九電子会社、地熱発電の電力をオークション方式で卸売り 全国初
毎日新聞2024/10/10 10:15(最終更新 10/10 10:15)394文字
地熱で発電する八丁原発電所=大分県九重町で2023年6月14日午後4時22分、久野洋撮影
九州電力子会社で再生可能エネルギー事業を手がける九電みらいエナジー(福岡市)が、地熱発電由来の電力をオークション方式で卸売りする。同社によると地熱に特化したオークションは全国初。脱炭素化で需要が高まる再生エネ電力の価値向上を狙う。
九電は、脱炭素化で再生エネ需要の拡大を見込んでおり、今後の成長分野に位置づけている。4月に地熱発電事業をみらいエナジーに移管し、より効果的な販売を目指している。天候や日照状態で発電量が左右される太陽光や風力と違い、地熱は安定した出力を維持でき、昼夜を問わず稼働する半導体工場やデータセンターに売り込みやすい。
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オークションにかけるのは、2025年度に九州で供給する最大約6億キロワット時の非化石証書付き電力。八丁原発電所(大分県)など地熱発電所4カ所の発電分が対象となる。電力小売り会社からオンラインで入札を受け付け、10月中に落札者を決める。【久野洋】
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