ミャンマーの民主化運動のリーダー、アウン・サン・スー・チーさんは、ことし4月に行われる議会の補欠選挙で、みずから立候補した選挙区に、11日、初めて入り、出迎えた数千人の有権者に支持を呼びかけました。
スー・チーさんが立候補しているのは、最大都市ヤンゴン南部にあり、貧困層や少数民族の人たちが多いコームー地区で、スー・チーさん自身の希望でこの選挙区での立候補が決まりました。 スー・チーさんの選挙区入りは初めてで、出迎えた数千人の人たちを前に、「職を求めている人のために雇用を作りだすことが最も重要だ。私たちを信じてくれれば必ず実行する」と述べて支持を呼びかけました。演説を聞いた支持者の一人は、「この地区に住む多くの貧しい人たちはスー・チーさんが貧困問題を解決してくれると信じている」と話していました。 この選挙区には、与党などからもほかに2人が立候補し、1議席を争いますが、圧倒的な人気を誇るスー・チーさんの当選はほぼ確実とみられています。 4月1日に行われる補欠選挙は、議会上下両院664議席中の46議席と地方議会の2議席が対象となっていて、スー・チーさん率いるNLD=国民民主連盟は、すべての議席に候補者を擁立しています。スー・チーさんは、自らの選挙区よりも各地を回ることを優先してNLDのほかの候補を応援し、党勢拡大を図りたい考えです。
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