これが戦争だ! 16 (V. ソウル奪還 : 市街戦-1)

[河光範]

●これが戦争だ! 16 (V. ソウル奪還 : 市街戦-1)

V. ソウル奪還 : 市街戦-1

世界の様々な地域で多くの人がニュースを聞いて肩をすくめただけで、すぐに再び本人の仕事に戻った。彼らにとって韓国から来る報道記事は、騒々しい噂の一つに過ぎないと思われる事だった。しかし、その速報は正確だった。国連軍が仁川に上陸した。

洛東江防衛線の西側最前線から静かに撤退した海兵隊員たちは釜山に戻り、そこから米国から到着した他の海兵隊員たちと合流した。海兵隊は戦闘兵を補充し、第一海兵師団に新たに再編成された。釜山から船で一日の位置で海兵隊所属艦船は、兵力を乗せている数多くの艦船に会った。海岸上陸時に海兵隊を後続することになる陸軍7師団の将兵たちを乗せた船だった。

洛東江防衛線を抜け出すことに気分が良くなった、そして嫌いな輸送手段である船に乗るということさえも喜び、海兵隊員たちは寝床、食事、塩水シャワーなどについて文句を言いながらも楽しんだし、彼らが攻撃に行く場所がどこかその場所について雑談をしながら楽しがるかった。船の大型スピーカーを通して出てくる部隊長の声が彼らの質問に答えた。

「仁川！」と、多くの目が上陸作戦に適したビーチと深い水深、そして良い施設を備えた港がある朝鮮半島東北側を沿っている元山、興南、そして他の港を、デッキの上の地図に描いて、知るふるいをするベテランたちを見つめた。しかし仁川！デッキの上には仁川について細かく描かれた地図がなかった。仁川は彼らが上陸できない場所の中の一つだと拒絶した港だった。

マッカーサー将軍は海兵隊が仁川を上陸場所として除外させるしかないというまさにその理論に注目した。彼は、もし東京やワシントン、そして国連安保理が位置するレイク・サクセス（LakeSuccess）にいる誰もが仁川を上陸できないところだと信じていたら、北朝鮮共産軍やモスクワのソ連顧問たちもおそらく同じように考えるだろうと明らかに確信した。

港に関するすべての本と図表、記録、接近路、各水路と側面の沙洲、そして特に世界で最も変化の激しい干満の差がある港が与える潮の特徴…等、すべてを検討した後、 上陸前の分野別専門家たちの意見とは反対に、マッカーサーは決定を下した…仁川！

上陸は完璧な成功だった。港を守っている島を攻撃した海兵隊は次に、停泊地を囲んでいる防波堤を這い上がって、比較的軽く抵抗する敵をすぐに除去して上陸した。港を確保することで、後続の増員部隊が続いた。飛行場を奪取した海兵隊の次の目標はソウルだった。

この章の写真「The City」は共産軍に占領されたソウル奪還戦闘中に撮ったものだ。 もちろん、北朝鮮共産軍がソウル防衛のためにどこを確保することにしたのか誰も知らなかった。飛行場を奪取した後、すぐに漢江に到達したとき、海兵隊はしばらく止まった。その時、他の海兵隊員が水陸両用トラクターに乗って轟音を出して群れになって移動した。

多分、共産軍は、そのトラクターを、古い緑の帽子をかぶって射撃をする兵士たちを乗せて、自分達を猛烈に攻撃しながら、川と野原を簡単に通過できる新しい形態の戦車と考えたようだった。だからか最初は共産軍たちは混乱に陥って逃げた。

共産軍たちがトラクターが何なのかを知った時はすでに遅すぎた。ほこりだらけになった緑の男たちである海兵隊員たちは漢江を渡ってソウルと新義州をつなぐ京義線鉄道の両側の高地を占領し、ソウルの西側に移動していた。

最近まで敵が構築した指揮所があった高地の頂上に、先頭攻撃中隊の中隊長は立って、高地の縁に沿って配置された観測兵や麓の下端部の畑にいる小銃兵と無線通信を続けていた。共産軍は方向を変え、郊外に至る決定的な接近路を制御できるその高地を奪還するために必死の試みを図っていた。

3日間の間に多くの敵軍が高地の周りに急激に戻ってきて、伝令と緊急弾薬チームだけが昼間に後方から来ることができ、 夜には誰も通過できなかったため、中隊は何の支援も受けなかった。夜はさらに最悪だった。小銃射撃と爆発が激しかった。突撃を試みる敵軍が海兵隊員たちの陣地を突破して入ってきた。

3日目になる夜の夕暮れ頃に機関銃射手であるレオナルド・ヘイワース上兵は、今月初旬に洛東江に沿って移動する時に撮った彼の写真を見せた時、最初は慌てたがすぐに穏やかに照れた。日がほぼ暗くなる頃、 同僚に囲まれた彼は何も言わなかった。そして、古参の海兵隊員の一人が、ヘイワースの大きな背のために、彼の肩越しから覗いて見ていた。

ヘイワースが去った後、その古参の海兵隊員が愚痴をこぼしながら言った。 「ちくしょう! 呪われる写真、誰でも時々泣くのよ」。翌朝、機関銃を撃っていたレオナルド・ヘイワース相兵が銃に当たってすぐに戦死し、高地頂部を奪還するために最後の攻撃を試みた共産軍の攻撃も止まった。

夜が長く寒かったように、真昼の数時間も長く暑かった。高地頂部周辺の斜線に配置された海兵隊員たちは下方の堤防に沿って畑を横切って彼らに向かって急速に攻撃してくる共産軍たちの持続的な脅威を受けた。滑り込んでくる敵の一つ一つが翌日の夜間戦闘中、味方に射撃を加え、味方の射撃に射殺されて死ぬ運命に過ぎないということを彼らは知ることになった。

そして彼らが畑を狙って射撃する、まさにその瞬間に堤防に沿って素早く避ける、暗い姿の中に子供たちが現れた。優しく小さくて大きな目を持つ子供たち…彼らは最初に彼らを無視した人々に純粋で情熱的に従い、彼ら自身の塹壕を掘り、彼らの小さな頭に合わせてヘルメットを上手に調整しました。誰も彼らがどこから来たのか、そしてしばらく後に、中隊がソウル市街地を攻撃するために高地から降りた後、彼らがどこに行ったのか分からなかった。

※ This Is War ! David Douglas DUNCAN This is War! A Photo-Narrative of the Korean War 이것이 전쟁이다! 6.25전쟁 사진집. これが戦争だ! (添付写真一覧) https://band.us/band/61257492/post/277