+神をたたえよう。神は偉大、すべては神に造られた。
おはようございます。
今日は年間第33火曜日です。
慈しみ深い主・イエス・キリストと天の門聖母マリア、聖母の配偶者聖ヨゼフ、諸聖人の大いなる祝福がありますように!
また、大天使とすべての天使、私たちの守護の天使が今日も皆さまを見守り平和でありますようお祈りします。
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ルカによる福音
<人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。>
そのとき、19・1イエスはエリコに入り、町を通っておられた。2そこにザアカイという人がいた。この人は徴税人の頭で、金持ちであった。3イエスがどんな人か見ようとしたが、背が低かったので、群衆に遮られて見ることができなかった。4それで、イエスを見るために、走って先回りし、いちじく桑の木に登った。そこを通り過ぎようとしておられたからである。5イエスはその場所に来ると、上を見上げて言われた。「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」6ザアカイは急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた。7これを見た人たちは皆つぶやいた。「あの人は罪深い男のところに行って宿をとった。」8しかし、ザアカイは立ち上がって、主に言った。「主よ、わたしは財産の半分を貧しい人々に施します。また、だれかから何かだまし取っていたら、それを四倍にして返します。」9イエスは言われた。「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハムの子なのだから。10人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」(ルカ19・1-10)
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サレジオ会のヤン・スングク神父様の黙想文「最も低いところに降りて来られる主!」です。
ザアカイの悔い改めの出来事はとても短い物語ですが、驚きの連続で興味深く展開します。イエス様がエルサレムに向かう途中、エリコという町に立ち寄りました。数多くの群衆が彼の動きを追ったり、道端に立っていました。
しかし、ある瞬間、ゆっくり歩いていたイエス様が大きなイチジク桑の木の前でピタリと止まりました。隠れていたザアカイを見たのです。当時私がイエス様だったなら、どう行動したでしょうかと考えました。
当時ザアカイはエリコで無視できない存在でした。罪人としてうわさされていましたが、地域の有力者でした。そのザアカイがイチジク桑の木に登り、身を隠していました。私なら彼の姿が目に入ったものの、彼の面子を保つためにたぶん気にせずに通り過ぎたことでしょう。
しかし、イエス様はただ通り過ぎず、ザアカイをじっと見つめました。イエス様もなかなかに意地悪な方だと思いました。恥ずかしさと申し訳なさから身を隠していた彼でしたが、そのまま通り過ぎてくれればよかったのに、立ち止まってしばらく見つめ続けたのです。
やがて、イエス様の視線とザアカイの視線が正面から交わりました。その瞬間、ザアカイの気持ちがどれほどだったかは明らかです。「泥棒のように恥ずかしい」と緊張感が押し寄せ、息が止まりそうでした。「いや、面識のないあの方がなぜ私の前に立っているのか?なぜ私をじっと見ているのか?あの方は全知全能の方で、私の暗い過去を全部知っているはずなのに、今日は多くの人の前で公に恥をかかされるのではないか?」
しかしここで状況は急転します。ザアカイの心配とは裏腹に、イエス様は声を荒げることもなく、怒ることもありません。世界で最も優しく穏やかな声で彼の名前を呼びます。「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい。」(ルカ19・5)
ザアカイは「尊い方が私の家に泊まるなんて、これは夢なのか?現実なのか?」と思いながら、リスのようにすぐに木の下に降り立ちました。限りなく温かく、思いやりに満ちたイエス様の配慮の前で、ザアカイの目からは感謝と喜びの涙が流れ続けたことでしょう。
偉大な主の慈悲によって、暗く寂しかったザアカイの冬が過ぎ去り、温かく輝かしい春の日が始まりました。驚きはこれで終わりません。溶鉱炉よりも熱い主の愛の前で、守銭奴のザアカイは知らぬ間に財布を大きく開いてしまいます。「主よ、わたしは財産の半分を貧しい人々に施します。また、だれかから何かだまし取っていたら、それを四倍にして返します。」(ルカ19・8)
そして続く最後の驚き、世の人々は彼の救いの可能性を0パーセントと見ていましたが、主は彼に100パーセントを宣言されました。「今日、救いがこの家を訪れた。」(ルカ19・9)
エリコは、地球上で最も低い都市として有名で、海面下258メートルに建設されています。西に40キロの位置にあるエルサレムとの高度差はなんと1000メートルを超えています。
しかし、最も高いイエス様は地球上で最も低い都市に住む最も背の低い人、最も濃い暗闇の中で生きるザアカイのもとに降りてこられました。彼の家に滞在し、友達になってくださいました。悔い改める彼を称賛され、その場で救いを宣言されました。
ザアカイに与えられた即時の救いの宣言、その秘密は何でしょうか?ザアカイは熱心にイエス様に会いたいと願っていました。そのため、イチジク桑の木の上に登り、切に待っていたのです。
人の救いは、熱心に見つめ、切に待ち、真剣に聞くことを通して近づいてきます。もし今、人生の最低点に立っているのなら、あまり悲しまないでください。心を大きく持ち、待っていてください。そうすれば、間もなく奇跡のように、イエス様が降りて来られるでしょう。
かつてザアカイにされたように、あなたの名前を呼び、あなたの手を取って立ち上がらせてくださるでしょう。
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私たちが最も低い所にいる時、最も謙遜である時に、出会うことができる主です。今日も謙遜に愛の実践ができ、イエス様に出会え、救われますように!聖霊、来てください。