オーストラリアで働く30代男性、“工場バイト”で手取り年収750万円 「まわりのワーホリはもっと稼いでる」
4/4(火) 17:21配信
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日本人男性の投稿に驚愕 「手取り年収やばくないっすか!!」
オーストラリアの賃金事情に注目が集まっている【写真:写真AC】
オーストラリアで働いている30代の日本人男性が、「ワーホリ3年目の工場バイトの手取り年収は750万円」と公表し、大きな話題になっている。ワーキングホリデーを利用し、オーストラリアに住んで4年目のしょなる(@5h0na1)さんに聞いた。 「オーストラリアでワーホリ3年目の 工場バイトの手取り年収は750万円 生活費は240万円で月20万円 1年で500万円以上貯金できた でも自分のまわりのワーホリはもっと稼いでる 俺は英語が全然話せなくて、資格がないから少ない」 3月27日、しょなるさんが1年間の収支と円グラフをSNSに投稿すると、2000件のいいね、30万回の閲覧回数を記録するなど大きな反響になった。「手取り年収やばくないっすか!!すげー」「英語堪能でなくてもワーホリで稼げるんですね」「銀行利息も高いので置いておくだけで増えそうですね。素敵です!」「素晴らしい!」など驚きの声が相次いだ。 テレビ番組でオーストラリアの賃金の高さに焦点を当てる番組が増えている。しょなるさんも複数のテレビ局に出演し、オーストラリアの現状を伝えてきた。 オーストラリアのワーキングホリデーは申請時に30歳までの年齢制限がある。しょなるさんがオーストラリアを目指したのも30歳を意識したころで、当初は1年働く予定だったという。最初は農業からスタートし、現在は金属加工の仕事をしている。滞在が延びたのは、2020年からのコロナ禍が重なった影響もあった。そして3年目の手取り年収は751万7895円に上った。 日本人の平均年収が約443万円と言われる中、驚きの金額だ。しかも、正社員ではなく、契約社員で、「日本で言ったらバイトくらいの感覚」と言う。しょなるさんは、高額な賃金の理由について「最低時給が高いのと、今は円安の影響も受けて円換算すると多く感じます」と説明した。 オーストラリアは日本より物価や外食代が高い。ファミレスで食事をするだけでも1人2500円ほどかかるという。それでも1年で500万円以上、貯金できたのは、住宅費を抑えているからだ。「今はシェアハウスのようなところに住んでいて、家賃は月5万円ほどです」。オーストラリアではシェアハウスは日本以上に普及している。住環境についてはさまざま選択肢がある中、家賃を低く抑えることもできる。貯金の使い道については、「車が好きなのでいい車を買おうかなと思っています」と語った。 日本の労働環境との比較について、実際どう思っているのだろうか。 しょなるさんは、「働き方に関しては、オーストラリアの方がストレスがないです」と言い切った。日本では午前8時半から遅いときは深夜近くまで働くこともあった。「誰でも稼げるとは思わないですが、日本と同じ仕事をすれば日本よりは稼げます」と実感を込める。職種による違いはあるものの、努力や労働時間に見合った報酬を得れることはオーストラリアの大きな強みだ。 一方で、オーストラリアで働いたこそ分かる日本のよさも感じているという。「海外で働くと、日本の技術やクオリティーのレベルの高さはすごく感じます。住むなら日本がやっぱり好きで、住みやすいので、お金以上のメリットが日本にはあると僕は思っています」。賃金は劣るものの、それを補って余りある魅力があると指摘した。 今後、オーストラリアを目指す若者がさらに増える可能性がある。注意点はないのだろうか。 しょなるさんは、「日本で外国人が仕事を見つけるのが、日本人より難しいのと同様に、オーストラリアでは日本人が仕事を見つけるのは難しくなると思います」と、採用までのハードルは決して低くないことを付け加えた。日本人のみならず、アジア各国からオーストラリアを目指す若者や労働者がいる。ワーキングホリデーで大人気の国だけに、これからは国際的な競争力も問われそうだ。 しょなるさんはいずれ日本に帰国する予定。「日本で働くメリットがあるかは分かりませんが、海外で得た経験を日本で生かせられたらいいなと思っています」と、結んでいる。
ENCOUNT編集部