アメリカよ甦れ
一九八四年七月十九日 米国・ニューヨーク
米政府の決定により、文師と神山氏は七月二十日にコネチカット州のタンベリー刑務所に収監されることになった。前日の十九日、文師はニューヨーク市マンハッタンの教会本部で記者会見し、教会本部を刑務所に移すと語った。
私はいかなる罪も犯していないにもかかわらず、政府権力の乱用と宗教的迫害の犠牲にされています。アメリカ全州の何千名もの牧師たちが、私に対する政府の迫害に反対し、宗教の自由の名にかけて、私と共に一週間入獄するという宣誓をしています。一九七一年、神は私をアメリカへ呼ばれ、キリスト教の信仰の熱情をよみがえらせ、アメリカの建国精神を復興するよう命じられました。無神論と宗教的不寛容という闇の霊が、アメリカに見いだされる時代に、神は劇的な精神復興を成し遂げるため、私をアメリカヘ送られたのです。
共産主義者の収容所で、私は自ら瀕死の状態に陥るほどの経験をしました。もしアメリカを霊的眠りから覚醒させるという神の目的にかなうならば、私はアメリカの監獄に喜んで入るつもりです。今日、政府はかつてないほど教会活動を侵害しています。現在、裁判所には教会と国家の衝突に関する数千件の訴訟事件が持ち込まれています。このアメリカで牧師たちが投獄されているときに、アメリカにいる私たちは、どうしてソビエト政府をサハロフ博士投獄で非難することができるでしょうか。私はこの国のために、ただ一つの目的を抱き続けてきました。すなわち、アメリカの道徳心を高め、神の意思を果たす能力を増大することです。この目的に向け統一運動は数億ドルのお金をアメリカのために投資してきました。
私たちは次の諸団体に資金を提供してきました。
一、国際宗教財団(IRF)
一、国際文化財団(ICF)
一、教会と社会活動のための全国協議会(NCCSA)
一、国際救援友好財団(IRFF)
一、ボランティア事業(PV)
一、ワシントン・タイムズ社および多数の他の事業
皆様が私の仕事の範囲を理解されれば、どうしてアメリカ政府からおよそ二万五千ドルを脱税するために私がアメリカに来たと本当に信じられるでしょうか。正しくその始めから、この裁判は脱税問題ではなく、政府による宗教の内部活動への侵害でした。私が有罪判決を受けたのは、私の宗教上の信念と実践による以外の何ものでもありません。
私は今、統一教会の世界本部をダンベリー刑務所へ移動させます。そこで私はこの国のために祈り、かつ働くでしょう。私は人類史上最も重大なこの時期に、宗教の自由のための闘いを導き、アメリカの霊的覚醒に火をつけるための道具として、神が私を用いてくださっていることに感謝します。
アメリカに、神の祝福がありますように。