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毎日新聞2025/9/1 東京朝刊有料記事822文字
東京電力福島第1原発2号機から採取された燃料デブリ=日本原子力研究開発機構提供
なるほドリ 燃料デブリという言葉をよく聞くよ。どんなものなの?
記者 東京電力福島第1原発の1~3号機は、東日本大震災の津波で原子炉(げんしろ)を冷やせなくなり、ウランで作られた核(かく)燃料が溶(と)ける「メルトダウン」が起きました。この核燃料が周辺の金属製の容器などを巻(ま)き込(こ)んで溶け落ち、冷えて固まったものを燃料デブリ(溶融(ようゆう)燃料)と言います。推定で計880トンあり、これまでに2号機から計0・9グラムが回収されています。
Q どんな成分からできているの?
A 日本原子力研究開発機構などが2024年11月に初回収した0・7グラムを分析した結果、重量比で燃料由来のウランが3~4割程度を占(し)めました。続いて燃料を覆(おお)う金属のジルコニウム、原子炉の容器や壁に使われる鉄、クロム、ニッケルの順に多く含(ふく)まれていました。
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Q 人体への影響(えいきょう)はないの?
A 19年の調査では、燃料デブリが散乱している2号機の格納(かくのう)容器の底部は最大毎時7・6シーベルトで、人が1時間で死に至るほど高い放射線量でした。一方、初回収した1粒(つぶ)は、1~2センチ離(はな)れた位置で毎時8ミリシーベルトと比較的(ひかくてき)低い値でした。デブリからは、放射線量への影響が大きな放射性セシウムがあまり見つかっておらず、事故時に核燃料から揮発した可能性が高いようです。
Q これからデブリをどうするの?
A 東電は41~51年の廃炉(はいろ)完了までに燃料デブリをすべて回収する計画です。まず3号機で予定される本格取り出しでは、デブリを砕(くだ)いて回収する工法が検討されています。硬(かた)いと思われてきたデブリですが、分析では隙間(すきま)が見つかり、意外ともろいことも分かりました。デブリを砕く工法は有効かもしれません。ただ、具体的な回収方法や処分方法は未定で、課題が山積しています。(くらし科学環境部)