韓国語のとして成り立つことができる文字の数は27個ありますが、その発音の数は以下の7つに集約されます。
- ㄱ kになるもの
:ㄱ ㅋ ㄲ ㄳ ㄺ 母音を発音した後に、「ㄱ」の発音をするつもりで舌の後ろを引き上げて、そこで止めます。引き上げた後に舌を弾かないようにしましょう。
悪い例:악 よい例:악
- ㄷ tになるもの
:ㄷ ㅅ ㅈ ㅊ ㅌ ㅎ ㅆ 母音を発音した後に、「ㄷ」の発音をするつもりで舌の前を歯茎につけて、そこで止めます。つけた後に舌を弾かないようにしましょう。
悪い例:앗 よい例:앗
- ㅂ pになるもの
:ㅂ ㅍ ㅄ ㄼ 母音を発音した後に、「ㅂ」の発音をするつもりでくちびるを閉じて、そこで止めます。閉じた後にくちびるを弾かないようにしましょう。
悪い例:압 よい例:압
- ㅇ ŋになるもの
:ㅇ 母音を発音した後に、舌を後ろを引き上げ、上あごの後ろに舌をつけて(つまり「ㄱ」と同じ感じで)、息を鼻から出す感じで発音します。この際舌を弾かないようにします。
注意:「ㅇ」は、母音の前に来る際には発音しませんが、母音の後ろにきてパッチムになると、上のように発音します。
- ㄴ nになるもの
:ㄴ / ㄵ / ㄶ 母音を発音した後に、「ㄴ」の発音をするつもりで舌の前を歯茎につけ、息を鼻から出す感じで発音します。つけた後に舌を弾かないようにしましょう。
- ㅁ mになるもの
:ㅁ / ㄻ 母音を発音した後に、「ㅁ」の発音をするつもりでくちびるを閉じて、息を鼻から出す感じで発音します。閉じた後にくちびるを弾かないようにしましょう。
- ㄹ lになるもの
:ㄹ / ㄺ / ㄼ / ㄽ / ㄾ / ㅀ 母音を発音した後に、舌先を歯茎につけて、舌の両側から声を出すように発音します。英語の"l"と似ています。このように、「ㄹ」は母音の前と母音の後では多少発音が違うので注意しましょう。
上のように、받침に使う文字は27種類ありますが、実際の発音は7種類になってしまいます。ではなぜ同じ発音で書き方がたくさんあるかというと、받침を持った字の後ろに何か別の文字が来ると、받침を持った字又はその後ろに来た文字の発音が、받침の文字によってそれぞれ変わるためです。
例:
있 it (動詞있다(ある)の語幹)
→ 있어서 iˀsɔsɔ (あって)
좋 ʨot (形容詞좋다(よい)の語幹)
→ 좋아서 ʨoasɔ (よくて)
これらの変化については、次回以降の課で詳しく学習します。
「ㄱ、ㄷ、ㅂ」 / 「ㅇ、ㄴ、ㅁ」の発音は、皆同じに聞こえてしまうかも知れません。しかし韓国語ではこれらを明確に区別するので、頑張って区別できるようにしましょう。