米サイエンス誌がリュウグウ試料分析を特集 はやぶさ2が表紙飾る
毎日新聞 2023/2/24 04:01(最終更新 2/24 04:01) 436文字
探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウから持ち帰った試料の分析結果を特集した米科学誌サイエンスの特別号=米科学振興協会(AAAS)提供
米科学誌サイエンスは23日付の特別号で、探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウから持ち帰った試料の分析結果を特集した。世界に先駆けて初期分析した国内の6チームのうち、同日発表された2チームの論文を含む5本の論文が同誌から出版された。誌面には5本の要約が掲載され、表紙もはやぶさ2が飾った。
同誌は一連の研究について「リュウグウの歴史を明らかにしただけでなく、サンプルリターン探査の意義も、ことさら強調する結果になった。持ち帰った試料を地球上の研究所で分析すれば、宇宙で使える最先端の機器よりも、はるかに詳細な情報を得ることができる」と解説している。
初期分析を統括する橘省吾・東京大教授は「リュウグウというサンプルが非常に貴重で、太陽系の基準になるような化学組成を持っていることや、地球に対して水や有機物を運ぶ資格のある天体が、リュウグウのようなC型小惑星であるということを初めて示した。地球や生命につながる道筋についても重要な知見を与えてくれた」と説明した。【垂水友里香】
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23.02.24 09:17
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