韓総裁 第22回公判 ② ~チョン・ウォンジュへの称賛/「消えた弔慰金2億ウォン」の実体解明必須(2026-04-29)
2026年4月24日に行われた韓鶴子総裁の第22回公判の主な争点は、2022年1月5日にクォン・ソンドン議員へ渡された1億ウォンの出所が天正宮ではないことを立証する点と、チョン・ウォンジュがこの件と無関係であることを証明する点にあった。
ユン・ヨンホとクォン・ソンドン議員の控訴審において、1億ウォンが実際に渡された事実はすでに認定されているため、本来は「その資金が天正宮から出たものではない」ことを証明するための証人尋問に焦点が当てられるべきであった。
しかし、実際には「チョン・ウォンジュがこの事件と無関係である点」に過度に重点を置いた質疑が続き、裁判部がこれをどのように受け止めるのか疑問が残る。
チョン・ヒョニ局長(現・中央行政院秘書室儀典局長)は、「韓鶴子総裁に侍りながら、パク・ジン〇、キム・ジン〇、チョン・ウォンジュらとは家族同然の関係にあった」とし、弁護人から「彼女らとは、何でも話せる関係か?」と問われると、「通帳の残高まで知っているほど秘密のない関係」と述べ、自身の証言が虚偽ではないことを強調した。
◆ チョン・ウォンジュに対する称賛
チョン・ヒョニは裁判長に対し「チョン・ウォンジュについて一言申し上げたい」として、20歳の頃(1986年3月から勤務)に漢南洞(ハンナムドン)で初めて会って以来のチョン・ウォンジュの人生を称賛した。
チョン・ヒョニは、
「チョン・ウォンジュは総裁ご夫妻に真心を込めて侍り、子女も夫に預け、これまで一度も不平不満を言わずに訓読師として毎朝4時に起きて準備し、一日中総裁のそばで補佐してきた」
「先輩として“真の道”を歩んできた人であり、このような状況は非常に心が痛む。事情を知らない信徒たちが彼女について様々な噂を語るのを耳にするが、誰も代わることのできない “子女の道”、“侍る道”を歩んできた彼女に対して深く考慮していただければありがたい」
と準備していた陳述を行った。
1. チョン・ウォンジュの質素さ— 南大門地下輸入商店で模造品を購入・使用
弁護人が、「カン・ゴヌが、『チョン・ウォンジュの乗るG90の車内に高級ブランドバッグが大量にあった』と証言した」として、その件について質問すると、チョン・ヒョニは「なぜそんな嘘を言ったのか分からないが、地下駐車場にはシャッターはない」と証言した。
カン・ゴヌは、「車を待機させながら“シャッター”(=スマートキーの意味?)を押したつもりが、トランクを開けてしまった」と証言しているが、カン・ゴヌわざわざ虚偽の証言をする理由は何もない。
チョン・ウォンジュ側が、現場にいなかったチョン・ヒョニの証言を通じて、チョン・ウォンジュに対する過剰な防御を行ったように見える。
また、チョン・ウォンジュが各種行事で韓鶴子総裁より高価な装飾品を身に着けていたという点についても、弁護人が「南大門の模造品ではないのか?」と質問すると、チョン・ヒョニが「南大門地下輸入商店には模造品が多く、私が買って渡したこともある」と答えるという、まるで出来レースのような質疑応答が続いた。
2. 韓鶴子総裁が直接プレゼントを選ぶ
弁護人が「韓総裁は贈り物をする際、自分で選ぶのか?」と質問すると、チョン・ヒョニは「お母様は贈り物を直接選ばれ、相手に合うものを選んで贈られる。色やデザインまで吟味して贈り物をなさる」と証言した。
さらに弁護人が「ユン・ヨンホやチョン・ウォンジュに頼んで選ばせたことはあるか」と質問すると、「私の経験では一度もない」と強調した。
つまり、韓総裁は直接、贈り物を選ばれ、チョン・ウォンジュに代わりに買い物をさせたことはないという趣旨だが、逆にいえば、万一チョン・ウォンジュが購入した物がある場合、それはチョン・ウォンジュ自身のために購入した物となるため、非常に重要な証言といえる。これについては、別途に説明する予定である。
◆ 韓鶴子総裁が渡した弔慰金2億ウォンの実体
キム・ジン〇金庫管理者は2015年頃から天正宮の金庫管理を担当し、韓鶴子総裁が拘束された2025年9月23日以降、HJ天宝修練院で勤務していたと述べた。金庫の暗証番号は自分のみが知っており、自分を通さなければ出納は不可能だと証言した。
金庫には官封券(銀行で封印された現金束)が保管されており、韓総裁が下賜金などを渡す際、1億ウォン以上を出納した記憶はないと述べた。また、2022年1月5日やその直前に内室金庫から1億ウォンを引き出して韓総裁やチョン・ウォンジュに渡した記憶もなく、同年2月8日や3月22日のクォン・ソンドン議員の天正宮訪問についても知らないと証言した。
つまり、「天正宮から資金は出ていない→ユン・ヨンホの証言は虚偽である」と主張する内容である。しかし裁判部がこれをそのまま認めるかどうかは疑問である。
弁護人が「チョン・ヒョニ局長が弔慰金2億ウォンを渡したことがあると言っているが?」と質問すると、「2017年頃、天正宮勤務の職員が夜勤後に帰宅途中で事故死し、その際、韓鶴子総裁が非常に心を痛め、ユン・ヨンホを通じて2億ウォンの弔慰金を渡すよう指示した記憶がある」と証言した。
さらに弁護人が、「2億ウォンをユン・ヨンホを通じて渡したというが、そんな大金がちゃんと渡されたのか?」と質問するのに対し、キム・ジン〇は「あまりにも大金だったので、故人の奥様は日本人だったが、故人と親しかった人に確認してみたところ、『受け取っていないようだ』という話を聞いて衝撃を受けた」と述べた。
弁護人が再度、「2億ウォンの弔慰金を渡したのだが、その金を相手がちゃんと受け取っているかどうか確認したところ、故人の配偶者を支援している人が、『2億ウォンは受け取っていないようだ』と言った、ということか?」と質問すると、キム・ジン〇は「はい」と答えた。
つまり、2017年に韓鶴子総裁が下賜した弔慰金2億ウォンをユン・ヨンホが渡さなかったという内容を証言することで、ユン・ヨンホの横領問題を浮き彫りにさせ、天正宮における1億ウォンもユン・ヨンホが着服したこと、また天正宮から1億ウォンは渡していないことを強調しているのだ。
しかし、この点だけで、ユン・ヨンホとイ・シネの「天正宮から1億ウォンを受け取った」という証言を虚偽であると立証するのは難しいだろう。
この弔慰金未達問題は2017年に発生しており、チョン・ウォンジュ秘書室長も把握していたはずだ。この件については教団指導部が明確に調査し、信徒に公開すべきである。
当時、ユン・ヨンホは世界本部事務総長、兼総裁秘書室副室長であり、チョン・ウォンジュに報告・指示を受ける立場であった。2億ウォンもの弔慰金に問題が生じたなら、当然チョン・ウォンジュに報告されていたはずである。それにもかかわらず、これまで沈黙され、裁判過程で弁護人によって初めて公開された。
裁判への影響は大きくないかもしれないが、信徒にとっては非常に重要な内容だ。
教団指導部や2026年4月24日に傍聴した食口らは、このような重大な事実を知りながらも沈黙を守っていたのである。残念な限りだ。
韓鶴子総裁の第23回公判(28日)は、クォン・ソンドン議員およびキム・ゴニ夫人の控訴審と重なり、ほとんどのメディアがそちらに集中したため、この日の韓総裁の公判報道はなく、速記録も入手できていない。そのため、チョン・ウォンジュが証人としてどのような証言をしたのかは不明なままである。
2026-04-29
崔鍾根
[統一教会不正腐敗追放監視委員会]
【参考投稿】
■ 韓総裁 第22回公判 ― キム・ジン〇金庫管理者、韓鶴子総裁に致命的証言:「総裁が資金を直接管理」(2026-04-26)
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■ チョン・ウォンジュの「私は何も知らなかった」という法廷証言と「韓総裁164日間347回の弁護人接見」(2026-04-02)
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