拡大後初めてとなるBRICSの首脳会議が22日、ロシアで始まり、プーチン大統領は各国の首脳などと相次いで会談し、ウクライナ侵攻で欧米に制裁を科される中、各国との結束を誇示しました。
新興国で作るBRICSの首脳会議は22日、ロシア中部の都市カザンで始まりました。
エジプトやイランなどが加わり、加盟国が拡大してから初めてで、プーチン大統領は各国の首脳などと相次いで会談しました。
このうち、中国の習近平国家主席との会談では、プーチン大統領は「中国との協力関係が世界を安定化させている」と述べ、結束を誇示しました。
習主席は「両国は戦略的な協力を絶えず拡大させ国際的な正義を守るために重要な貢献をしている」と述べ中ロ関係の重要性を強調しました。
そして、BRICSの協力メカニズムは新興国と発展途上国が協力する世界で最も重要なプラットフォームだと指摘した上で、「BRICS諸国の各分野での協力を推進し、グローバルサウスのためにより多くの機会を勝ち取っていきたい」と述べ、ロシアとともに欧米主導の国際秩序に対抗していく姿勢を示しました。
会談について、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ウクライナ情勢をめぐる議論に多くの時間が割かれたとも明らかにしました。
また、インドのモディ首相との会談で、プーチン大統領は「両国関係は戦略的パートナーシップの性格を持ち活発に発展し続けている」と述べた一方、モディ首相は、ウクライナ情勢をめぐって「問題は平和的に解決されるべきであり、人道的な観点を最優先にできる限り協力したい」と述べ、プーチン大統領に和平を促しました。23日には加盟国の首脳たちによる全体会合が開かれます。NHK News, 2024年10月23日 5時25分ロシア