+神をたたえよう。神は偉大、すべては神に造られた。
おはようございます。
今日はラテラン教会の献堂記念日です。
慈しみ深い主・イエス・キリストと聖霊に満ちた聖母マリア、聖母の配偶者聖ヨゼフ、諸聖人の大いなる祝福がありますように!
また、大天使とすべての天使、私たちの守護の天使が今日も皆さまを見守り平和でありますようお祈りします。
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ラテラノ大聖堂はローマにある最初のバシリカ様式の大聖堂です。この祝日は324年、コンスタンティヌス大帝がラテラノ大聖堂を建設して奉献したことを記念する日であり、12世紀から11月9日に行われてきたと言われています。「全世界とローマのすべての教会の母であり頭」と称される大聖堂の栄光を称えるこの祝日は、最初はローマのみで祝われていましたが、アンティオキアのイグナチウス聖人の記録に基づき「愛のすべての共同体を導く」ペトロの教座に対する愛と一致の象徴としてローマ典礼のすべての教会に広がっていきました。
ラテラノ大聖堂は「すべての聖堂の母であり、最も重要」と呼ばれ、現在のサン・ピエトロ大聖堂に移る前まで、約千年間、諸教皇が住んでいた教会の行政中心地でした。各地域の教会がローマの母教会と一致していることを示すために、ラテラノ大聖堂の奉献祝日が祝われています。(今日の典礼で)
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ヨハネによる福音
<イエスの言われる神殿とは、御自分の体のことだったのである。>
2・13ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。14そして、神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを御覧になった。15イエスは縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台を倒し、16鳩を売る者たちに言われた。「このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。」17弟子たちは、「あなたの家を思う熱意がわたしを食い尽くす」と書いてあるのを思い出した。18ユダヤ人たちはイエスに、「あなたは、こんなことをするからには、どんなしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言った。19イエスは答えて言われた。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」20それでユダヤ人たちは、「この神殿は建てるのに四十六年もかかったのに、あなたは三日で建て直すのか」と言った。21イエスの言われる神殿とは、御自分の体のことだったのである。22イエスが死者の中から復活されたとき、弟子たちは、イエスがこう言われたのを思い出し、聖書とイエスの語られた言葉とを信じた。(ヨハネ2・13-22)
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イエス様が神殿を清めた出来事は、すべての福音書で伝えられるほど歴史的に重要な事件です。また、この出来事は神学的にイエス様がどのような方であるかを示すものでもあります。その当時、イエス様の行動は神殿を重要視していた多くの人々にとって衝撃的だったことでしょう。
「1イエスの言われる神殿とは、御自分の体のことだったのである。」弟子たちはイエス様の復活後、この神殿清めの出来事をこのように理解しました。弟子たちにとって、イエス様の死と復活はイエス様の行動と教えを理解する鍵となります。神殿清めの出来事は私たちにとっても重要な意味を持っています。神の家であり、神がこの世に留まる場所と考えられていた神殿は、もはや存在しません。実際、神殿は紀元70年に破壊され、それ以後新しい神殿は建設されていません。今や神殿の代わりを担っているのはイエス様の身体です。イエス様を通して、神は自身を可視的に示し、神の意志を伝えます。神と世界、そして人々との唯一の仲介者であるイエス様を通して、人々は神との和解を果たします。
これはイエス様の死と復活を通してのみ理解されることができます。今日の福音が伝える出来事もまた同様です。私たちは今、イエス様を通して神に出会い、神の言葉を聞き、神に触れることができます。このように、イエス様は決して壊れることのない神殿として私たちの内にいます。私たちはイエス様の言葉を思い起こし、聖書とその言葉を受け入れなければなりません。
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御聖体を受けた主の神殿であるあたしたちも清い神殿のキリスト者となれますように聖霊きてください。