日本語新聞の社説

[응도]

[일본어신문 사설 117]
[朝日新聞デジタル 2022年1月13日]

▣ 再犯(さいはん)を防(ふせ)ぐ　コロナ下(か)でも着実(ちゃくじつ)に。
(재범을 막는다 코로나 아래서도 착실히)

これまでの成果(せいか)を踏(ふ)まえ、罪(つみ)を犯(おか)した人(ひと)の社会(しゃかい)復帰(ふっき)を進(すす)める施策(しさく)に、引(ひ)き続(つづ)き力(ちから)を入(い)れる必要(ひつよう)がある。本人(ほんにん)はもちろん、それが人々(ひとびと)の安心(あんしん)につながる。昨年末(さくねんまつ)に公表(こうひょう)された２１年版(にせんにじゅういちねんばん)犯罪(はんざい)白書(はくしょ)によると、刑務所(けいむしょ)を出(で)た人(ひと)が２年(にねん)以内(いない)に再入所(さいにゅうしょ)する割合(わりあい)が、１９年(にせんじゅうきゅうねん)に初(はじ)めて１６％(じゅうろくパーセント)を切(き)った。
(지금까지의 성과를 토대로 하여 죄를 범한 사람의 사회복귀를 추진하는 시책에 계속 힘을 쓸 필요가 있다. 본인은 물론, 그것이 사람들의 안심으로 연결된다. 지난해 말 발간된 21년판 범죄백서에 따르면 교도소를 나온 사람이 2년 안에 재입소하는 비율이 2019년 처음으로 16%를 밑돌았다.)

[단어]
○ 再犯(さいはん)　재범. ⇔ 初犯(しょはん) 초범. ☞ 再版(さいはん) 재판.
○ 防(ふせ)ぐ 막다. 방어하다.
○ 着実(ちゃくじつ) 착실.
○ 成果(せいか) 성과.
○ 踏(ふ)まえる 밟아 누르다.
○ 罪(つみ) 죄.
○ 犯(おか)す 범하다. 어기다. ☞ 侵(おか)す 침범하다.
○ 社会(しゃかい) 사회.
○ 復帰(ふっき) 복귀.
○ 進(すす)める 앞으로 나아가게 하다.
○ 施策(しさく) 시책.
○ 引(ひ)き続(つづ)く (그대로) 쭉 계속되다. 잇따르다.
○ 力(ちから) 힘.
○ 入(い)れる 넣다.
○ 必要(ひつよう) 필요.
○ 本人(ほんにん) 본인.
○ もちろん 물론.
○ 人々(ひとびと) 사람들. 각자.
○ 安心(あんしん) 안심.
○ 繋(つな)がる 이어지다. 연결되다.
○ 公表(こうひょう) 공표.
○ 犯罪(はんざい) 범죄.
○ 白書(はくしょ) 백서.
○ 刑務所(けいむしょ) 형무소. 교도소.
○ 出(で)る 나오다.
○ 以内(いない) 내용.
○ 入所(にゅうしょ)　입소. ⇒　再入所(さいにゅうしょ) 재입소.
○ 割合(わりあい) 비율.
○ 初(はじ)めて 처음(으로). 비로소. 첫 번째(로).
○ 切(き)る 베다. 자르다. 하회하다. 이하가 되다.
※ 原価(げんか)を切(き)って売(う)る 원가이하로 팔다.

かつては２０％(にじゅうパーセント)を超(こ)す時期(じき)もあり、政府(せいふ)は１２年(にせんじゅうにねん)に「１０年間(じゅうねんかん)で２割(にわり)以上(いじょう)減少(げんしょう)させる」との目標(もくひょう)を設定(せってい)。高(たか)い壁(かべ)と見(み)られたが、実現(じつげん)にこぎつけた。刑務所(けいむしょ)、保護(ほご)観察所(かんさつしょ)、帰住先(きじゅうさき)の自治体(じちたい)、民間(みんかん)が連携(れんけい)して、出所後(しゅっしょご)の住(す)まいや仕事(しごと)などの環境(かんきょう)を整(ととの)える地道(じみち)な取(と)り組(く)みが、効(こう)を奏(そう)したといえる。
(이전에는 20%를 넘는 시기도 있어, 정부는 12년에 “10년간에 2할 이상 감소시킨다”의 목표를 설정. 높은 벽이라고 보여졌지만, 실현에 이르렀다. 교도소, 보호관찰소, 거주지로 지정된 지자체, 민간이 연계해, 출소 후 주거 및 일 등의 환경을 조성하는 꾸준한 노력이, 주효했다고 할 수 있다.)

[단어]
○ かつて 일찍이. 예전부터.
○ 超(こ)す 넘다. 초과하다.
○ 時期(じき) 시기.
○ 政府(せいふ) 정부.
○ 以上(いじょう) 이상.
○ 減少(げんしょう) 감소.
○ 目標(もくひょう) 목표.
○ 設定(せってい) 설정.
○ 壁(かべ) 벽.
○ 実現(じつげん) 실현.
○ こぎつける 배를 저어 목적지에 닿게 하다. 노력해서 겨우 목표에 도달하다. (간신히)~하기에 이르다.
○ 刑務所(けいむしょ) 교도소. 형무소.
○ 保護(ほご) 보호.
○ 観察所(かんさつしょ) 관찰소.
○ 帰住先(きじゅうさき)
○ 自治体(じちたい) 자치체. 자치단체.
○ 民間(みんかん) 민간.
○ 連携(れんけい) 연계.
○ 出所後(しゅっしょご) 출소 후.
○ 住(す)まい 주거. 주소. 사는 일.
○ 仕事(しごと) 일.
○ 環境(かんきょう) 환경.
○ 整(ととの)える 조정하다. 조절하다.
○ 地道(じみち) 견실한 방법. 착실히 나아가는 태도.
○ 取(と)り組(く)む 맞붙다. 대진하다. 몰두하다.
○ 効(こう) 효과. 효험. 보람.
○ 奏(そう)する (임금에게) 아뢰다. 상주하다. (음악을) 연주하다. 이루다. 효과가 있다.
※ 効(こう)を奏(そう)する 주효하다. 효과를 나타내다. 보람이 나타나다.

白書(はくしょ)には考(かんが)えさせるデータがいくつか紹介(しょうかい)されている。例(たと)えば、刑期(けいき)いっぱい服役(ふくえき)した人(ひと)が２年(にねん)以内(いない)に再入所(さいにゅしょ)する率(りつ)は２３·３％(にじゅうさんてんさんパーセント)で、仮釈放(かりしゃくほう)された人(ひと)の１０·２％(じゅうてんにパーセント)の倍以上(ばいいじょう)だった。仮釈放(かりしゃくほう)には、身(み)を寄(よ)せる人(ひと)や場所(ばしょ)があるなどの条件(じょうけん)を満(み)たねばならず、逆(ぎゃく)に言(い)えば満期(まんき)出所者(しゅっしょしゃ)にはそうした支援(しえん)のない人(ひと)が多(おお)い。
(백서에는 생각하게 하는 데이터가 몇 개인가 소개되고 있다. 예를 들면, 형기 가득 복역한 사람이 2년 이내에 재입소하는 비율은 23·3%로, 가석방된 사람의 10·2%의 배 이상이었다. 가석방에는, 몸을 의지하는 사람이나 장소가 있다는 등의 조건을 충족해야 하고, 반대로 말하면 만기 출소자에게는 그런 지원이 없는 사람이 많다.)

[단어]
○ 白書(はくしょ) 백서.
○ 考(かんが)える 생각하다.
○ データ 데이터.
○ いくつ 몇 개.
○ 紹介(しょうかい) 소개.
○ 例(たと)えば 예를 들면.
○ 刑期(けいき) 형기.
○ いっぱい 가득.
○ 服役(ふくえき) 복역.
○ 以内(いない) 이내.
○ 再入所(さいにゅうしょ) 재입소.
○ 率(りつ) 비율.
○ 釈放(しゃくほう)　석방. ⇒　仮釈放(かりしゃくほう)
○ 以上(いじょう) 이상.
○ 身(み) 몸.
○ 寄(よ)せる 밀려오다. 바싹 옆으로 대다. 의지하다.
※ 身(み)を寄(よ)せる親類(しんるい)一(ひと)つない 의지 할 친척하나 없다.
○ 場所(ばしょ) 장소.
○ 条件(じょうけん) 조건.
○ 満(み)つ 차다 ⇒ 満(み)たねばならず
○ 逆(ぎゃく) 역.
○ 言(い)う　말하다. ⇒　言(い)えば
○ 満期(まんき) 만기.
○ 出所者(しゅっしょしゃ) 출소자.
○ 支援(しえん) 지원.
○ 多(おお)い 많다.

加(くわ)えて満期(まんき)の場合(ばあい)は、保護(ほご)観察官(かんさつかん)の監督(かんとく)を受(う)けない代(か)わりに、指導(しどう)や助言(じょげん)を得(え)ることもできない。再入率(さいにゅうりつ)が大(おお)きく異(こと)なる理由(りゆう)といわれる。このため、政府(せいふ)も仮釈放(かりしゃくほう)を後押(あとお)しする政策(せいさく)を進(すす)めてきた。一時(いちじ)は５割(ごわり)を割(わ)り込(こ)んだ仮釈放率(かりしゃくほうりつ)は１１年(にせんじゅういちねん)に上昇(じょうしょう)に転(てん)じ、２０年(にせんにじゅうねん)は５９·２％(ごじゅうきゅうてんにパーセント)なった。
(아울러 만기의 경우는, 보호관찰관의 감독을 받지 않는 대신, 지도나 조언을 얻을 수도 없다. 재입률이 크게 다른 이유라고 한다. 이 때문에, 정부도 가석방을 지원하는 정책을 추진해 왔다. 한때는 5할 밑으로 하락한 가석방율은 2011년에 상승으로 바뀌어, 2020년은 59·2%가 되었다.)

[단어]
○ 加(くわ)えて 덧붙여. 게다가. 거기에다가.
○ 満期(まんき) 만기.
○ 場合(ばあい) 경우. 사정.
○ 保護(ほご) 보호.
○ 観察官(かんさつかん) 경찰관.
○ 監督(かんとく) 감독.
○ 受(う)ける 받다.
○ 代(か)わり 대신. 대리.
○ 指導(しどう) 지도.
○ 助言(じょげん) 조언.
○ 得(え)る 얻다.
○ 再入率(さいにゅうりつ) 재입률.
○ 大(おお)きい 크다.
○ 異(こと)なる 다르다. 같지 않다.
○ 理由(りゆう) 이유.
○ いう　말하다.　⇒　いわれる
○ 政府(せいふ) 정부.
○ 仮釈放(かりしゃくほう) 가석방.
○ 後押(あとお)し 뒤에서 밂.
○ 政策(せいさく) 정책.
○ 進(すす)める 앞으로 나아가게 하다.
○ 一時(いちじ) 일시.
○ 割(わ)り込(こ)む 비집고 들어 가다. 끼어 들다. 시세가 어떤 값보다도 떨어지다.
○ 上昇(じょうしょう) 상승.
○ 転(てん)じる 　転(てん)ずる 변하다. 바꾸다.

近年(きんねん)は出所(しゅっしょ)が見込(みこ)まれるかなり前(まえ)から、保護(ほご)観察官(かんさつかん)が受刑者(じゅけいしゃ)の家族(かぞく)や自治体(じちたい)と接触(せっしょく)し、仮釈放(かりしゃくほう)の条件(じょうけん)整備(せいび)に関(かか)わっている。「塀(へい)の中(なか)」と「外(そと)」とを有機的(ゆうきてき)に結(むす)ぶことが、再犯(さいはん)を減(へ)らし、人々(ひとびと)を守(まも)ることにつながる。
(최근에는 출처가 전망되기 훨씬 전부터, 보호관찰관이 수형자의 가족이나 자치단체와 접촉해, 가석방 조건 정비에 관여하고 있다. “담장”과 “밖”을 유기적으로 연결하는 것이 재범을 줄이고 사람들을 지키는 길이다.)

[단어]
○ 近年(きんねん) 근년. 근래.
○ 出所(しゅっしょ) 출소.
○ 見込(みこ)む 유망하다고 보다. 기대하다.
○ かなり 제법. 어지간히. 상당히. 꽤. = 相当(そうとう)
○ 保護(ほご) 보호.
○ 観察官(かんさつかん) 관찰관.
○ 受刑者(じゅけいしゃ) 수형자.
○ 家族(かぞく) 가족.
○ 自治体(じちたい) 자치체. 자치단체.
○ 接触(せっしょく) 접촉.
○ 仮釈放(かりしゃくほう) 가석방.
○ 条件(じょうけん) 조건.
○ 整備(せいび) 정비.
○ 関(かか)わる 관계되다.
○ 塀(へい) 담.
○ 外(そと) 밖.
○ 有機的(ゆうきてき) 유기적.
○ 結(むす)ぶ 잇다. 매다. 맺다.
○ 再犯(さいはん) 재범.
○ 減(へ)る 줄다. 적어지다. ⇒ 減(へ)らし
　※ 人減(ひとべ)らし 인원감축.
○ 人々(ひとびと) 사람들.
○ 守(まも)る 지키다.
○ 繋(つな)がる 이어지다. 연결되다.

満期(まんき)釈放者(しゃくほうしゃ)については、さらに粘(ねば)り強(つよ)いサポートが求(もと)められる。人間(にんげん)関係(かんけい)に恵(めぐ)まれないだけでなく、７割(ななわり)以上(いじょう)は「精神(せいしん)・身体上(しんたいじょう)の配慮(はいりょ)が必要(ひつよう)」とされ、福祉(ふくし)サービスが欠(か)かせない。０９年度(にせんきゅうねんど)から全都道府県(ぜんとどうふけん)に開設(かいせつ)された「地域(ちいき)定着(ていちゃく)支援(しえん)センター」が、両者(りょうしゃ)をつなぐ役割(やくわり)を担(にな)う。
(만기석방자들은, 더욱 끈질긴 지원이 필요하다. 인간관계가 불우할 뿐만 아니라, 7할 이상은 “정신·신체상의 배려가 필요”하다고 여겨져, 복지 서비스를 빠뜨릴 수 없다. 2009년도부터 전국도에 개설된 “지역정착지원센터”가 양자를 잇는 역할을 맡는다.)

[단어]
○ 満期(まんき) 만기.
○ 釈放者(しゃくほうしゃ) 석방자.
○ さらに 그 위에. 더욱더.
○ 粘(ねば)る 잘 달라 붙다. 차지게 붙다.
○ 強(つよ)い 강하다.
○ サポート 지지함. 서포트.
○ 求(もと)める　구하다. 요구하다. 바라다. ⇒　求(もと)められる
○ 人間(にんげん) 인간.
○ 関係(かんけい) 관계.
○ 恵(めぐ)む 은혜를 베풀다.
○ 以上(いじょう) 이상.
○ 精神(せいしん) 정신.
○ 身体上(しんたいじょう)
○ 配慮(はいりょ) 배려.
○ 必要(ひつよう) 필요.
○ 福祉(ふくし) 복지.
○ 欠(か)かす　빠뜨리다. ⇒　欠(か)かせない
○ 都道府県(とどうふけん) 일본의 행정구역.
○ 開設(かいせつ) 개설.
○ 地域(ちいき) 지역.
○ 定着(ていちゃく) 정착.
○ 支援(しえん) 지원.
○ センター 센터.
○ 両者(りょうしゃ) 양자.
○ つなぐ 매다. 묶어 놓다.
○ 役割(やくわり) 역할.
○ 担(にな)う 짊어지다. 메다.

釈放(しゃくほう)の形(かたち)がどうあれ、心配(しんぱい)なのはコロナ禍(か)の影響(えいきょう)だ。厚生労働省(こうせいろうどうしょう)と法務省(ほうむしょう)が連携(れんけい)して出所後(しゅっしょご)の就労(しゅうろう)を支援(しえん)する制度(せいど)の対象者(たいしょうしゃ)のうち、２０年(にせんにじゅうねん)に実際(じっさい)に仕事(しごと)につけたのは４６％(よんじゅうろくパーセント)で、前年(ぜんねん)の５０％(ごじゅうパーセント)から下落(げらく)した。また、保護(ほご)観察(かんさつ)期間(きかん)が終(お)わった時点(じてん)で無職(むしょく)状態(じょうたい)の人(ひと)は近年(きんねん)減(へ)る傾向(けいこう)にあったが、２０年(にせんにじゅうねん)は２５％(にじゅうごパーセント)と前年(ぜんねん)の２１％(にじゅういちパーセント)より増(ふ)えた。
(석방 형태야 어떻든, 걱정스러운 것은 코로나의 영향이다. 후생 노동성과 법무성이 제휴해 출소 후의 취업을 지원하는 제도의 대상자 가운데, 2020년에 실제로 일을 할 수 있던 것은 46%로, 전년의 50%에서 하락했다. 또, 보호 관찰 기간이 끝난 시점에서 무직 상태인 사람은 최근 감소하는 경향이었지만, 2020년은 25%로 전년의 21%보다 증가했다.)

[단어]
○ 釈放(しゃくほう) 석방.
○ 形(かたち) 모양. 자세.
○ 心配(しんぱい) 걱정. 근심. 배려.
○ 影響(えいきょう) 영향.
○ 厚生(こうせい)　후생. ☞ 構成(こうせい) 구성.
○ 労働省(ろうどうしょう) 노동성.
○ 法務省(ほうむしょう) 법무성.
○ 連携(れんけい) 연휴. 제휴.
○ 出所後(しゅっしょご) 출소 후.
○ 就労(しゅうろう) 취로. 노동에 종사함.
○ 支援(しえん) 지원.
○ 制度(せいど) 제도.
○ 対象者(たいしょうしゃ) 대상자.
○ 実際(じっさい) 실제.
○ 仕事(しごと) 일.
○ 就(つ)ける　자리에 앉히다. (일을) 하게 하다. 종사시키다. ☞ 付(つ)ける 붙이다. 대다.
○ 前年(ぜんねん) 전년.
○ 下落(げらく) 하락.
○ 保護(ほご) 보호.
○ 観察(かんさつ) 관찰.
○ 期間(きかん) 기간.
○ 終(お)わる 끝나다.
○ 時点(じてん) 시점.
○ 無職(むしょく) 무직.
○ 状態(じょうたい) 상태.
○ 近年(きんねん) 근년. 근래.
○ 減(へ)る 줄다. 적어지다.
○ 傾向(けいこう) 경향.
○ 前年(ぜんねん) 전년.
○ 増(ふ)える 늘다. 증가하다. 번식시키다.

社会的(しゃかいてき)に弱(よわ)い立場(たちば)の人(ひと)にしわ寄(よ)せが及(およ)ぶ傾向(けいこう)がここにも表(あら)われているようで、今後(こんご)の行方(ゆくえ)が気(き)がかりだ。再犯(さいはん)を防(ふせ)ぐ決(き)め手(て)は「居場所(いばしょ)と出番(でばん)」だといわれる。地域(ちいき)でそれぞれの仕事(しごと)や役割(やくわり)を果(は)たす意義(いぎ)は大(おお)きく、民間(みんかん)の協力(きょうりょく)雇用主(こようぬし)や保護司(ほごし)らの協力(きょうりょく)も得(え)ながら犯罪(はんざい)のない社会(しゃかい)をめざしたい。
(사회 취약계층에 주름살이 가는 경향이 여기서도 나타나는 것 같아, 앞으로의 행보가 걱정스럽다. 재범을 막는 결정적 요소는 “있을 곳과 나갈 차례”라고 한다. 지역에서 각각의 일이나 역할을 완수하는 의의는 크고, 민간의 협력 고용주나 보호사 등의 협력도 얻으면서 범죄가 없는 사회를 목표로 하고 싶다.)

[단어]
○ 社会的(しゃかいてき) 사회적.
○ 弱(よわ)い 약하다.
○ 立場(たちば) 입장.
○ しわ 주름. 구김살.
○ 寄(よ)せ　밀려 듬. 밀어 닥침. 끌어 모음. 가까이 모이게 함.
○ 及(およ)ぶ 미치다. 달하다. 이르다.
○ 傾向(けいこう) 경향.
○ 表(あら)われる 나타내다. ⇔ 隠(かく)れる
○ 今後(こんご) 금후. 차후. 앞으로.
○ 行方(ゆくえ) 행방 갈 곳. 장래. 전도.
○ 気(き)がかり 마음에 걸림.
○ 再犯(さいはん) 재범.
○ 防(ふせ)ぐ 막다. 방어하다.
○ 決(き)め手(て) 결정하는 사람. 결정적인 방법·수단·근거.
○ 居場所(いばしょ)　있을 곳. 앉을 곳. 거처.
○ 出番(でばん) (근무·일·무대 등에) 나갈 차례.
○ 言(い)う　말하다. ⇒　言(い)われる
○ 地域(ちいき) 지역.
○ それぞれ 각기. 각각.
○ 仕事(しごと) 일.
○ 役割(やくわり) 역할.
○ 果(は)たす 완수하다. 다하다.
○ 意義(いぎ) 의의.
○ 大(おお)きい 크다.
○ 民間(みんかん) 민간.
○ 協力(きょうりょく) 협력.
○ 雇用主(こようぬし) 고용주.
○ 保護司(ほごし) 보호사.
○ 得(え)る 얻다.
○ 犯罪(はんざい) 범죄.
○ 目指(めざ)す 지향하다. 목표로 하다.

https://www.asahi.com/articles/DA3S15169846.html?iref=pc_rensai_long_16_article


▣ 再犯を防ぐ　コロナ下でも着実に。
これまでの成果を踏まえ、罪を犯した人の社会復帰を進める施策に、引き続き力を入れる必要がある。本人はもちろん、それが人々の安心につながる。昨年末に公表された２１年版犯罪白書によると、刑務所を出た人が２年以内に再入所する割合が、１９年に初めて１６％を切った。

かつては２０％を超す時期もあり、政府は１２年に「１０年間で２割以上減少させる」との目標を設定。高い壁と見られたが、実現にこぎつけた。刑務所、保護観察所、帰住先の自治体、民間が連携して、出所後の住まいや仕事などの環境を整える地道な取り組みが、功を奏したといえる。

白書には考えさせるデータがいくつか紹介されている。例えば、刑期いっぱい服役した人が２年以内に再入所する率は２３·３％で、仮釈放された人の１０·２％の倍以上だった。仮釈放には、身を寄せる人や場所があるなどの条件を満たさねばならず、逆に言えば満期出所者にはそうした支援のない人が多い。

加えて満期の場合は、保護観察官の監督を受けない代わりに、指導や助言を得ることもできない。再入率が大きく異なる理由といわれる。このため、政府も仮釈放を後押しする政策を進めてきた。一時は５割を割り込んだ仮釈放率は１１年に上昇に転じ、２０年は５９·２％になった。

近年は出所が見込まれるかなり前から、保護観察官が受刑者の家族や自治体と接触し、仮釈放の条件整備に関わっている。「塀の中」と「外」とを有機的に結ぶことが、再犯を減らし、人々を守ることにつながる。

満期釈放者については、さらに粘り強いサポートが求められる。人間関係に恵まれないだけでなく、７割以上は「精神・身体上の配慮が必要」とされ、福祉サービスが欠かせない。０９年度から全都道府県に開設された「地域定着支援センター」が、両者をつなぐ役割を担う。

釈放の形がどうあれ、心配なのはコロナ禍の影響だ。厚生労働省と法務省が連携して出所後の就労を支援する制度の対象者のうち、２０年に実際に仕事につけたのは４６％で、前年の５０％から下落した。また、保護観察期間が終わった時点で無職状態の人は近年減る傾向にあったが、２０年は２５％と前年の２１％より増えた。

社会的に弱い立場の人にしわ寄せが及ぶ傾向がここにも表れているようで、今後の行方が気がかりだ。再犯を防ぐ決め手は「居場所と出番」だといわれる。地域でそれぞれの仕事や役割を果たす意義は大きく、民間の協力雇用主や保護司らの協力も得ながら犯罪のない社会をめざしたい。