憂楽帳
steed
毎日新聞 2023/6/8 東京夕刊 有料記事 457文字
競走馬の調教用ゼッケンをカバンに加工する、びわこみみの里のスタッフ=滋賀県守山市で2023年4月28日、大谷津統一撮影
ミシンの音が心地よくリズムを刻む。滋賀県守山市の聴覚障害者施設「びわこみみの里」。不要となった競走馬の調教用ゼッケンを素材に、カバンの製造販売を手掛け、15年目になる。
ゼッケンは、隣接の栗東市と、茨城県美浦村にある日本中央競馬会(JRA)のトレーニングセンターで実際に調教馬が装着していたもの。識別のため年齢ごとに色分けされ、個別番号が縫い付けられている。使用量は年間6000枚ほどで、以前は全て廃棄されていた。
競走馬の調教用ゼッケンを再利用したバッグをPRする、元JRA騎手の常石勝義さん=滋賀県守山市の「びわこみみの里」で2023年4月28日、大谷津統一撮影
有効活用を模索する動きの中で縁が生まれたJRAから無償提供されるようになった。洗濯からデザイン、縫製、販売まで全工程を、滋賀、茨城にある複数の作業所と分担する。厚手のポリエステル製で、丈夫だが汚れが残ることもあり、再利用できるのは500枚程度という。
ゼッケンの面影を残したトートバッグやリュックでファンを広げており、田中欣也副所長は「一つとして同じ物がないんです」と語る。ブランド名は英語で「良馬」を意味する「steed」。競馬界と福祉業界、ファッション界を結びながら、疾走する。【大谷津統一】
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23.06.09 08:26
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