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世界平和統一家庭連合(世界基督教統一神霊協会「統一教会」)に関する年表
2005年
1月11日 - 文鮮明の側近、郭錠煥(クァク・ジョンファン)・統一グループ会長が韓国プロサッカー連盟会長に選出される。
2月9日 - 韓国・天宙清平修錬苑にて「天一国5年特別祝福式」。主に韓国・日本・アメリカから代表が集い、113組のカップルが祝福を受ける。
2月14日 - 韓国の清平において「天宙統一平和の王戴冠式」が開催。
3月1日 - 韓国の日本からの独立を祝う「光復節」にあたるこの日に、韓国に嫁いだ日本人女性(教団の信者たちと思われる)60人余りが韓服姿で、京畿道(キョンギドウ)・議政府(イジョンブ)のペヨン小学校を訪れ、1000人余りのお年寄りたちを前 に、「わたしたちの先祖が韓国人に働いた数々の蛮行を、心の底からお詫びさせて頂きます。崇高な三一精神と柳寛順烈士の犠牲精神 を模範として、熱心に生きて行きます」と跪いて頭を垂れる「ジョル」という韓国伝統の礼の仕方で涙の懺悔をする。『朝鮮日報』に掲載された写真
3月6〜3月29日 - 文孝進が日本各地で、コンサート。テーマは「驛(えき)」。
3月18日 - 文鮮明が統一教会に批判的なウェブサイトを告発し、損害賠償裁判していくことを指示する。翌日のイーストガーデンでの訓読会でも同様の指示を出す。
4月25日 - 新潟県や首都圏 の教団の元信者35人が、だまされて入信させられ、精神的苦痛や経済的被害を受けたとして、教団に総額約3億3500万円の損害賠償を求めた訴訟で、新潟地方裁判所の大工強裁判長は、「違法な勧誘・教化行為で信教の自由や財産権を侵した」として、教団に約8700万円の支払いを命じる。判決は原告の経済的被害 を認定したうえで「元信者を違法な活動に従事させた」とし、教団に不法行為への使用者責任があると認める。教団は「主張が認められず遺憾。判決文を検討し、控訴したい」とのコメントを出す。全国7地裁1支部で提訴された「青春を返せ訴訟の一審は新潟の訴訟を除けば、すべて和解か原告側勝訴で判決が確定した。
都内一流ホテルの宴会場で毎週水曜日に行われている「世界平和超宗教超国家連合」主催の「日韓交流パーティ」に教会員の桜田淳子が参加し、歌を披露。パーティ出席者は韓国人と日本人の「姉妹結縁」を結んだ。参加者には民主党の室井邦彦、自民党元文部科学副大臣青山丘(たかし)、元文部科学政務官大野松茂らの国会議員が参加。
5月20日 - 前年の7月20日に、韓国人ビジネスマンに巨額の負債を返済することができないことで、詐欺容疑で拘束されていた教団幹部の朴普煕に対して、ソウル東部地区検察は懲役5年の有罪判決を下す。朴はソウル地裁に控訴した。
6月 - 教団の機関誌『ファミリー』5月号に、実態的な血統転換(血分け)があったとも取れるような金明煕の証が掲載された。
6月25日〜28日 - 文鮮明が全米4大都市講演ツアーを行う(ニューヨーク、ワシントンD.C.、シカゴ、ロサンゼルス)。講演の中で、ベーリング海峡を橋とトンネルで結び、世界一周ができる世界超高速道路を連結させ、世界を一日生活圏にすることが、戦争と分断がない平和王国創建につながるという「ワールド・ピース・キング・ブリッジートンネル構想」を発表した。
8月1日 - 韓国・忠南柳寛順体育館及び各国会場で4億組第6次国際合同祝福結婚式。
9月9日 - 『産経新聞』が「在韓日本人2万1000人 10年で倍 半数以上は反日行動が目を引く統一教会関係者」と題する記事を掲載。反日行動の背景には統一教会の集団結婚で韓国に来た日本人女性と、その子供の急増があり、「竹島問題や教科書問題等の日韓関係で問題が起きると記者会見などで反日的声明を発表するなどと指摘。
9月12日 - 文鮮明が「天宙平和連合」(UPF)を創設。
9月12日~12月3日 - 文鮮明が、世界100か都市を講演。
9月12日 - 韓国の『世界日報』は「日帝は自国の少年兵も生体実験の道具として利用していた」と題した記事で、第二次大戦当時、人間生体実験を行ったと言われてきた日本の731部隊が、自国の少年兵も生体実験に利用したという731部隊出身者の証言を紹介した。
10月3日 - 天宙平和連合の創設記念大会の開催が日本や韓国で始まる。同日に開かれた創設記念福岡大会に保岡興治が祝電を送った。
10月4日 - 天宙平和連合の創設記念広島大会が開催。安倍晋三は同大会に祝電を送った。
10月14日 - 天宙平和連合の創設記念東京大会が開催され、2500人が参加した。
10月31日 - 第3次小泉改造内閣が組閣され、内閣府特命担当大臣(少子化・男女共同参画担当)に猪口邦子が抜擢された。猪口はこれに先立つ片山さつき、佐藤ゆかりらとの合同記者会見で「私たちがジェンダーバッシングを許さない」と明言していた。危機感を強めた統一教会は、天宙平和連合とその前身組織である世界平和超宗教超国家連合の連名という形で、「21世紀 世界平和の為の日本女性指導者セミナー」のための冊子を作成。「現在の課題となすべきこと」として、「(注・男女共同参画基本計画の)第二次5カ年計画においてジェンダーという文言を使用させない」「安倍晋三官房長官と山谷えり子内閣府政務官でチェックできるように関係省庁、議員に積極的に働きかける」と明記した。この年の4月に結成された「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチーム」の座長を安倍が務め、事務局長を山谷が務めていたことを踏まえた教団側の対抗策であった。男女共同参画基本計画(第2次)は12月27日に閣議決定された。
12月1日 - 韓国の天宙清平修錬苑の情心苑で「本殿聖地タイムカプセル封入式」、翌2日に「タイムカプセル奉献式」が行われる。文鮮明夫妻の手型を印した金型や「天宙天地真の父母様平和統一祝福家庭王即位式」 (2003年2月6日、天宙清平修錬苑) で使った王冠と龍袍 (御衣)などの他、本殿聖地建築献金を完納した者の名前が記された名簿などが入れられる。タイムカプセルは、1000年後の3055年12月2日に開封されるという。
12月 - 韓国の一山(イルサン)国際展示場(KINTEX)で民団と朝総連系など在日韓国人 1万名余と以北5道民リーダー、嶺南(慶尚道)・湖南(全羅道)リーダーなど 5万名余を集めて大会を行う。「天宙平和連合」の役目と南北統一に対して語る。
12月5日 - 統一教会の信者になった長女(38)が、多額の寄付をしたり行方不明になったりして、家庭が崩壊したとして、神奈川県の夫婦が教団に慰謝料など約1700万円の損害賠償と、長女と毎月2時間面会させることを求め、28日東京地裁に提訴。教団に対し家庭崩壊の責任を問う初めての訴訟となる。長女は夫の預金約2500万円を献金したり、両親に嘘を言って金を借り約385万円を献金した。夫と離婚後、行方不明となっているという。
12月29日 - 韓国・天宙清平修錬苑及び各国で、「世界平和国際合同交叉祝福式」。1147組のカップルが祝福を受ける。
文鮮明は韓国で信者に向けて行った説教で、日韓トンネル構想のため「100億円以上の統一教会の財源を投入した」と述べた。国際ハイウェイ建設事業団(現・国際ハイウェイ財団)はこの100億円を原資として唐津市で約16万5千平方メートル、対馬市で約28万平方メートル、壱岐市で約1万7千平方メートルの計約46万2千平方メートルの土地を購入した。
2006年
1月13日 - 天正宮博物館完成。
1月15日 - 崔元福(チェ・ウォンボク)が死去。89歳没。
1月18日、19日 - 日韓両国のキリスト教の牧会者、弁護士、被害者代表が集まり、「統一協会問題日韓教会フォーラム」を開催。日本の「統一協会被害者家族の会」関係者は韓国で統一教会の合同結婚式に参加した後、行方不明になった日本人女性6500人の捜索を韓国教会に要請。韓国教会側は教団と団体が協力し、問題解決に積極的に対処していくことに合意。
1月31日〜2月4日 - 韓国・ソウルで「天宙平和連合」(UPF)の第1回総会が開催。約190か国から約300人の指導者が参加。
2月9日 - 統一教会が禹(う)グループ(「氏族教会」、「美しい永遠なる家庭連合会」)が勧誘に使用していた書籍に対し、み言葉の悪用だとして、同書籍の出版、販売、頒布の差止、廃棄、並びにその原稿等の廃棄を求めて前年11月、東京地裁に提訴していた裁判が「認諾に等しい和解」で終結。文鮮明は禹が自分の庶子だというのは嘘であり、このようなサタンの最後の計略と欺瞞に注意をしなければならないとコメントしたという。
3月18日 - 韓日両国に住む日本人主婦ら(教団の信者たちと思われる)で構成された「柳寛順(ユ・グァンスン)烈士精神宣揚会」がソウルで大会を開いた。柳寛順烈士を“アジアのジャンヌダルク”として、その精神を受け継いで韓日両国の友好増進の先頭に立つことを決議する。
4月6〜20日 - 文孝進が日本の6か都市でコンサート。テーマは永遠の愛を意味する「永愛」(ヨンエ)。
4月12日 - 分派活動を続けて来た「氏族協会」が解散を宣言。
4月26日〜5月10日 - 韓鶴子(「UPF共同総裁)が世界120か都市巡回講演を行う。
4月28日〜5月10日 - 北米13か都市講演では文顯進が講演。
5月3〜7日 - 韓国の天宙清平修錬苑で「天運相続つつじ浄火祭清平特別大役事」が行われる。最終日には信者が自らの願いを書いた「所願成就書」を神様に奉献する「還元祈願聖火式」が行われる。
5月13〜24日 - 全国12か都市で「天宙平和連合(UPF)祖国郷土還元日本大会」(主催・同大会実行委員会)が開催。韓鶴子UPF共同総裁と文国進が講演。男女計2,500組の合同結婚式も併催された。
5月13日 - マリンメッセ福岡で「祖国郷土還元日本大会」の福岡大会が開催。安倍晋三は内閣官房長官の肩書きを付して祝電を送った。
5月29日 - 韓国の最大手の週刊誌『週刊朝鮮』(2006年5月29日発行)で、統一教会グループが進める事業を紹介する記事が掲載される。
6月11日 - TBS『JNN報道特集』は「再燃! 統一協会による被害」で、韓国の清平天宙修練院などにおける教団の集金術の実態を報道。安倍晋三や保岡興治らが前述の5月13日の福岡大会に祝電を打っていたことを韓国の「世界日報(セゲイルボ)」が報じたことを明らかにした。
6月6〜13日 - 韓国・清平の天宙清平修錬苑で、「天正宮博物館開館式」と「天宙平和の王真の父母様戴冠式」が開催される。
6月13日 - 文鮮明は韓国清平にある天上王臨宮殿(本殿聖地)に入る。「入宮式」と言われる。
6月16日 - 韓鶴子がモンゴル大会から再び世界巡回講演に出る。子供達も同行。中央アジア、中東と回り、7月に入ってからは欧州諸国で連日、講演。
6月19日 - 安倍晋三内閣官房長官の事務所は「私人としての立場で地元事務所から『官房長官』の肩書で祝電を送付したと報告を受けた。誤解を招きかねない対応で、担当者に注意した」とのコメントを出した。産経新聞はこの件を大阪版では報じたが、東京本社発行版では掲載しなかった。
同日 - 全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)は記者会見を開き、「統一教会の活動にお墨付けを与える行動だ」として、安倍に公開質問状を出したことを明らかにし、7月5日には抗議書を提出した。
7月25日 - 米朝対話を呼びかけていた山崎拓 元副総裁が友人である朱東文(チュ・ドンムン)『ワシントン・タイムズ』社長と会い、金正日から訪朝を促す招待状を渡されたとの指摘について山崎の事務所は招待状については「一切何も聞いていない」とコメント。
7月31日〜8月7日 - 文鮮明の三男の文顕進(ムン・ヒョンジン)が来日し、「神様の理想家庭と平和王国を実体化しよう!」のテーマで講演ツアーを行う。長男の信元(シンウォン)が7月31日の成和学生大会で講演、長女の信愛(シンネ)がコンサートを、次男の信重(シンジュン)も青年教育プログラムのメンバーとして参加。
8月1日 - 文鮮明の四男の文国進(ムン・クッチン、「韓国統一教会維持財団」理事長)が教団関連企業、「一成建設」社長・方(パン)ヨンソプを「韓国統一教会維持財団」の副理事長・「統一グループ」副会長に任命。就任式で国進は方福会長が昨年、祝福を受けたことを紹介した。
同日 - 文鮮明と最初の妻の崔先吉のあいだの次男、文聖進(ソンジン)の長女の文信淑と、前会長の大塚克己の長男の大塚洪孝が祝福結婚。
8月2日 - 大塚克己が再び日本統一教会会長に就任。9日に松濤本部で就任式。前会長の小山田秀夫は世界巡回師に任命される。
8月22日 - 午前9時頃、韓国の統一教会の信者約700人が、月刊誌『新東亜』9月号の「大解剖・統一教王国」と題した教団に対する批判記事への抗議として、ソウル西大門忠正路の「新東亜」社に押しかける。250人が建物の玄関の窓を壊して進入し、残りの450人は外で座り込みを続けた。信者らは記者らのパソコンや事務室の用具を壊し、当の記事を書いた記者の取材書類を奪ったり、その記者の携帯電話に「殺す」というメッセージを200件も送った。更に記者たちに、輪転機に砂をかけるなどと脅したり暴力をふるった。信者らは、記事が、信者らの意見を完全に排除したまま悪意的に書かれたとして、取材記者の懲戒と同誌9月号をすべて回収するよう求めた。警察は警察約1,500人を配置して、万一の事態に備えたが、責任者を連行すると信者らを刺激するという新東亜側の意見により、責任者の連行を延期した。統一教会のソン・ジョンイク企画部次長は新東亜側が適切な対応を取るまで、今後も抗議を続けると声明を出す。約8時間にわたる抗議の後、5時30分に解散。
8月24日 - 「新東亜」が「統一教の本社乱入、国民の知る権利に対するテロ という社説を掲載。一連の抗議行動を「言論の自由と国民の知る権利に対する重大な威嚇である。」と非難し、統一教会に対し、今回の事件が「世界の平和」という教義に合致するものなのか、それとも一部信徒の脱線であるかを明らかにしなければならないとし、法的責任を問う意向を示す。
8月25日 - 韓国の『世界日報』が「新東亜の暴露ジャーナリズムを警戒する」という社説を掲載。「新東亜」の報道姿勢を非倫理的取材、扇情的、商業的と批判し、問題解決に誠意を見せなかったことが、集団抗議のきっかけになった側面もあると新東亜側にも責任があると反論。
9月13日 - 韓国・清平の天城旺臨宮殿で行われた日本人特別集会で文鮮明が説教をする。
9月14日以降 - 文鮮明、祈祷文の締め括りの「アーメン」を「アージュ」に変更。「アージュ」の意味は「我主」と説明。
9月26日 - 安倍晋三が内閣総理大臣に就任。
10月1日 - 国際勝共連合の機関紙「思想新聞」は安倍の首相就任を祝し、一面に「安倍政権で新憲法制定を」との見出しを掲げた。
10月3日 - 文鮮明は「安倍が首相になったと聞いている」と語り、信者に対し、安倍の秘書室長と面会するよう指示した。
10月13日 - 全国弁連は、安倍晋三、保岡興治、長勢甚遠が祝電を送った問題で、3人が公開質問状に一切回答しないことに抗議する集会を参議院議員会館で開いた。
2007年
4月1日 - パラグアイのアスンシオン支部の責任者と土地管理会社「ビクトリア」社長を兼任していた太田洪量が、日本人秘書、パラグアイ人の関係者2人とともに現地で誘拐された。4月10日に日本人秘書が解放され、身代金140万ドル(約1700万円)と引き換えに4月20日、太田と関係者2人が解放された。
8月 - 公安関係者向けの雑誌『月刊治安フォーラム』に「反社会的活動を続ける統一教会の実像」と題する記事が掲載される。
2008年
4月18日 - 文鮮明の七男の文亨進が世界平和統一家庭連合の世界会長ならびに韓国会長に就任。事実上の後継者に指名された。
7月19日 - 文鮮明一家16人を載せたヘリコプターがソウル・蚕室のヘリポートを離陸後、清心国際病院付近で着陸準備中に松林に墜落、20分後に爆発炎上するが、16人全員が脱出に成功。文夫妻を含む14人が負傷して同病院に搬送され、治療を受けた。
2009年
1月8日 - 国際ハイウェイ建設事業団の事業を継承し、新たに「一般財団法人国際ハイウェイ財団」が設立された。
6月11日 - 印章販売会社「新世」が霊感商法により特定商取引法違反で摘発され社長始め幹部が逮捕された(新世事件)。
7月13日 - 徳野英治は事件の責任をとり、日本統一教会会長を辞任
7月14日 - 梶栗玄太郎が日本統一教会の12代会長に就任した。
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