２０２４－０５－２０「婦人よ、あなたの子です。あなたの母です。」

＋教会の母聖マリア記念日に、神に賛美をささげよう。おはようございます。今日は教会の母聖マリア記念日です。聖霊を送った主・イエス・キリストと教会の母聖マリア、聖母の配偶者聖ヨゼフ、諸聖人の大いなる祝福がありますように!また、大天使とすべての天使、私たちの守護の天使が今日も皆さまを見守り平和でありますようお祈りします。＊＊＊＊＊＊＊＊＊ヨハネによる福音<「婦人よ、あなたの子です。あなたの母です。」>そのとき、19・25イエスの十字架のそばには、その母と母の姉妹、クロパの妻マリアとマグダラのマリアとが立っていた。26イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。27それから弟子に言われた。「見なさい。あなたの母です。」そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。 28この後、イエスは、すべてのことが今や成し遂げられたのを知り、「渇く」と言われた。こうして、聖書の言葉が実現した。29そこには、酸いぶどう酒を満たした器が置いてあった。人々は、このぶどう酒をいっぱい含ませた海綿をヒソプに付け、イエスの口もとに差し出した。30イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」と言い、頭を垂れて息を引き取られた。 31その日は準備の日で、翌日は特別の安息日であったので、ユダヤ人たちは、安息日に遺体を十字架の上に残しておかないために、足を折って取り降ろすように、ピラトに願い出た。32そこで、兵士たちが来て、イエスと一緒に十字架につけられた最初の男と、もう一人の男との足を折った。33イエスのところに来てみると、既に死んでおられたので、その足は折らなかった。34しかし、兵士の一人が槍でイエスのわき腹を刺した。すると、すぐ血と水とが流れ出た。(ヨハネ19・25-34)＊＊＊＊＊＊＊＊フランシスコ教皇は2018年に聖霊降臨祭日の次の月曜日を「教会の母聖マリア記念日」として制定した。「教会の母」という呼称は教父時代から使われたが、聖パウロ6世教皇が第2次バチカン公議会で「教会憲章」を頒布し、マリアに「教会の母」という呼称を付与した。マリアは聖霊降臨以後、母親として教会の世話をし、ここでマリアの霊的母性があらわれるとフランシスコ教皇は強調した。（今日の典礼から） ＊＊＊＊＊＊ヤン・スングク神父様の黙想文「この時代は、母である聖母マリアの助けをもっと必要としています。」 か弱い少女であったナザレのマリアの成長と変化の過程を黙想してみると、本当に驚かされます。マリアは決して一つの状態にとどまっていませんでした。彼女は主の御心が自分の生涯の中で遂げられることを常に祈り、思いめぐらし、いつも反省し、動いていました。 いつも薄い霧の中を歩むような人生の旅路でしたが、主が必ず正しい道へ導いてくださることを堅く信じながら、先の見えない長い道を歩き続けました。 そのような努力の末にマリアは驚くべきことに、「イエスの母」から「神の母」へ、「神の母」から「天の女王」へ、「天の女王」から「教会の母」へ、そしてついには、「私たちすべての母」へと成長していかれました。 聖金曜日、ゴルゴタの丘の十字架上に掛かっておられたイエスは、その残酷な苦しみの中でも、まだ果たさなければならない幾つかの使命を行います。その一つがご自分の弟子と母マリアとの間に母子の関係を結んだことです。 「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」 「見なさい。あなたの母です。」 ついにマリアは弟子たちの母、教会の母、そして今日私たち一人一人の母となられたのです。 フランシスコ教皇は、この時代と私たちの教会が、母である聖母マリアの助けをより一層必要としていることを痛感し、それゆえ『教会の母、祝福された乙女マリアの記念日』を制定されました。 教皇庁典礼秘跡省は2018年3月3日付けでこれに関する司令を発表しました。要旨は以下の通りです。 「教会内の司牧者、修道者、信者の中で教会の母性的感覚を成長させるだけでなく、真のマリア信仰を成長させるためにこのような崇敬を促進し、奨励することを望む。」 母は家庭の女王であり必要な存在であることは間違いありません。母のいない家庭は想像することも嫌なほどです。母のいない家庭は寂しく空しいだけです。 家庭において母の役割が重大であるように、神の家である教会においても母の役割は重要です。神は教会の母の役割を果たす女性を選ばれましたが、その方こそが聖母マリアです。 神は私たちの群れ、私たちの教会のために聖母マリアを選び、私たちの協力者、伴侶、援助者として、聖母マリアに全ての労苦を尽くすようにされました。聖母マリアを私たちのために奉仕し助ける人生を生きるように導かれました。主の栄光の日が来るまで、聖母マリアが私たちを心から世話するように備えられました。 聖母マリアは神と私たちの間に「立って」おられます。しかし、ただ立っておられるのではありません。傍観者や監督者として立っておられるのではありません。仲介者、協力者、案内者、導き手として立っておられるのです。 どうすれば不足だらけの私たちの口に代わって、神にうまく伝えることができるか？どうすれば私たちの過ちや誤りをよく弁護できるか？どうすれば私たちを神様にうまく捧げられるか？瞬時瞬時、思いめぐらし配慮してくださる方が、教会の母である聖母マリアなのです。 ＊＊＊＊＊＊＊私たちの教会の母マリアに毎日祈り、御父とイエス様の栄光のために賛美と感謝をささげ、福音の宣教のために努力することができますように！聖霊、きてください。