうぞ立ってください。いまその人は、ドアから出て行って、すべてがなし終わったあとに戻って来たらよいでしょう。私は皆さんに、ここでこの運動に積極的な要素とはなれない人はいらない、ということをお話ししているのです。私は、私と共に岩のようになって、神に慰めと勝利を、人類に救いをもたらす人を必要としています・私だちは良い方向かに向かっており、勝利はすぐそこなのです。
皆さんは、少なくとも天国の真の伝統を受け継ぎ神の理想を全うすることができる日まで生きようと思うべきです。皆さんは、家庭的レベル、民族的レベル、国家的世界的レベルの理想を完成するまで、あきらめることができないと感じなければなりません。私は死ぬまで前進し続けるでしょう。皆さんはどうですか。今日、この祝日で最も重要なことはヽ皆さんが真の父母と一つになり真の家庭、社会、国家、世界を確立する目標を、もう一度皆さん自身に託せるかどうかということです。この誓いは、どんな祝日よりも千倍も価値があります。
若い女性なら着飾って美しくなりたいと思います。もし人々が、平ぺったい顔と貧しい服装の皆さんを見れば、自動的に皆さんはムーニーだと思うでしょう。皆さんがそんな非難を耳にするときはいつも神から見れば、メダルを獲得しているのです。たくさんのメダルであまりにも重いので、皆さんは上手に歩けないのです! 私の身体の全細胞がムーニーであるために非難されるなら、その細胞の一つ一つがそれぞれメダルを獲得しているのです。
世界はなぜ私がこんなに多くの若者を魅きつける力があるのか理解できません。なぜなら、私は普通の人間のように見えるからです。世間でさえ、だれもがなお本心を待ち続けています。それは、一人一人を神側へ引っぱってくる磁石のようなものです。それば、皆さんと真の父母の間の真の愛という最も自然な魅力なのです。皆さんは金メダルを得るために、私に皆さんを追い出すよう願いますか。それとも、安易な生活をするよう皆さんに勧めることを願いますか。皆さんは、メダルを得るのに貪欲です。皆さんは、なんて素晴らしい人たちでしょう!
皆さんは、この日と真の父母の真の意味、さらにそれに加えて皆さんの人生の真の意味を悟らなければなりません。皆さんは、アメリカの救いのためにここにいるのです。何百万人もの人が毎日霊的に瀕死の状態にあります。もし皆さんが外にいてそれを感ずることができないなら、皆さんの心も死んでいるのです。皆さんは、この社会の救いのために真に自分自身を捧げる必要があります。それが、今日皆さんの献身とならねばなりません。皆さんは、他の人々が共産国家、すなわちこの国家の敵のために成していること以上に、皆さん自身の国の救いのために成すには、どれほど多くのことを成さねぱならないでしょうか。
皆さんは、もしアメリカが現在の道を歩み続けるなら、アメリカに未来はあると思いますか。この巨大な国家は、霊的に麻痺させられています。皆さんがこの国の血肉となり神経組織となれば、アメリカは再び動けるようになります。皆さんは、たとえ楽しい青春時代を失ったとしても、この国のために皆さんの血を一滴たりとも余すことなく捧げたいと願うべきです。あるメンバーは、次の祝福が来るのを予想していますが、この国や世界が滅びつつあるのに、皆さんはどんな種類の祝福を願っているというのでしょうか。皆さんは、国や世界を救ったときに、初めて真の祝福を得るのです。
真に心に抱いてほしい気持は、この国と世界と神とを救いたいという熱烈な願望なのです。祝福は皆さん自身のためにするのではなく、皆さんの子孫のためにするのです。。私たちもそれを得るでしょうが、今日世界が瀕死の状態にあるときに、皆さんはどんな祝福を望んでいるのでしょうか。この瞬間に皆さんの考えを変えてください。皆さんが婚約者を愛するように皆さんの国を愛してください。皆さんが真の父母を愛するように、皆さんの国と世界を愛してください。これが最も誇り高い教えなのです。これが皆さんに授ける私の教えの核心です。皆さんにそのように生きるよう迫る人はだれも真の指導者なのです。
今日私たちは、父母の日を祝っています。私の決意は、全人類が希望の日を見て神と真の父母と共に喜ぶことができるよう、真の父母を中心にして私たちの生命を捧げることにあります。私の家庭を国のため犠牲にし、国は世界のために、世界は宇宙のために犠牲にしてきたのが、私の全人生の生き方でした。
一九七一年に私がこの国に来たとき、ここに神のために赤いじゅうたんを敷きつめようと決意しました。一九六五年に初めてここを訪れたとき、聖地を決めるために四〇日間この国の全州を車で回りました。運転手は眠る時間をとりましたが、私はこの国を愛するあまり瞬間瞬間がほんとうに素晴らしくて、ほとんど眠ることができませんでした。
アメリカは全世界の縮小体であることを私は知っていましたから、この国を愛することによって、私は全世界を愛したいと願ったのです。私は、決してアメリカや韓国の立場からは考えませんでした。私はひたすら神の愛する人々に注意を向けました。もし今、皆さんの仕事が難しかったとしたら、私の仕事は何倍難しかったでしょうか。理想に到達するために、私は迫害と苦難を通過せねぱなりませんでした。それが私の道でした。私はそのことを知っていました。なぜなら、私はアメリカは向きを変えねばならないという思いで前進していたからです。私はだれが真の愛国者なのか、だれがこの国と人々を最も愛しているのかを示しました。
アメリカの歴史を通して、神はこの国を祝福してきました。その祝福は、神を中心にして完成されるべきです。その仕事のために私はアメリカに来ました。私の最初の仕事は、この国を共産主義によるサタン的攻撃から守ることでした。真にこの観点から、私はだれよりもこの国のために身を捧げてきました。
私は歴史の法則をよく知っていますので、アメリカに堅固な基盤を作るまでは、どこにも行きたくはありません。私は歴史の悲劇を避けるために、まず最初にここで戦いに勝利したいのです。私は、はっきりと神の人が行くべき道を知っていますので、この道を歩んでいるのです。私たちの四大祝日はすべて神の復帰歴史の象徴です。どの段階においても私たちは地上で神を支持しなければなりません。私はホームチャーチで皆さん自身の実を結んでもらいたく思い、皆さんを送り出しています。
歴史上最悪の戦争は民族戦争と共に始まりました。もし私たちが民族戦争を蕩減しなければ、私たちは国家の戦争を蕩減できません。それゆえヽ皆さんはホームチャーチにおいてそれをしているのです。皆さんのカイン的ホームチャーチを立てたのちにアベル的ホームチャーチを立てるならば、皆さんは彼らを一つにできるのです。そのときに理想は現実となります。これは、黒人、白人、黄色人にも同様に応用できます。ノアの三人の息子のうち、二人は摂理を全うすることができませんでした。セムは黄色人種を代表し、ハムは黒人、ヤペテは白人を代表しています。セムとハムはあのとき摂理的役割を全うすることができませんでした。それで、ヤペテは彼らの位置にとって代わりました。これは彼の摂理上の位置であって、彼の個人的な資格で得たものではありません。
白人は黒人を愛すべきですし、両者とも黄色人を愛すべきです。すべての人種は互いに愛し合わねばなりません。さもなくぱ、人種間の戦争は避けられず、その結果として白人が最も苦しむことになるでしょう。私は人種間の戦争を回避しようと決意しました。共産主義は背後で全人類を戦わせようとしていますが、私たちは人種を統一しようとしています。これが私たちの仕事が南米やアフリカで強力に進められている理由なのです。もし私たちがそれをしなければ、だれがするでしょうか。他のキリスト教会でしょうか。他の宗教でしょうか。今日多くの教会はあまりにも個人主義的になりすぎて、人種の調和を活発に進めることができません。私はこの最も難しい仕事を進めてきました。私が最初にアメリカに来たとき、私はこの国に何が起こりそのすべてが真実のものとなることを予言しました。
ムーニーであるという理由で人々が皆さんを非難するとすれば、皆さんの汗と涙を神と人類のために流していることを話し、それが罪になるのかどうかはっきりさせるよう要求できるのです。私は今日皆さんに、神と人類のことを考えて忍耐し屈せずにやり続けてくれるよう、お話ししているのです。イエス様が地上におられたとき、全く同じ道を辿られました。これは、私たちすべてが受け継いできた伝統なのです。皆さんが荒れ果てたところで人々に出会うときには、アメリカが私を迫害したとき、いかに私が忍耐したかを思うことによって力を得ることができるのです。黒人が白人の皆さんを迫害するときには、白人の皆さんは忍耐する力を得ることができるのです。白人が黒人の皆さんを迫害するときには、黒人の皆さんはそのまま留まることができるでしょう。
アメリカ人の皆さんが他の国へ行き、ここで成したことと全く同じことをするなら、迫害され誤解されるでしょう。しかしヽ皆さんは人々が私を迫害したとかに私が最後までアメリカを愛したことを思い、忍耐する力を得るでしょう。皆さんは、同じ生き方を示すことができるのです。それが真の救いの道なのです。
私たちはこのお祝いを楽しんだのち、天の呼びかけに応える決意を新たにしなければなりません。そうすることが、神、真の父母、国、そして全人類が喜ぶ道なのです。皆さんはこの道を行く準備ができていますか。私が最初にその目標を全うしますか、それとも皆さんでしょうか。私は皆さんに勝利者になってほしいと思います。それがこの国に最大の希望を与えることになるのです。もし皆さんがいま以上に犠牲的になるなら、皆さんは実際勝利するでしょう。
皆さんの上に神のご加護がありますように……。
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