+神をたたえよう。神は偉大、すべては神に造られた。
おはようございます。
今日は年間第29水曜日です。
慈しみ深い主・イエス・キリストと汚れない御母聖母マリア、聖母の配偶者聖ヨゼフ、諸聖人の大いなる祝福がありますように!
また、大天使とすべての天使、私たちの守護の天使が今日も皆さまを見守り平和でありますようお祈りします。
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ルカによる福音
<すべて多く与えられた者は、多く求められ>
そのとき、イエスは弟子たちに言われた。12・39「このことをわきまえていなさい。家の主人は、泥棒がいつやって来るかを知っていたら、自分の家に押し入らせはしないだろう。40あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからである。」
41そこでペトロが、「主よ、このたとえはわたしたちのために話しておられるのですか。それとも、みんなのためですか」と言うと、42主は言われた。「主人が召し使いたちの上に立てて、時間どおりに食べ物を分配させることにした忠実で賢い管理人は、いったいだれであろうか。43主人が帰って来たとき、言われたとおりにしているのを見られる僕は幸いである。44確かに言っておくが、主人は彼に全財産を管理させるにちがいない。45しかし、もしその僕が、主人の帰りは遅れると思い、下男や女中を殴ったり、食べたり飲んだり、酔うようなことになるならば、46その僕の主人は予想しない日、思いがけない時に帰って来て、彼を厳しく罰し、不忠実な者たちと同じ目に遭わせる。47主人の思いを知りながら何も準備せず、あるいは主人の思いどおりにしなかった僕は、ひどく鞭打たれる。48しかし、知らずにいて鞭打たれるようなことをした者は、打たれても少しで済む。すべて多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、更に多く要求される。」(ルカ12・39-48)
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チョ・ミョンヨン神父様の今日の黙想です。
昔、ある国の王が全国に次のような布告を出しました。
『身分に関わらず、能力のみで官職を授ける。試験時間は〇月〇日午前5時である。』
試験が非常に早朝に行われるため、5時に遅れて宮殿の前に来た人々が多くいました。役人たちは彼らを全員追い返しました。しかし、1時間が過ぎ、2時間が過ぎても門は開きませんでした。何人かは城門を叩き、役人に抗議しましたが、反応がないので怒って帰ってしまいました。
幸いにも正午になると宮殿の門が開き、試験が始まりました。しかし、ここでも予想外のことが起こりました。それは「1足す1は何ですか?」や「海水の味は塩辛いですか?甘いですか?」といったとても幼稚な問題が出題されたからです。優れた学識を持つ人々は馬鹿げた問題だと言って試験会場を去りました。そして、席に残った人はほとんどいませんでした。その時、王が現れて言いました。
「君たちは全員合格だ。早朝にきちんと来る誠実さを持ち、長時間待つ忍耐力があり、馬鹿げた問題にも最善を尽くして答えを書いた。こうして時間を守り、忍耐強く、円満な性格を持った者こそが人材だ。」
もし人々が王の意図を知っていたらどうだったでしょうか?何としてでも時間を守ろうと努力し、待つことに腹を立てることもなかったでしょう。そして、呆れるような問題にも落ち着いた態度を見せたことでしょう。しかし、自分の考えだけを押し通したために、官職を得ることができなかったのです。
この話を通して、私たちは主の意図について考えてみてはどうでしょうか。今日の福音では、「主人が帰って来たとき、言われたとおりにしているのを見られる僕は幸いである。」(ルカ12・43)と言われています。このような僕に主人は自分のすべての財産を任せることでしょう。しかし、主人の意図を全く考えない僕たちもいました。主人が遅く来ると思って、自分の好きなように行動しました。彼らはどうなったのでしょうか?主人の意図に従わなかったために多く鞭打たれることになるでしょう。
主の意図は、私たち全員が愛の生活を送ることです。それならば、当然のことながら、愛を積極的に実践する生活を送るべきです。しかし、もしかすると、私たちは今主がいつ来るかわからないからと、自分の欲望や利己心を満たし、好き勝手に生きているのではないでしょうか?
主の意図する愛を実践しないなら、主が来られたときに後悔することになることを覚え、今日を精一杯「愛に満ちた日」としましょう。
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主が来られる日を待ちながら、忍耐強く、円満な性格で積極的に与えられた任務を実行しながら、主を迎える時に間に合うキリスト者となりますように!聖霊、来てください。