衆院選、自公が過半数割れ 石破首相に打撃
10/28(月) 11:47配信
(CNN) 衆院選が27日投開票され、自民党と公明党の与党は公示前の勢力から大幅に議席を減らして過半数を割り込んだ。自公の過半数割れは15年ぶり。経済危機や一連の政治スキャンダルで国民が怒りを抱えるなか、石破茂新首相にとっては大きな打撃となった。 NHKによれば、自公が獲得した議席数は215議席で、過半数の233議席に届かなかった。 自民の過半数割れは2009年以来。自民党は1955年の結党以来、ほぼ常に与党の座についている。 石破首相は今回の選挙戦について、有権者が自民党に対して厳しい審判を下したと述べた。 選挙前は自公で279議席を確保していたが、自民の獲得議席は191議席と公示前の247議席から大きく減少した。 野党の立憲民主党は148議席と公示前の98議席から大きく議席を増やした。立憲の野田佳彦代表は、選挙での目標は自公の過半数割れだったとし、目標が達成できたことは大きな成果だと語った。 石破氏は、先月行われた自民党総裁選で勝利すると、その直後に解散総選挙に打って出ていた。 今回の選挙結果が示すのは政局の不透明さで、石破氏が政権樹立に苦慮する可能性がある。 自民が権力を維持するには、他党を連立政権に引き込むか、あるいは少数与党となるかだが、いずれの選択肢も石破氏の首相としての座が脅かされることになりそうだ。 自民は選挙前、支持率の低下と、ここ数十年で最大規模の政治スキャンダルをめぐる国民からの不満に直面。さらに、円安によって悪化した生活費の上昇や、景気の低迷、物価高にも見舞われていた。 政治資金収支報告書への不記載をめぐっては、議員がキックバック(還流)で私腹を肥やしたり、収入を適切に申告していなかったりしたなどの指摘が出ていた。