[일본어신문 사설 142]
[朝日新聞デジタル 2022年7月27日]
▣ ミャンマー 国軍(こくぐん)の罪(つみ)こそ直視(ちょくし)せよ。
(미얀마 국군의 죄야말로 직시하라.)
力(ちから)による政権(せいけん)転覆(てんぷく)、市民(しみん)への弾圧(だんあつ)と流血(りゅうけつ)、その果(は)てに強行(きょうこう)した不当(ふとう)極(きわ)まりない死刑(しけい)執行(しっこう)である。断(だん)じて容認(ようにん)できない。軍政(ぐんせい)が続(つづ)くミャンマーで、国軍(こくぐん)に抵抗(ていこう)した市民(しみん)4人(よにん)が処刑(しょけい)された。欧米(おうべい)に加(くわ)え、東南(とうなん)アジア諸国(しょこく)連合(れんごう)[ASEAN]からも反対(はんたい)の声(こえ)があがっていたが、それを無視(むし)して踏(ふ)み切(き)った。
(힘에 의한 정권 전복, 시민 탄압과 유혈, 그 끝에 강행한 부당하기 짝이 없는 사형집행이다. 결코 용인할 수 없다. 군정이 계속되는 미얀마에서, 국군에 저항하던 시민 4명이 처형됐다. 구미에 가세해, 동남아시아 국가연합(ASEAN)으로부터도 반대의 소리가 높아졌지만, 그것을 무시하고 단행했다.)
[단어]
○ ミャンマー 미얀마.
○ 国軍(こくぐん) 국군.
○ 罪(つみ) 죄. ※ 罰(ばつ) 벌.
○ こそ ~야 말로. ~만은.
○ 直視(ちょくし) 직시.
○ 力(ちから) 힘.
○ 政権(せいけん) 정권.
○ 転覆(てんぷく) 전복.
○ 市民(しみん) 시민.
○ 弾圧(だんあつ) 탄압.
○ 流血(りゅうけつ)
○ 果(は)て 끝. 끝장. 종말.
○ 強行(きょうこう) 강행.
○ 不当(ふとう) 부당. 정당하지 않음.
○ きわまりない 한이[짝이] 없다.
○ 死刑(しけい) 사형.
○ 執行(しっこう) 집행. ☞ 失効(しっこう) 실효.
○ 断(だん)じる 판단을 내리다. 단정하다.
○ 容認(ようにん) 용인.
○ 軍政(ぐんせい) 군정.
○ 続(つづ)く 계속되다.
○ 国軍(こくぐん) 국군.
○ 抵抗(ていこう) 저항.
○ 処刑(しょけい) 처형.
○ 欧米(おうべい) 구미.
○ 加(くわ)える 가하다. 더하다. 보태다.
○ 東南(とうなん) 동남.
○ アジア 아시아.
○ 諸国(しょこく) 제국. 여러 나라.
○ 連合(れんごう) 연합.
○ 反対(はんたい) 반대.
○ 声(こえ) 소리.
○ 揚(あ)がる 많은 사람에게 알려지게 되다. 높이 걸리다. 유명해지다. (소리가) 높아지다.
○ 無視(むし) 무시. ☞ 虫(むし) 벌레.
○ 踏(ふ)み切(き)る 땅을 힘차게 걷어 차고 뛰어 오르다. 결단하다. 단행하다.
この国(くに)ではかつての軍政(ぐんせい)時代(じだい)を含(ふく)め数十年間(すうじゅうねんかん)、死刑(しけい)執行(しっこう)はなかった。国軍(こくぐん)は今回(こんかい)について「殺人(さつじん)など残虐非道(ざんぎゃくひどう)なテロを指示(しじ)し、多(おお)くの無実(むじつ)の人々(ひとびと)が死亡(しぼう)した」との理由(りゆう)を掲(かか)げた。その断罪(だんざい)の文言(もんごん)は、国軍(こくぐん)の行動(こうどう)にこそ向(む)けられるべきだ。昨年(さくねん)2月(にがつ)のクーデター以降(いこう)、平然(へいぜん)と市民(しみん)に銃弾(じゅうだん)を浴(あ)びせてきたのは国軍(こくぐん)ではないか。
(이 나라에서는 과거 군정 시대를 포함해 수십년간, 사형 집행은 없었다. 국군은 이번 사건에 대해 “살인 등 잔학무도한 테러를 지시해 많은 억울한 사람이 사망했다”고 이유를 내세웠다. 그 단죄의 문구는, 국군의 행동에 맞춰져야 한다. 지난해 2월 쿠데타 이후, 태연하게 시민들에게 총탄을 퍼부어 온 것은 국군이 아닌가.)
[단어]
○ かつて 일찍이. 예전부터. 전혀.
○ 軍政(ぐんせい) 군정.
○ 時代(じだい) 시대.
○ 含(ふく)める 포함시키다. 품게 하다.
○ 死刑(しけい) 사형.
○ 執行(しっこう) 집행.
○ 国軍(こくぐん) 국군.
○ 今回(こんかい) 이번 회.
○ 殺人(さつじん) 살인.
○ 残虐非道(ざんぎゃくひどう) 잔학무도.
○ テロ 테러.
○ 指示(しじ) 지시. ☞ 支持(しじ) 지지.
○ 無実(むじつ) 무실. 사실이 없음. 억울함.
○ 死亡(しぼう) 사망.
○ 理由(りゆう) 이유.
○ 掲(かか)げる 내걸다. 달다. 내세우다.
○ 断罪(だんざい) 단죄.
○ 文言(もんごん) 문언.
○ 行動(こうどう) 행동.
○ 向(む)く 향하다. ⇒ 向(む)けられる
○ 昨年(さくねん) 작년. 지난 해.
○ 以降(いこう) 이후.
○ 平然(へいぜん) 태연.
※ 平然(へいぜん)とうそをつく 태연히 거짓말을 하다.
○ 市民(しみん) 시민.
○ 銃弾(じゅうだん) 총탄. 탄알.
○ 浴(あ)びせる 씌우다. 끼얹다. 퍼붓다.
現地(げんち)の人権(じんけん)団体(だんたい)によると、これまで治安(ちあん)部隊(ぶたい)により、2100人(にせんひゃくにん)以上(いじょう)が殺害(さつがい)されたという。処刑(しょけい)された4人(よにん)のなかには、国軍(こくぐん)に拘束(こうそく)されているアウンサンスーチー氏(し)の側近(そっきん)ら民主派(みんしゅは)の有力(ゆうりょく)指導者(しどうしゃ)も含(ふく)まれる。いまも抗議(こうぎ)行動(こうどう)を続(つづ)ける市民(しみん)に対(たい)し、恐怖心(きょうふしん)を与(あた)えて威嚇(いかく)しようという意図(いと)は明(あき)らかだ。
(현지 인권단체에 따르면, 지금까지 치안부대에 의해 2100명 이상이 살해됐다고 한다. 처형된 4명 중에는, 국군에 수속되어 있는 아웅산 수치 측근 등 민주파 유력 지도자도 포함된다. 지금도 항의 행동을 계속하는 시민에게 두려움을 주고 위협하려는 의도는 분명하다.)
[단어]
○ 現地(げんち) 현지.
○ 人権(じんけん) 인권.
○ 団体(だんたい) 단체.
○ 治安(ちあん) 치안.
○ 部隊(ぶたい) 부대.
○ 以上(いじょう) 이상.
○ 殺害(さつがい) 살해.
○ 処刑(しょけい) 처형.
○ 国軍(こくぐん) 국군.
○ 拘束(こうそく) 구속.
○ 有力(ゆうりょく) 유력.
○ 指導者(しどうしゃ) 지도자.
○ 含(ふく)む 포함하다.
○ 抗議(こうぎ) 항의.
○ 行動(こうどう) 행동.
○ 続(つづ)ける 계속하다.
○ 市民(しみん) 시민.
○ 対(たい)する 대하다.
○ 恐怖心(きょうふしん) 공포심.
○ 与(あた)える 주다. 수여하다.
○ 威嚇(いかく) 위협.
○ 意図(いと) 의도.
○ 明(あき)らか 밝음. 환함. 분명함.
政変後(せいへんご)に死刑(しけい)判決(はんけつ)を受(う)け、執行(しっこう)を待(ま)つ状態(じょうたい)に置(お)かれている市民(しみん)は百人(ひゃくにん)以上(いじょう)といわれる。武力(ぶりょく)で政権(せいけん)を握(にぎ)った国軍(こくぐん)統治下(とうちか)の司法(しほう)判決(はんけつ)に正当性(せいとうせい)はない。執行(しっこう)を全面(ぜんめん)停止(ていし)するべきだ。ASEANは地域(ちいき)機構(きこう)として国軍(こくぐん)と民主派(みんしゅは)の仲介(ちゅうかい)を探(さぐ)っていた。国軍(こくぐん)に一定(いってい)の理解(りかい)を示(しめ)してきた議長国(ぎちょうこく)カンボジアのフン・セン首相(しゅしょう)も先月(せんげつ)、ミンアウンフライン国軍(こくぐん)最高(さいこう)司令官(しれいかん)に書簡(しょかん)を送(おく)り、警告(けいこく)していた。
(정변 후 사형판결을 받고, 집행을 기다리는 시민은 100명 이상이라고 한다. 무력으로 정권을 잡은 국군 통치하의 사법 판결에 정당성은 없다. 집행을 전면 정지해야 한다. ASEAN은 지역 기구로서 국군과 민주파의 중개를 찾고 있었다. 국군에 일정한 이해를 표시해 온 의장국 캄보디아의 훈센 총리도 지난달, 민아웅프라인 국군최고사령관에게 서한을 보내 경고한 바 있다.
[단어]
○ 政変(せいへん) 정변.
○ 死刑(しけい) 사형.
○ 判決(はんけつ) 판결.
○ 受(う)ける 받다.
○ 執行(しっこう) 집행.
○ 待(ま)つ 기다리다.
○ 状態(じょうたい) 상태.
○ 置(お)く 두다. ⇒ 置(お)かれる
○ 市民(しみん) 시민.
○ 以上(いじょう) 이상.
○ 言(い)う 말하다. ⇒ いわれる
○ 武力(ぶりょく) 무력.
○ 政権(せいけん) 정권.
○ 握(にぎ)る 잡다.
○ 国軍(こくぐん) 국군.
○ 統治(とうち) 통치.
○ 司法(しほう) 사법.
○ 正当性(せいとうせい) 정당성.
○ 全面(ぜんめん) 전면. 전체. ☞ 前面(ぜんめん) 전면.
○ 停止(ていし) 정지.
○ 地域(ちいき) 지역.
○ 機構(きこう) 기구.
○ 民主(みんしゅ) 민주.
○ 仲介(ちゅうかい) 중개.
○ 探(さぐ)る 뒤지다. 더듬어 찾다.
○ 一定(いってい) 일정.
○ 理解(りかい) 이해.
○ 示(しめ)す 가리키다. 나타내다.
○ 議長(ぎちょう) 의장.
○ 首相(しゅしょう) 수상.
○ 先月(せんげつ) 지난달.
○ 最高(さいこう) 최고.
○ 司令官(しれいかん) 사령관.
○ 書簡(しょかん) 서한. 편지.
○ 送(おく)る 보내다. 부치다.
○ 警告(けいこく) 경고.
それらを押(お)し切(き)って執行(しっこう)したのは、中国(ちゅうごく)とロシアを後(うし)ろ盾(だて)に頼(たよ)れると踏(ふ)んだからだろう。中国(ちゅうごく)の王毅外相(-がいしょう)は今月(こんげつ)、政変後(せいへんご)初(はじ)めてミャンマーを訪(たず)ね、経済(けいざい)関係(かんけい)の強化(きょうか)などで合意(ごうい)した。中国(ちゅうごく)はかねて民主派(みんしゅは)にも一定(いってい)の配慮(はいりょ)をしてきたが、ここにきて軍政側(ぐんせいがわ)に一歩(いっぽ)近寄(ちかよ)った。ミンアウンフライン氏(し)は直後(ちょくご)にロシアを訪(おとず)れ、軍事(ぐんじ)協力(きょうりょく)や合同(ごうどう)訓練(くんれん)について協議(きょうぎ)した。
(이들을 무릅쓰고 집행한 것은, 중국과 러시아를 등에 업고 의지할 수 있다고 밟았기 때문일 것이다. 왕이 중국 외교부장은 이달, 정변 이후 처음으로 미얀마를 방문해, 경제관계 강화 등에 합의했다. 중국은 일찍이 민주파에도 일정한 배려를 해 왔지만, 최근 들어 군정 쪽으로 한발 다가섰다. 민아웅프라인씨는 곧바로 러시아를 방문해 군사협력과 합동훈련을 논의했다.)
[단어]
○ 押(お)し切(き)る 강행하다.
○ 執行(しっこう) 집행.
○ 中国(ちゅうごく) 중국.
○ 後(うし)ろ楯(だて) 후원. 뒷배. 후원자.
○ 頼(たよ)る 의지하다. 의뢰하다.
○ 踏(ふ)む 밟다.
○ 外相(がいしょう) 외상. 외무장관.
○ 今月(こんげつ) 이번 달.
○ 政変(せいへん) 정변.
○ 訪(たず)ねる 찾다. 방문하다. ⇒ 사람. 사물 모두 사용. 어떤 목적을 가지고 의도적으로 방문하는 주관적인 느낌이 강함.
○ 経済(けいざい) 경제.
○ 関係(かんけい) 관계.
○ 強化(きょうか) 강화.
○ 合意(ごうい) 합의.
○ かねて 미리. 전부터.
○ 一定(いってい) 일정.
○ 配慮(はいりょ) 배려.
○ 軍政側(ぐんせいがわ) 군정측.
○ 一歩(いっぽ) 일보. 한걸음.
○ 近寄(ちかよ)る 접근하다. 가까이 하다.
○ 直後(ちょくご) 직후.
○ 訪(おとず)れる 방문하다. 찾다. ⇒ 사물에만 사용. ⇒ 방문했다는 사실만을 전달하는 객관적인 느낌이 강함.
※ 友(とも)だちを訪(おとず)れる (×)
※ 友(とも)だちの家(いえ)を訪(おとず)れる
○ 軍事(ぐんじ) 군사.
○ 協力(きょうりょく) 협력.
○ 合同(ごうどう) 합동.
○ 訓練(くんれん) 훈련.
○ 協議(きょうぎ) 협의.
ロシアはミャンマーにとって主要(しゅよう)な武器(ぶき)供給国(きょうきゅうこく)である。中(ちゅう)ロと欧米(おうべい)の対立(たいりつ)悪化(あっか)も影(かげ)を落(お)としているだろう。だが、東南(とうなん)アジアで孤立(こりつ)を深(ふか)める代償(だいしょう)の大(おお)きさを覚悟(かくご)すべきだ。近(ちか)く開(ひら)かれるASEAN外相(がいしょう)会議(かいぎ)、秋(あき)の首脳(しゅのう)会議(かいぎ)で厳(きび)しい対応(たいおう)を求(もと)める声(こえ)が高(たか)まるのは必至(ひっし)だ。日本(にほん)は欧米(おうべい)と一線(いっせん)を画(かく)し、軍政(ぐんせい)と対話(たいわ)のパイプを維持(いじ)してきた。
(러시아는 미얀마에 있어서 주요한 무기 공급국이다. 중러와 구미의 대립 악화도 그림자를 드리우고 있을 것이다. 하지만, 동남아시아에서 고립을 심화시키는 대가의 크기를 각오해야 한다. 조만간 열리는 ASEAN 외무장관회의, 가을 정상회의에서 엄중한 대응을 요구하는 소리가 높아질 것은 불가피하다. 일본은 구미와 선을 긋고, 군정과 대화의 파이프를 유지해 왔다.)
[단어]
○ ロシア 러시아.
○ 主要(しゅよう) 주요.
○ 武器(ぶき) 무기.
○ 供給(きょうきゅう) 공급.
○ 欧米(おうべい) 구미.
○ 対立(たいりつ) 대립.
○ 悪化(あっか) 악화.
○ 影(かげ) 그늘. 음영.
○ 落(お)とす 떨어뜨리다.
○ 孤立(こりつ) 고립.
○ 深(ふか)める 포함시키다.
○ 代償(だいしょう) 대상. 대가.
○ 覚悟(かくご) 각오.
○ 開(ひら)く 열다. ⇒ 開(ひら)かれる
○ 外相(がいしょう) 외상.
○ 会議(かいぎ) 회의. 외무장관.
○ 秋(あき) 가을.
○ 首脳(しゅのう) 수뇌.
○ 厳(きび)しい 엄하다.
○ 対応(たいおう) 대응.
○ 求(もと)める 구하다. 바라다.
○ 高(たか)まる 높아지다.
○ 必至(ひっし) 필지. 불가피. 필연. ☞ 必死(ひっし) 필사. 반드시 죽음. 전력을 다함.
○ 一線(いっせん) 일선. 한가닥의 선.
○ 画(かく)する 선을 긋다. 구획하다, 경계를 짓다. 계획하다.
○ 軍政(ぐんせい) 군정.
○ 対話(たいわ) 대화.
○ パイプ 관. 도관. 두 사람 사이에서 가교 역할을 하는 사람
○ 維持(いじ) 유지.
その一例(いちれい)が国軍(こくぐん)からの留学生(りゅうがくせい)受(う)け入(い)れで、今年度(こんねんど)も4人(よにん)を防衛大学校(ぼうえいだいがっこう)などに迎(むか)えた。「民主(みんしゅ)主義(しゅぎ)や文民(ぶんみん)統制(とうせい)を理解(りかい)してもらうため」というが、もはや説得力(せっとくりょく)を持(も)ちえない。民主派(みんしゅは)や人権(じんけん)団体(だんたい)が批判(ひはん)を続(つづ)ける日本(にほん)の姿勢(しせい)を転換(てんかん)すべきだ。
(그 일례가 국군으로의 유학생 수용으로, 올해도 4명을 방위대학교 등에 맞았다. “민주주의나 문민통제를 이해받기 위해서”라고 하지만, 더 이상 설득력을 가질 수 없다. 민주파나 인권단체가 비판을 계속하는 일본의 자세를 전환해야 한다.)
[단어]
○ 一例(いちれい) 일례.
○ 国軍(こくぐん) 국군.
○ 留学生(りゅうがくせい) 유학생.
○ 受(う)け入(い)れる 받아들이다.
○ 防衛(ぼうえい) 방위.
○ 大学校(だいがっこう) 대학교.
○ 迎(むか)える 맞이하다.
○ 民主(みんしゅ) 민주.
○ 主義(しゅぎ) 주의.
○ 文民(ぶんみん) 문민.
○ 統制(とうせい) 통제.
○ 理解(りかい) 이해.
○ もはや 벌써. 이미. 어느새.
○ 説得(せっとく) 설득.
○ 民主派(みんしゅは) 민주파.
○ 人権(じんけん) 인권.
○ 団体(だんたい) 단체.
○ 批判(ひはん) 비판.
○ 続(つづ)ける 계속하다.
○ 日本(にほん) 일본.
○ 姿勢(しせい) 자세.
○ 転換(てんかん) 전환.
https://www.asahi.com/articles/DA3S15369395.html?iref=pc_rensai_long_16_article
▣ ミャンマー 国軍の罪こそ直視せよ。
力による政権転覆、市民への弾圧と流血、その果てに強行した不当極まりない死刑執行である。断じて容認できない。軍政が続くミャンマーで、国軍に抵抗した市民4人が処刑された。欧米に加え、東南アジア諸国連合(ASEAN)からも反対の声があがっていたが、それを無視して踏み切った。
この国ではかつての軍政時代を含め数十年間、死刑執行はなかった。国軍は今回について「殺人など残虐非道なテロを指示し、多くの無実の人々が死亡した」との理由を掲げた。その断罪の文言は、国軍の行動にこそ向けられるべきだ。昨年2月のクーデター以降、平然と市民に銃弾を浴びせてきたのは国軍ではないか。
現地の人権団体によると、これまで治安部隊により、2100人以上が殺害されたという。処刑された4人のなかには、国軍に拘束されているアウンサンスーチー氏の側近ら民主派の有力指導者も含まれる。いまも抗議行動を続ける市民に対し、恐怖心を与えて威嚇しようという意図は明らかだ。
政変後に死刑判決を受け、執行を待つ状態に置かれている市民は百人以上といわれる。武力で政権を握った国軍統治下の司法判決に正当性はない。執行を全面停止するべきだ。ASEANは地域機構として国軍と民主派の仲介を探っていた。国軍に一定の理解を示してきた議長国カンボジアのフン・セン首相も先月、ミンアウンフライン国軍最高司令官に書簡を送り、警告していた。
それらを押し切って執行したのは、中国とロシアを後ろ盾に頼れると踏んだからだろう。中国の王毅外相は今月、政変後初めてミャンマーを訪ね、経済関係の強化などで合意した。中国はかねて民主派にも一定の配慮をしてきたが、ここにきて軍政側に一歩近寄った。ミンアウンフライン氏は直後にロシアを訪れ、軍事協力や合同訓練について協議した。
ロシアはミャンマーにとって主要な武器供給国である。中ロと欧米の対立悪化も影を落としているだろう。だが、東南アジアで孤立を深める代償の大きさを覚悟すべきだ。近く開かれるASEAN外相会議、秋の首脳会議で厳しい対応を求める声が高まるのは必至だ。日本は欧米と一線を画し、軍政と対話のパイプを維持してきた。
その一例が国軍からの留学生受け入れで、今年度も4人を防衛大学校などに迎えた。「民主主義や文民統制を理解してもらうため」というが、もはや説得力を持ちえない。民主派や人権団体が批判を続ける日本の姿勢を転換すべきだ。