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毎日新聞2025/6/24 東京朝刊有料記事785文字
「橋田壽賀子さん(右)と石井ふく子さん=東京都港区で2018年、藤井太郎撮影
なるほドリ 今年は有名な脚本家(きゃくほんか)だった橋田寿賀子(はしだすがこ)さんの生誕(せいたん)100年なんだって?
記者 橋田さんは1925年、日本統治下(とうちか)だった現在の韓国ソウルで生まれました。女性脚本家の草分けで、49年に松竹に入社して映画に携(たずさ)わり、59年に独立しました。4年前に95歳で亡くなるまでTBS系「女たちの忠臣蔵(ちゅうしんぐら)」やNHK大河ドラマ「おんな太閤記(たいこうき)」など250作2800話のテレビドラマを手がけました。
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Q NHK連続テレビ小説「おしん」も橋田さんだよね。海外でも大ヒットしたんでしょ?
A 83~84年に平均視聴率52・6%を記録するブームを巻き起こして「オシンドローム」という言葉も生まれ、その後70以上の国と地域で放送されました。名プロデューサーの石井ふく子さん(98)と組んだTBS系「渡(わた)る世間(せけん)は鬼(おに)ばかり」も国民的ドラマで、90年からの約30年間に10シリーズ、単発で10本が制作(せいさく)されました。
Q なぜそんなに多くの人に愛されたの?
A 女性の視点(してん)とホームドラマにこだわり、「渡鬼(わたおに)」では子育てや嫁(よめ)としゅうとめの確執(かくしつ)などを通して家族の絆(きずな)や葛藤(かっとう)を描きました。青春時代に体験した戦争と平和も大きなテーマとし、殺人事件は書かない姿勢を貫きました。時代が移っても変わらない人間の本質、生き方を問いかけた物語が共感を呼んだのでしょう。
Q 今ならどんな作品を書いただろうね。
A まだ生きていたら、という発想で、橋田さんの脚本を学んだAI(人工知能(ちのう))が書いたドラマ「渡鬼」番外編が5月にBS―TBSで放送されました。今もTVerで配信されていて、橋田さんの息づかいを感じられます。(学芸部)