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毎日新聞2025/6/20 東京朝刊有料記事856文字
骨太の方針には「OTC類似薬の保険給付の在り方の見直し」が明記された=神足俊輔撮影
なるほドリ 公的医療保険(いりょうほけん)の適用を見直そうと言われている医薬品があると聞いたよ。
記者 OTC類似薬のことですね。OTCは英語の「Over The Counter(オーバー・ザ・カウンター)」の略です。カウンター越(ご)しに販売(はんばい)する薬、つまり、薬局やドラッグストアで医師の処方箋(しょほうせん)なしで購入(こうにゅう)できる市販薬(しはんやく)を指します。一方、OTC類似薬は、市販薬と成分や用量が似ているけれど、医師の処方箋が必要な医薬品のことを言います。
Q 「類似薬」にはどんな薬があるのかな。
A 風邪(かぜ)や花粉症(かふんしょう)、皮膚炎(ひふえん)などの患者(かんじゃ)に処方される薬や、湿布(しっぷ)が挙げられることが多いです。保険適用され、購入時に薬代を自己負担分(1~3割)に抑(おさ)えられるため、薬代だけを考えると安くなります。市販薬があるのに保険を使う必要があるのか、という疑問や、医療保険財政を圧迫(あっぱく)しているとの指摘(してき)があり、13日に閣議決定された骨太の方針には、保険適用の見直しについて検討すると明記されました。
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Q 簡単に見直しができるものなの?
A そうとも言えません。保険適用されなくなると、例えばアトピーなどで日常的な薬の使用が欠かせない人は、市販薬を購入することになると家計に占(し)める医療費(ひ)の負担が大きくなります。日本医師会は、患者が自己判断で市販薬を選ぶことで適切な治療(ちりょう)を受けられない可能性が高まると懸念(けねん)を表明しています。
Q 今後はどのような検討がされるのかな。
A 骨太には、検討にあたって慢性疾患(まんせいしっかん)を抱(かか)えている人や低所得の人、子どもには患者負担などを配慮(はいりょ)するように、と書いています。今後、医療保険を所管する厚生労働省を中心に具体的な内容や該当(がいとう)する品目をどうするかなどを、年末の予算編成までに検討することになります。(くらし科学環境部)