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毎日新聞2026/4/7 16:00(最終更新 4/7 22:23)有料記事754文字
月の裏側から撮影された、月に沈む地球=米東部時間2026年4月6日撮影、NASAのX(ツイッター)アカウントより
月を周回するミッションに臨んでいる米航空宇宙局(NASA)は、宇宙飛行士4人を乗せた宇宙船オリオンが米東部時間6日(日本時間7日)、地球から約40万7000キロの位置に到達したと明らかにした。これまでの人類最遠の飛行記録だった、1970年のアポロ13号の記録を更新した。オリオンは月の裏側を通過し、地球への帰還に向かっている。
国際月探査「アルテミス計画」の一環。日本時間2日に打ち上げられたオリオンは、同6日午後に月の重力圏に入った。同7日午前8時2分、今回のミッションで地球から最も遠い40万6771キロの地点に到達。アポロ13号の40万171キロを上回った。その後、月から6545キロまで接近し、月面の観察も行った。
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月を通過する際、地球が月に沈む「地球の入り」や、太陽が月に隠れる皆既日食の様子の撮影にも成功した。
オリオン宇宙船から見える月=米東部時間2026年4月6日(米航空宇宙局提供)
今回は着陸せず、2028年に挑む月の南極域への着陸ミッションにつなげる。アポロ計画では69年、11号が初めて月面に着陸。13号は事故で着陸できなかったが、無事に帰還した。アポロ計画でも月の裏側に到達していたが、今回は当時一部しか見られなかった、月の表側と裏側の境界にあるクレーター全体の観察もできたという。
トランプ米大統領は、宇宙飛行士と地上を結んだ中継で「あなたたちは歴史を作った。米国が再び月面に戻る道を切り開いた。我々はもう一度月に星条旗を立て、恒久的な拠点を築き、火星へと進んでいく」と述べ、4人をたたえた。
リード・ワイズマン船長は「これまで地球から見続けてきた月を全く違う視点から目にし、驚くべき体験をした。人類が二つの惑星に生きる種になっていく過程を見届けることに大きな興奮を感じている」と語った。
4人は日本時間11日午前に太平洋に着水して帰還する。【信田真由美】