2位の朴仁妃に2打差をつけて迎えたイボミの最終日。序盤から朴がボギー先行の苦しいゴルフとなり徐々にリードを広げると、9番パー5では2オンに成功。一気にリードを広げるチャンスを迎えたが、朴がバンカーからの3打目をカップインさせイーグルを奪取。再び2打差に詰められたが、「あのイーグルで、逆にもっと頑張ろうと気持ちになりました」と奮起。2人の接戦は終盤まで続いたが、17番ホールで難度の高いパーパットを決めたイボミが勝負を決めた。「信じられない気持ちで、どうしようもないくらい嬉しいです」と優勝の瞬間は、嬉しさのあまり感極まった。「コースの形状からもドローボールの私には有利なコースだったと思いますし、今週はショットもパットも良かったです。最終戦でこうして優勝できたのは嬉しいですけど、ショットの調子が良いので、これで試合が終わるのは少し歯がゆい感じです」とまさに会心の勝利。「日本で1年間プレーしているうちに、日本が大好きになりました。これからも日本のツアーでプレーするつもりですし、来年はもっとショートゲームを上手くなって、賞金女王も狙っていきたいです」と早くも来シーズンを見据え、新たな目標を掲げた。
朴仁妃 (2位:-11)
「今日はボギーが先行してしまったし、イボミ選手がいいショットを打っていたので追いつけなかったです。今週はリラックスして楽しんでプレーしたいと思っていたので悔いは無いし、4日間緊張感を持ちながら楽しんで出来たので、2位の結果には満足してます。(一年を振り返って)今年は予想をはるかに超えた成績を出せて、満足のいく一年でした。今年は米ツアーで賞金女王になれたので、来年はワールドランキングでもっと上にいけるように頑張りたいです」。
佐伯三貴 (3位:-7)
「ショットの調子は良かったので、今日はいい距離のパッティングが入ってくれたのがよかったです。(コースレコードタイを記録)もうちょっといけたかな…。後半のロングで取れなかったし、後半伸び悩むのは勝てない要因でもあるので反省しつつも、今日はいいスコアで回れたので楽しくお酒を飲んで寝たいです(笑)。今年は成長した部分もあるし、足りないところもわかった一年でした。オフに組み立てて、2013年も頑張りたいです。今年も2勝できたので、来年は3勝できるように頑張りたいですね」。
不動裕理 (4位タイ:-5)
「今日は3パットもやり、シャンクもやり、全て出してきました。18番(バーディー)は全部いいショットでパットも入ったので、後半はいいゴルフが出来たし、今年一年いい終わり方ができました。(平均ストロークのシーズン最少記録を全美貞選手に更新されたが…)日本人とか韓国人とかは関係なく、他の選手がそれだけ一生懸命頑張ってるので、私ももっとやらなければいけないという感じです。今年は外国人選手が勝ったけど、(負けるのは)練習とかいろんな面で劣ってるということなので、それがイヤなら精一杯ゴルフのために尽くすことだと思います。(来年に向けて)試合数はもう少し減らしていきたいと思いますが、出るからには優勝争い出来るように調整したいです」。
横峯さくら (6位:-4)
「思うようにいかない一日でした。前半はドライバーが右にいってボギーを打ったり…。13番からは正面でとらえることが出来るようになったので、いい成績ではなかったけど、シーズンオフをいい形で迎えられるかなと。今週は(いい状態のときに)戻してのプレーだったので、優勝できなかったのは悔しいけど、これでいいのかと試せたのがよかったです。(シーズンを振り返って)今年は優勝できなかったのがすごく残念だけど、来年は自分自身楽しみなので、開幕までにしっかり準備をして、万全で臨みたいです」。
全美貞 (16位タイ:イーブンパー)
「今年は一年間いいプレーができて嬉しく思っているし、自信になりました。(平均ストロークのシーズン最少記録を更新)運が良くて出来たことだと思いますが、記録を残せて光栄です。(今季のスイングについて)余計な動きがなくなって、力をインパクトに集中させることが出来ました。小さな手での動きが少なくなって、大きな体で打てるようになったので、曲がりが少なく飛ぶようになった。そこからつながってメンタルとかも全体的に良くなったと思います。(来期以降は)永久シードを目標に、自分がやることをしっかりやって頑張ります」。