２０２４－１１－０６「自分の持ち物を一切捨てないならば、わたしの弟子ではありえない。」

＋神をたたえよう。神は偉大、すべては神に造られた。おはようございます。今日は年間第31水曜日です。慈しみ深い主・イエス・キリストと知恵ある乙女マリア、聖母の配偶者聖ヨゼフ、諸聖人の大いなる祝福がありますように!また、大天使とすべての天使、私たちの守護の天使が今日も皆さまを見守り平和でありますようお祈りします。＊＊＊＊＊＊＊＊＊ルカによる福音<自分の持ち物を一切捨てないならば、わたしの弟子ではありえない。>そのとき、14・25大勢の群衆が一緒について来たが、イエスは振り向いて言われた。26「もし、だれかがわたしのもとに来るとしても、父、母、妻、子供、兄弟、姉妹を、更に自分の命であろうとも、これを憎まないなら、わたしの弟子ではありえない。27自分の十字架を背負ってついて来る者でなければ、だれであれ、わたしの弟子ではありえない。28あなたがたのうち、塔を建てようとするとき、造り上げるのに十分な費用があるかどうか、まず腰をすえて計算しない者がいるだろうか。29そうしないと、土台を築いただけで完成できず、見ていた人々は皆あざけって、30『あの人は建て始めたが、完成することはできなかった』と言うだろう。31また、どんな王でも、ほかの王と戦いに行こうとするときは、二万の兵を率いて進軍して来る敵を、自分の一万の兵で迎え撃つことができるかどうか、まず腰をすえて考えてみないだろうか。32もしできないと分かれば、敵がまだ遠方にいる間に使節を送って、和を求めるだろう。33だから、同じように、自分の持ち物を一切捨てないならば、あなたがたのだれ一人としてわたしの弟子ではありえない。」(ルカ14・25-33) ＊＊＊＊＊＊＊＊バン・ヨンオク神父様の黙想文「すべてを捨て」です。 それぞれの意見は異なることがあり、それが当然のことです。しかし、その「異なる」ということが「間違っている」と認識されて、お互いに背を向ける場合があります。若者たちは時として、親と「意見が違う」という理由で家を飛び出すことがあります。このとき、私たちは彼が「家出」したと言います。しかし、同じように家を出る行為でも、ある目的を持って修道の道を歩もうとして出る場合には、「出家」したと言います。 イエス様の弟子となる道は、まさに「出家」の道です。執着を捨てて初めて歩める道です。単に家を離れるのではなく、これまでのすべてを手放して出発するのです。だからこそ、イエス様は「もし、だれかがわたしのもとに来るとしても、父、母、妻、子供、兄弟、姉妹を、更に自分の命であろうとも、これを憎まないなら、わたしの弟子ではありえない。」と語られます。したがって、イエス様に従うためには、他のさまざまな人間関係を後回しにして、すべてに先んじて主を第一としなければなりません。 神は家族よりも重要であり、あらゆる人間的な権利の前にも譲ることはできません。 人間関係に縛られると自由を失い、主の意志を行う上で障害となる可能性があります。だからこそ弟子たちの関心は、ひたすら主に集中しなければなりません。そうすれば、愛そのものである主が次のことを整えてくださいます。弟子たちの生活は人間的な欲望、生活への自然な欲求、さらに多くを所有し支配したいという心を捨てなければなりません。蝶は蛹の殻を脱がなければなりません。 人も新しい存在、新しい命として生まれるためには、へその緒を切らなければなりません。今まで生きてきた母の胸を離れなければなりません。うろたえたり、どっちつかずであったり、中途半端であってはなりません。 家出した人はあれこれと考えを巡らせ策を練ります。本当に小細工をします。しかし、出家した人は今、家を捨てたように見えても家庭をおろそかにはしません。愛そのものである主に従うのに、どうして愛を無視して自分だけの利益を優先するでしょうか。多くの人が出家した人を尊敬し敬仰します。どうしてその困難な道を進むようになったのかと尋ねます。本当に素晴らしいと言います。しかし、いざ自分自身と家族の出家の生活には関心が不足しています。「素晴らしい」と言ったその道に、自分自身や子供たちは例外だと考えているのです。 私はミサ後、侍者たちに祝福の祈りを捧げ、「未来の神父さん」と呼びかけます。喜んで受け入れる人もいますが、中には堂々とこう言う侍者もいます。「私は違います。私の家系を継がねばなりません。」肉体的な系統を継ぐことも重要ですが、霊的な使徒、弟子の生活を継ぐことがより急務で重要であることをいつか考えるでしょう。 祈ってください。神にすべてを捧げることには、いかなる合理的な妥協もあってはなりません。神だけを切に願うのは、容易な道ではありません。ゆえに祈りがさらに必要です。 弟子の道には慎重さが求められますが、「神の呼びかけ」には、断固たる決断と応答が要求されます。私の人生が絶え間ない「出家」であることを希望し、子供たちにも大きな志を抱き、神の道具として用いられる出家の生活に目覚めることを祈ります。 出家する子供たちが増え、その道に恵み豊かになりますように！ ＊＊＊＊＊＊＊イエス様はメシアの道を歩まれた時、お母様を後にしてご自分の十字架の道を行かれました。私たちも本当のイエス様の弟子になるなら、「すべてをすて」、あらゆるところで主を優先することができますように！聖霊、来てください。