+神をたたえよう。神は偉大、すべては神に造られた。
おはようございます。
今日は年間第27土曜日です。
慈しみ深い主・イエス・キリストとキリストの御母聖母マリア、聖母の配偶者聖ヨゼフ、諸聖人の大いなる祝福がありますように!
また、大天使とすべての天使、私たちの守護の天使が今日も皆さまを見守り平和でありますようお祈りします。
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ルカによる福音
<なんと幸いなことでしょう、あなたを宿した胎。むしろ、幸いなのは神の言葉を聞き、それを守る人である。>
そのとき、11・27イエスがこれらのことを話しておられると、ある女が群衆の中から声高らかに言った。「なんと幸いなことでしょう、あなたを宿した胎、あなたが吸った乳房は。」28しかし、イエスは言われた。「むしろ、幸いなのは神の言葉を聞き、それを守る人である。」(ルカ11・27-28)
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毎日のミサの「今日の黙想」です。
ルーマニアのピアニストで作曲家であるリパッティ(1917-1950年)は、33歳の若さで白血病で亡くなりましたが、20世紀の優れた演奏家であるとともに、演奏と同じくらい美しく高貴な人柄で記憶されています。師であるナディア・ブーランジェが彼との最後の出会いについて語ることは、私たちに深い感動を与えてくれます。
「一度、彼に会いにジュネーブに行ったことがあります。彼が残された時間がわずかであることを知っていたからです。すでに望みのない状態でした。彼は私にこう言いました。『先生、私と一緒に医者のところに行きましょう』と。『ええ、なぜ?』と私が聞くと、『先生がとてもお疲れのように見えたので、診察を受けるように医者との予約を取っておきました』と。彼はすでに医者と話をつけており、私が滞在するテラス付きの部屋まで手配してくれていました。すべてが準備されていたのです。実際、私はとても疲れていた状態でした。彼は自分の死を目前にしても、私が数日間しっかり休むことができるように気を配ることを非常に重要と考えていたのです。彼は人生を愛し、素晴らしい演奏会を開き……この人にはこのように感動的な一面がありました。数回も輸血を受けて耐えていた最中だったのです」(ブリュノ・モンセンジョン、『音楽家の音楽家ナディア・ブーランジェ』より)。
リパッティは難病と闘い、死を間近にしながらも、自分より周りの愛する人々を優先しました。神から授かった自らの音楽的才能を最後の瞬間まで人々と分かち合おうとしたこの音楽家の美しい物語を読み、彼こそ今日の福音でイエス様が語られる本当に幸せな人であると感じました。
神の言葉を聞いて心に刻んで守る人は、隣人への配慮と愛を惜しみません。
特に貧しく困難な隣人を優先し、彼らに愛を施す生活こそ、どんな名誉や喜びよりも大きな幸福の道であることを忘れてはなりません。
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毎日の福音を通して御言葉を聞き、一日の生きる力を頂いている私たちは幸いです。悪霊に揺れない強い信仰を守ってくださる聖霊、来てください。