日本語の諺100選
028苦(くる)しいときの神頼(かみだのみ)
普段は信仰心をもたないものが、病気や災難などにあって苦しいときにだけ、神に祈ってあてにすること。「苦しいときの神頼み」ということわざは、普段から神様や仏様とは疎遠であるにも関わらず、困難や危機的な状況に直面したときに初めて神様や仏様に助けを求める人々の行動を表しています。
具体的には、例えば、日常生活で特に宗教的な行動を取らない人が、大きな試験や重要な面接の前に突然神社やお寺にお参りするような状況がこれにあたります。
このことわざは、単に宗教的な行為に限らず、広い意味で用いられることがあります。例えば、普段はあまり連絡を取らない友人や知人、または仕事上の関係であまり親しくない人に対して、自分が困った時だけ急に接触して助けを求める行動を指して使うこともあります。
これは、いざという時のみ便利な存在として他人を頼る、という人間の自己中心的な側面を浮き彫りにする表現です。「ことわざを知る辞典」によると、安土桃山時代から「せつない時の神頼み」の形でよく使われた古いことわざで、「苦しい時」は、「せつない時」のほか「かなわぬ時」「ずつ(術)ない時」などともいわれるようです。
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日本語の諺100選 028苦しいときの神頼
河光範
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25.03.06 22:08
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