구 우생보호법. 최고재판소 판결. 게이와가쿠엔대학 전 교수 후지노씨.

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ミニ論点 | 毎日新聞

旧優生保護法　最高裁判決　敬和学園大元教授（日本近現代史）　藤野豊氏

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毎日新聞2024/7/4　東京朝刊有料記事525文字

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体にメス、国は謝罪を　国会、早く補償せよ　敬和学園大元教授（日本近現代史）　藤野豊氏

　私たちの国の民主主義は、「公共の福祉」の名のもとに障害者への差別を許し、基本的人権の尊重の例外としてきた。その象徴が旧優生保護法であり、国会が超党派で立法し、48年間にわたり厚生省（現厚生労働省）が法を執行した。最高裁がこの法を違憲と断定し、除斥期間の適用を認めず国に賠償を命じたことは、ようやく司法が国の過ちを断罪したことを意味する。

　旧優生保護法は遺伝性とされた障害者などに不妊手術を強制した。さらにハンセン病患者とその配偶者にも「任意」の不妊手術が実施された。「任意」とはいえ事実上、強制に等しい手術もなされた。障害者やハンセン病患者が子どもを産むことは本人にとっても国にとっても不幸だという論理がまかり通り、女性の妊娠中絶を認めた法という面ばかりが重視され、障害者らから子どもを持つ自由を奪う法という側面は無視された。障害者からの抗議の声は聞き入れられなかった。