+神をたたえよう。神は偉大、すべては神に造られた。
おはようございます。
今日は年間第28水曜日です。
慈しみ深い主・イエス・キリストと神の恵みの御母聖母マリア、聖母の配偶者聖ヨゼフ、諸聖人の大いなる祝福がありますように!
また、大天使とすべての天使、私たちの守護の天使が今日も皆さまを見守り平和でありますようお祈りします。
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ルカによる福音
<あなたたちファリサイ派の人々は不幸だ。あなたたち律法の専門家も不幸だ。>
そのとき、イエスは言われた。11・42あなたたちファリサイ派の人々は不幸だ。薄荷や芸香やあらゆる野菜の十分の一は献げるが、正義の実行と神への愛はおろそかにしているからだ。これこそ行うべきことである。もとより、十分の一の献げ物もおろそかにしてはならないが。43あなたたちファリサイ派の人々は不幸だ。会堂では上席に着くこと、広場では挨拶されることを好むからだ。44あなたたちは不幸だ。人目につかない墓のようなものである。その上を歩く人は気づかない。」
45そこで、律法の専門家の一人が、「先生、そんなことをおっしゃれば、わたしたちをも侮辱することになります」と言った。46イエスは言われた。「あなたたち律法の専門家も不幸だ。人には背負いきれない重荷を負わせながら、自分では指一本もその重荷に触れようとしないからだ。」(ルカ11・42-46)
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チョ・ミョンヨン神父様の「今日の黙想」です。
世の中に対して多くの不平不満を抱え、何でも他人のせいにする人がいました。彼は生活がとても辛いと感じ、その村の賢者を訪ねました。賢者はその人の人柄をよく把握していたので、ある倉庫へと連れて行きました。そこは埃でいっぱいで、あちこちに蜘蛛の巣が張っており、長らく人が訪れていない場所であることが予想できました。
賢者は彼を鏡の前に連れて行きました。そして、何が見えるかと聞きました。鏡には厚く埃が積もっていて、何も見えませんでした。何も見えないと答えると、賢者は自分の袖で鏡をさっと拭きました。埃が舞い上がり、賢者とその人は目がしみ、喉がいがらっぽくなり、咳が出ました。その後、賢者はこう言いました。
「あなたは今、埃に覆われたこの鏡と同じです。不平不満の埃が溜まっていて、あなた自身を正しく見ることができなくしているのです。だから、この埃を取り除く作業をする必要があります。確かに簡単ではなく、心地よくないかもしれません。しかし、この作業を終えて初めて、本当の自分の姿がしっかりと見えるのです。」
まず自分自身を見なければなりません。他の人や世界だけを見ていると、絶え間ない不平不満と誤った判断で正確に見ることはできません。それはまるで埃が積もって何も見えないかのようです。
ファリサイ派の人々と律法学者たちに対して、イエス様は不幸の宣言をされます。彼らが十分の一税を熱心に守っても、正義と思いやりをおろそかにしたからです。また、上席を好み、挨拶を受けることを好んでいたため、神の栄光をこの世に示せませんでした。しかし、彼らは本当に自分たちの誤りを認識していたのでしょうか?そうではありません。あまりにも当然のこととして受け入れていました。
自分自身を正しく見ていないため、自分がどのような過ちを犯しているかも気付かないのです。パウロ使徒は「神はおのおのの行いに従ってお報いになります。」(ローマ 2・6)と言っています。私たちの言葉と行動が裁かれるのです。自分が当然だと思うからといって、神もそれを当然と受け入れるわけではありません。
私たちも自分自身を正しく見ることができるようにならねばなりません。謙虚な心を持って、神の栄光を世界に広めることに最善を尽くすべきです。
その時、不幸の宣言の主役ではなく、幸せの宣言の主役になることができるでしょう。
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まず、自分自身のことを見ることができるように願い、悔い改めの赦しの秘跡を受け、主の栄光のために働く良いキリスト者となれますように!聖霊、来てください。