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毎日新聞2026/7/22 東京朝刊有料記事620文字
梅雨が明け、強い日差しが照りつける中、日傘を手に横断歩道を歩く人たち=東京都中央区で2026年7月20日、西夏生撮影
サッカー・ワールドカップの表彰式で並ぶトランプ米大統領(右)と国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長=米国のニューヨーク・ニュージャージー競技場で2026年7月19日
気温が同じでも湿度の高低や日差しの有無で体感温度はずいぶん違う。それを反映した「湿球黒球温度」(WBGT)は「暑さ指数」と呼ばれる。環境省の基準で28以上が「厳重警戒」、31以上は「危険」とされる▲英ガーディアン紙によると、サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米大会で試合の約2割がWBGT28以上で行われたという。今大会から試合中の飲水タイムが設けられた。地球温暖化は五輪と並ぶ大イベントの運営にも影響を与えている▲スペインが16年ぶりの優勝を果たしたW杯表彰式。観客からブーイングを浴びたトランプ米大統領はその後、SNSへの投稿で地球温暖化を「気候詐欺」と呼ぶ持論を展開した。世界が影響されては温暖化が加速しかねない▲W杯の閉幕直後に関東甲信・東海地方が梅雨明けし、列島に猛暑が到来した。21日は岐阜県多治見市などで気温40度以上を記録。気象庁が今春に命名して以来初の「酷暑日」となった▲夏の甲子園を目指す高校野球の地方大会も佳境に入っている。給水やクーリングタイムなど熱中症対策に万全の注意を払っているそうだが「酷暑日」が当たり前になってはいつまで持続可能なのかと心配になる▲あすは二十四節気の大暑。WBGT33以上が基準となる「熱中症警戒アラート」が各地で続きそうだ。環境省はなるべく外出を避け、冷房の利いた室内で過ごすよう呼びかけている。運動も原則中止。無理をせずに乗り切りたい。<兎(うさぎ)も片耳垂るる大暑かな/芥川龍之介>