+神をたたえよう。神は偉大、すべては神を造られた。
今日は聖ペトロの使徒座記念日です。
命と聖徳との泉なるイエズスの聖心と聖霊に満ちた聖母聖マリア、聖ペトロ、そして諸聖人の大いなる祝福がありますように!
また、大天使とすべての天使、私たちの守護の天使が今日も皆さまを見守り平和でありますようにお祈りします。
**********12使徒の1人で、使徒の頭であった聖ペトロは、キリストから「あなたはペトロ。わたしはこの岩(ペトロ)の上にわたしの教会を建てる」(マタイ 16.18)と言われ、教会の礎としての使命をゆだねられた。彼は教会の最初の司教としてアンチオキアに使徒座を置き、その後ローマへ宣教に行き、バチカンの丘に使徒座の基礎を築いた。
古代ローマでは、2月22日には亡くなった家族を記念する習慣があり、初代教会もその慣習を取り入れ、教会の礎である聖ペトロを記念していた。4世紀に、 聖アンブロジオ(12.7参照)は「ペトロがいるところに教会がある。教会があるところに、キリストがいる」としてこの日の意味を明確にし、最高牧者としてのペトロの使命を浮き彫りにした。
聖ペトロの使命は、今日まで代々の教皇(現在266代教皇フランシスコ)に受け継がれている。(教会カレンダーから)
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マタイによる福音
<あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。>
16・13イエスは、フィリポ・カイサリア地方に行ったとき、弟子たちに、「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。14弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言う人も、『エリヤだ』と言う人もいます。ほかに、『エレミヤだ』とか、『預言者の一人だ』と言う人もいます。」15イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」16シモン・ペトロが、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えた。17すると、イエスはお答えになった。「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。18わたしも言っておく。あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない。19わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる。」(マタイ16・13-19)
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毎日のミサの「今日の黙想」です。
今日の福音は、聖ペトロに関する物語です。ペトロの本来の名前はシモンでした。しかし、イエスはシモンに「岩」という意味の「ペトロ」という名前を与えました。それは、彼を強固な礎石と見なされたからです。イエスがこの名前を与えた理由は、彼がイエスを「生ける神の子、メシアである」と告白したからでした。イエスはこの岩の上にご自身の教会を建てる、つまり、ペトロの上に教会を建てるとおっしゃいました。
しかし、実際のところ、ペトロはそれほど「岩」のような人物ではありませんでした。「岩」とは、揺るがぬ信仰と変わらぬ忠誠を持つべき存在ですが、ペトロはそのような人ではありませんでした。彼は三度もイエスを否認しました(マタイ26・34参照)。また、「イエスを信じます」と言いながら水の上を歩こうとしたものの、その信仰が揺らぎ、水に沈みかけてしまいました(マタイ14・28-31参照)。
さらに、聖書には記されていませんが、伝承によると、ローマで指導者となった彼は、迫害が起こると信者たちを置き去りにしてローマから逃れようとしたとも伝えられています。このように、ペトロは堅固というよりもむしろ弱く、忠誠というよりも裏切りの使徒であり、揺るぎない強さというよりも、しばしば揺れ動く信仰を持つ人物でした。それにもかかわらず、イエスはペトロを「岩」として立てられたのです。
これはどのようにして可能だったのでしょうか? 人間のシモンは弱い存在でしたが、神が彼を守り、導いてくださったからです。弱い彼はしばしば揺れ動きましたが、神が常に共におられ、彼を成長させてくださったのです。
私たちも同じです。自分自身の力ではなく、神の力によって、ある共同体の「ペトロ」、すなわち「岩」となることができます。神は私たちがどれほど不完全であるかをよくご存じでありながらも、それでも私たちをそのように呼んでくださっているのです。
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私たちも弱い人間ですが、福音を読み、主とともに毎日少しずつ強くなる「岩」となれますように!聖霊、来てください。パクアグネス