マダニが媒介する感染症SFTSについて、ことし全国から報告された患者数は合わせて83人と、最も多かった去年を上回るペースで増えています。専門家は、野外で活動する際は対策を徹底するよう呼びかけています。
SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」は主に、原因となるウイルスを持つマダニにかまれることで感染する病気で、発症したネコやイヌから感染するケースも報告されています。
国立健康危機管理研究機構によりますと、ことしに入り先月21日までに報告された患者数は28都府県で合わせて83人で、年間の患者数が最も多かった去年を上回るペースで増えています。
都道府県別に見ると、
▽愛知県、愛媛県で6人、
▽静岡県、山口県、長崎県、熊本県で5人、
▽兵庫県、香川県、高知県、佐賀県、大分県、鹿児島県で4人などとなっていて、患者の死亡も報告されています。
対策について国立健康危機管理研究機構は、
▽肌の露出が少ない服装をして「ディート」や「イカリジン」といった成分が含まれる虫よけを使用し、
▽草むらには不用意に入らないようにすること、
▽帰宅したらマダニにかまれていないか全身を確認し、皮膚についたマダニを見つけた場合は自分で取り除こうとせず皮膚科を受診することなどを呼びかけています。
国立健康危機管理研究機構獣医科学部の前田健部長は、「マダニの感染症の患者は春先から秋にかけて多くなるが、これから梅雨が終わると野外に出かける機会が増えるので特に注意が必要だ」と話していました。