+神をたたえよう。神は偉大、すべては神に造られた。
おはようございます。
今日は年間第30火曜日です。
慈しみ深い主・イエス・キリストと救い主の御母マリア、聖母の配偶者聖ヨゼフ、諸聖人の大いなる祝福がありますように!
また、大天使とすべての天使、私たちの守護の天使が今日も皆さまを見守り平和でありますようお祈りします。
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ルカによる福音
<からし種は成長して木になった。>
そのとき、13・18イエスは言われた。「神の国は何に似ているか。何にたとえようか。19それは、からし種に似ている。人がこれを取って庭に蒔くと、成長して木になり、その枝には空の鳥が巣を作る。」
20また言われた。「神の国を何にたとえようか。21パン種に似ている。女がこれを取って三サトンの粉に混ぜると、やがて全体が膨れる。」(ルカ13・18-21)
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チョ・ゼヒョン神父様の黙想文です。
45億年前、現在よりも大きかった地球に火星ほどの大きさの惑星が衝突しました。その衝突の結果、地球の回転軸が傾き、現在のような環境が形成されました。季節の変化が生じ、衝突の結果、地球から剥がれ落ちた部分が月となりました。月は地球から40万キロメートル離れていますが、地球に多大な影響を及ぼしています。潮の満ち引きを生み出し、地球の自転周期を24時間に保つ役割を果たしています。潮の満ち引きは干潟を作り、干潟は生命の基盤となりました。
また、6,500万年前には直径10キロメートルの隕石が衝突しました。その結果、地球を支配していた恐竜が絶滅し、その空いた場所を哺乳類が占めることになりました。7万5千年前には、インドネシアで大規模な火山爆発が発生しました。その結果、北半球に住んでいたホモ・エレクトスやネアンデルタール人の大半は消滅しました。火山爆発の影響をあまり受けなかったアフリカに住むホモ・サピエンスがアフリカを越え、ネアンデルタール人の空いた場所を占めるようになり、今の私たちが存在しています。いくつかの偶然が、現在の私たちを形作ったのです。
私たちが認識することはできず、目で見ることはできないものの、この世界を設計した存在がいると信じることが信仰です。その表現と方法によって多様に人類の共同体に現れたものが宗教です。私たちはいくら長い時間が経ったとしても、道端のガラスや銅、砂が偶然に何度も混ざり合ってスマートフォンになることはないと知っています。そのような偶然が現実になるには、宇宙の年齢よりもはるかに多くの時間が必要だからです。人類は文明の始まりから、生命と死を設計する存在があることに気付いてきました。その認識の過程が神話となり、それが人類の道徳や価値、制度に適用されたものが宗教です。
パウロ使徒はこのように語ります。「実際、私たちは希望によって救われたのです。見えるものを希望することは希望ではありません。見えるものを誰が希望するでしょうか?私たちは見えないものを希望しているので、忍耐をもって待ちます。」
イエス様もいつも信仰について語られました。からし種ほどの小さな信仰があれば、世界を変えることができるとおっしゃいました。病める人を癒す際にも「信仰」について語られました。私たち全員が信仰によって一つになり、その信仰が現実になる希望を持てば、まさにここで神の国が始まるのです。今日の福音でイエス様は信仰の可能性について語っています。それは、からし種とパン種の話です。信仰が行動に移ると、大きな実りがあると語っておられます。イエス様は弟子たちの中に可能性を見出されました。イエス様の復活を経験した弟子たちは、信仰が強くなり、希望によって苦難を乗り越えました。そしてついに、ガリラヤで始まったイエス様の神の国は、世界中の畑で実りを結ぶこととなったのです。
神の国はからし種のようなものだと、イエス様はおっしゃいました。それを私の心の庭に植えてよく育てれば、私の体が神の国へと向かっていくことでしょう。私たちは洗礼を受ける際に神の国のからし種を心の庭に植えました。祈りと犠牲、分かち合いと奉仕の養分を充分に与える方々は、その心に神の国が成長していくことでしょう。
しかし、世のことに関心を持って生活していると、私たちの心に植えられた神の国の種は枯れ、腐ってしまうことになります。私たちの心に撒かれた福音の種をしっかり育てて、神の国が私の言葉や行動を通じて現れることができるようにしなければなりません。
「涙を流して種を蒔く人々は喜びをもって収穫するでしょう。」
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目には見えなくても信仰の種をしっかり持って、私たちの命の源である主を信じ、希望し、愛を分かち合いながら生きて神の国を作ることができますように!聖霊、来てください。