厚生労働省は24日、極めて価格が高い新型がん治療薬「オプジーボ」の価格を、現行の100ミリグラム1瓶約73万円から半額の約36万5千円に改めることを告示した。適用は来年2月1日から。
国が定める薬価の改定は原則2年に1度で、次回は2018年度。通常の改定時期を待たずに薬価を引き下げるのは初めて。
「オプジーボ」は、一部の皮膚がんを対象に14年9月に保険適用されたが、その後、肺がんへの効能追加で対象患者が大幅に拡大。医療保険財政を圧迫するとの指摘が上がり、今月16日の中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)で50%値下げが了承された。