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自民党の石破茂総裁(67)は1日午後、衆院本会議の首相指名選挙で第102代首相に選出される。約3年で退陣する岸田文雄首相(67)から政権を引き継ぐ。石破氏は直ちに組閣に着手。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て石破内閣を発足させる。衆院を9日に解散し、衆院選を15日公示、27日投開票の日程で実施する意向だ。与野党は臨戦態勢に入り、派閥裏金事件を受けた対応や物価高対策を含む経済政策が争点となる。
石破氏は9月30日の記者会見で「新政権はできる限り早期に国民の審判を受けることが重要だ」と述べ、国会論戦を限定した衆院選日程を表明した。立憲民主党の野田佳彦代表(67)は1日、東京都内で街頭演説し「自民派閥の裏金事件の再調査をせずに早期解散するのは『臭い物にふた解散』と言わざるを得ない」と批判した。
与党は4日に衆参両院で所信表明演説、7日から各党代表質問を行う日程を想定する。石破氏は演説で裏金事件を踏まえた信頼回復や物価上昇を上回る賃上げ実現を訴え、野田氏は代表質問で「政治とカネ」問題を厳しく追及する構えだ。
新内閣では総裁選で争った岸田内閣の林芳正官房長官(63)を再任させ、財務相に加藤勝信元官房長官(68)を充てる。
岸田内閣は1日午前の閣議で総辞職した。
岸田首相の在職日数は1094日で、戦後8番目の長さだった。
鳥取県出身の首相は初。 石破新総理は鳥取県八頭町出身で、1986年7月の衆院選で当時全国最年少の29歳で初当選 し衆院当選 12回 。
小泉内閣で防衛庁長官として初入閣を果たした後、農水大臣や地方創生大臣、党幹事長などを歴任した。
「最後の戦い」と位置づけて臨んだ5回目の自民党総裁選で、高市氏との決戦投票を制して、悲願の総裁に就任した。
石破新総理は、新しい内閣を発足させる一方、衆議院を10月9日に解散し、衆議院選挙を15日に公示、27日投開票の日程とする方針を明らかにしてい る 。