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毎日新聞2026/5/12 10:45(最終更新 5/12 10:45)683文字
ペロブスカイト太陽電池の下で行われた田植え=千葉県柏市の千葉大柏の葉キャンパスで2026年5月11日午前11時45分、石川宏撮影
薄くて曲げられる次世代の太陽電池として注目される「ペロブスカイト太陽電池」を水田の上に設置する実証実験が11日、千葉大学柏の葉キャンパス(千葉県柏市)で始まった。国内初の取り組みで、千葉大と積水化学工業の子会社「積水ソーラーフィルム」(大阪市)などが連携して、太陽光発電と稲作の両立を図る。
使用するのは積水化学工業が開発したフィルム型ペロブスカイト太陽電池。従来のシリコン太陽電池のパネルは厚さ10~22ミリ、1平方メートルあたり10~15キロと重いのに対し、フィルム型ペロブスカイト太陽電池は厚さ約1ミリで1平方メートルあたり約1キロと軽い。
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水田を覆うように高さ約4メートルの金属製の支柱で骨組みし、その上にペロブスカイト太陽電池を一定間隔で並べた。従来のシリコン太陽電池より軽量なため、農業機械を動かす上で邪魔になる支柱の数を減らすことができ、設置費用も安く抑えられる。
ペロブスカイト太陽電池の下に植えられた稲の苗=千葉県柏市の千葉大柏の葉キャンパスで2026年5月11日午前11時48分、石川宏撮影
また、従来のシリコン太陽電池は板状のため南向き(東西方向)に設置しないと発電効率が落ちるが、今回は太陽が移動しても発電しやすいようペロブスカイト太陽電池を湾曲させた。
11日は、ペロブスカイト太陽電池を設置した約180平方メートルの水田で機械による田植えをした。太陽光発電の性能やパネルの耐久性の他、稲の成長や米の収穫量、品質を検証する。比較のため、隣の水田には従来型の大判シリコン太陽電池、細型シリコン太陽電池を設置した。
積水ソーラーフィルムの森田健晴(たけはる)取締役エグゼクティブフェロー(59)は「屋外の実環境での発電性能の変化や耐久性などを検証したい」と話した。【石川宏】