[일본어신문 사설 146]
[朝日新聞デジタル 2022年8月16日]
▣ タリバン1年(いちねん) 人道(じんどう)危機(きき)を捨(す)て置(お)けぬ。
(탈레반 1년 인도 위기를 버릴 수 없다.)
武力(ぶりょく)で実権(じっけん)を握(にぎ)ってから1年(いちねん)。いまだ政府(せいふ)として承認(しょうにん)する国(くに)がひとつも現(あらわ)れていないことが、全(すべ)てを物語(ものがた)っている。アフガニスタンのイスラム主義(しゅぎ)勢力(せいりょく)タリバンである。昨年(さくねん)8月(はちがつ)15日(じゅうごにち)に首都(しゅと)カブールを制圧(せいあつ)して旧政権(きゅうせいけん)を倒(たお)した際(さい)、さまざまな約束(やくそく)を行(おこな)った。多民族(たみんぞく)国家(こっか)を反映(はんえい)した包括的(ほうかつてき)な政府(せいふ)をつくる。旧政権(きゅうせいけん)の関係者(かんけいしゃ)には恩赦(おんしゃ)を与(あた)える。
(무력으로 실권을 잡은 지 1년. 아직 정부로 승인할 나라가 하나도 없다는 것이, 모든 것을 말해주고 있다. 아프가니스탄의 이슬람주의세력 탈레반이다. 지난해 8월 15일 수도 카불을 제압해 구정권을 무너뜨렸을 때, 여러 약속을 했다. 다민족 국가를 반영한 포괄적인 정부를 만들다. 구정권 관계자에게는 사면을 준다.)
[단어]
○ 人道(じんどう) 인도. 사람이 지켜야 할 도리나 길.
○ 捨(す)てる 버리다. 해버리다. ⇒ 捨(す)て置(お)く 내버려두다. 방치하다. ⇒ 捨(す)て置(お)ける ⇒ 捨(す)て置(お)けない ⇒ 捨(す)て置(お)けぬ
○ 武力(ぶりょく) 무력. 병력.
○ 実権(じっけん) 실권. ☞ 実験(じっけん) 실험. ☞ 実見(じっけん) 실제로 봄.
○ 握(にぎ)る 잡다. 쥐다. 자기 것으로 하다.
○ ~てから ~하고 나서. ~한 다음. ~한 뒤로 쭉.
○ いまだ 아직. 이때까지.
○ 政府(せいふ) 정부.
○ 承認(しょうにん) 승인. ☞ 商人(しょうにん) 상인. 장사꾼.
○ 現(あらわ)れる 나타나다. 드러나다.
○ 全(すべ)て 전부. 모두.
○ 物語(ものがた)る 말하다. 이야기하다.
○ 主義(しゅぎ) 주의.
○ 勢力(せいりょく) 세력.
○ 昨年(さくねん) 작년.
○ 首都(しゅと) 수도.
○ 制圧(せいあつ) 제압.
○ 倒(たお)す 쓰러뜨리다. 넘어뜨리다. 죽이다.
○ 際(さい) 때.
○ 様々(さまざま) 여러 가지. 각양각색.
○ 約束(やくそく) 약속.
○ 行(おこな)う 행하다.
○ 民族(みんぞく) 민족.
○ 国家(こっか) 국가.
○ 反映(はんえい) 반영.
○ 包括的(ほうかつてき 포괄적.
○ 作(つく)る 만들다.
○ 旧政権(きゅうせいけん) 구정권.
○ 関係者(かんけいしゃ) 관계자.
○ 恩赦(おんしゃ) 은사. 특별사면. ☞ 御社(おんしゃ) 귀사. 상대방의 회사.
○ 与(あた)える 주다. 수여하다. 내주다.
女性(じょせい)の人権(じんけん)もイスラム法(ほう)の範囲内(はんいない)で尊重(そんちょう)する。アルカイダなど国際(こくさい)テロ組織(そしき)に国土(こくど)を使(つか)わせない。だが、いずれも果(は)たされていない。国際(こくさい)社会(しゃかい)への裏切(うらぎ)りであり、責任(せきにん)は重大(じゅうだい)だ。内部(ないぶ)で、対外(たいがい)融和(ゆうわ)を唱(とな)える勢力(せいりょく)と強硬(きょうこう)な武闘派(ぶとうは)とのせめぎ合(あ)いもあるようだが、言(い)い訳(わけ)にはなるまい。閣僚(かくりょう)はほとんど最大(さいだい)民族(みんぞく)パシュトゥン人(じん)が独占(どくせん)している。
(여성의 인권도 이슬람법의 범위 내에서 존중한다. 알카에다 등 국제 테러조직에 국토를 쓰지 못하게 한다. 그러나, 어느 것도 완수되지 않았다. 국제사회에 대한 배신이며, 책임은 막중하다. 내부에서, 대외 융화를 주창하는 세력과 강경 무투파의 몸싸움도 있는 것 같지만, 변명이 되지는 않을 것이다. 각료는 거의 최대 민족 파슈툰인이 독점하고 있다.)
[단어]
○ 女性(じょせい) 여성.
○ 人権(じんけん) 인권.
○ 範囲(はんい) 범위.
○ 尊重(そんちょう) 존중.
○ 国際(こくさい) 국제. ☞ 国債(こくさい) 국채.
○ 組織(そしき) 기구.
○ 国土(こくど) 국토.
○ 使(つか)う 사용하다. ⇒ 使(つか)わせない
○ いずれ 어느 (것). 어디. 어느 쪽. 어느 곳.
○ 果(は)たす 완수하다. 다하다.
○ 社会(しゃかい) 사회.
○ 裏切(うらぎ)り 배반. 배신. 내통.
○ 責任(せきにん) 책임.
○ 重大(じゅうだい) 중대.
○ 内部(ないぶ) 내부.
○ 対外(たいがい) 대외.
○ 融和(ゆうわ) 융화.
○ 唱(とな)える 소리를 내어 읽다. 외치다. 주창하다.
○ 勢力(せいりょく) 세력.
○ 強硬(きょうこう) 강경.
○ 武闘派(ぶとうは) 무력 투쟁파. 상대와 타협하지 않고 폭력 무력으로 자신의 주장을 관철하려는 사람들.
○ せめぎ合(あ)い 대항하여 싸움.
○ 言(い)い訳(わけ) 변명. 핑계.
○ ~まい ~~않을 것이다. ~않겠다. ~않을 작정이다. ~서는 안 된다. 할 리가 없다
○ 閣僚(かくりょう) 관료.
○ ほとんど 대부분. 거의. 대략.
○ 最大(さいだい) 최대.
○ 民族(みんぞく) 민족.
○ 独占(どくせん) 독점.
国連(こくれん)によると、旧政権(きゅうせいけん)の職員(しょくいん)や治安部隊(ちあんぶたい)など少(すく)なくとも160人(ひゃくろくじん)が裁判(さいばん)なしで殺害(さつがい)された。女性(じょせい)は単身(たんしん)での遠出(とおで)が禁(きん)じられ、中高生(ちゅうこうせい)年代(ねんだい)の女子(じょし)生徒(せいと)の通学(つうがく)は認(みと)められていない。報道(ほうどう)機関(きかん)の半分(はんぶん)以上(いじょう)が閉鎖(へいさ)されるなど言論(げんろん)の自由(じゆう)への弾圧(だんあつ)も激(はげ)しい。米国(べいこく)は先日(せんじつ)、アルカイダの指導者(しどうしゃ)をドローン攻撃(こうげき)で殺害(さつがい)した。
(유엔에 따르면, 구정권 직원과 치안부대 등 최소 160명이 재판 없이 살해됐다. 여성은 단신 외출을 할 수 없으며, 중고교생년대 여학생의 통학은 허용되지 않는다. 언론사 절반 이상이 폐쇄되는 등 언론자유 탄압도 거세다. 미국은 얼마 전, 알카에다 지도자를 드론 공격으로 살해했다.)
[단어]
○ 国連(こくれん) 국제연합. = 国際連合(こくさいれんごう)
○ 政権(せいけん) 정권.
○ 職員(しょくいん) 직원.
○ 治安(ちあん) 치안.
○ 部隊(ぶたい) 부대.
○ 少(すく)なくとも 적어도.
○ 裁判(さいばん) 재판.
○ 殺害(さつがい) 살해.
○ 女性(じょせい) 여성.
○ 単身(たんしん) 단신.
○ 遠出(とおで) 원행. 멀리나감.
○ 禁(きん)じる 금하다.
○ 中高生(ちゅうこうせい) 중고생.
○ 年度(ねんど) 연도.
○ 女子(じょし) 여자.
○ 生徒(せいと) 생도.
○ 通学(つうがく) 통학.
○ 認(みと)める 인정하다. 인지하다.
○ 報道(ほうどう) 보도.
○ 機関(きかん) 기관.
○ 半分(はんぶん) 반분. 반.
○ 以上(いじょう) 이상.
○ 閉鎖(へいさ) 폐쇄.
○ 言論(げんろん) 언론.
○ 自由(じゆう) 자유.
○ 弾圧(だんあつ) 탄압.
○ 激(はげ)しい 세차다. 격심하다.
○ 米国(べいこく) 미국.
○ 先日(せんじつ) 오전.
○ 指導者(しどうしゃ) 지도자.
○ 攻撃(こうげき) 공격.
○ 殺害(さつがい) 살해.
首都(しゅと)中心部(ちゅうしんぶ)の住宅街(じゅうたくがい)にいたことから、タリバンにかくまわれていた疑(うたが)いが濃厚(のうこう)だ。これでは国際(こくさい)社会(しゃかい)で孤立(こりつ)するのも当然(とうぜん)といえよう。一方(いっぽう)で、取(と)って代(か)わる政治(せいじ)勢力(せいりょく)が存在(そんざい)しないことも事実(じじつ)だ。部族(ぶぞく)社会(しゃかい)の価値観(かちかん)が色濃(いろこ)く残(のこ)るこの国(くに)で、タリバンが根(ね)を下(お)ろした存在(そんざい)であることにも留意(りゅうい)が必要(ひつよう)だ。長(なが)い戦乱(せんらん)で疲弊(ひへい)したアフガニスタンの経済(けいざい)は崩壊(ほうかい)状態(じょうたい)だ。
(수도 중심부 주택가에 있었던 점으로 미뤄, 탈레반에 은신해 있었다는 의혹이 짙다. 이래서야 국제사회에서 고립되는 것도 당연하다. 한편으로, 대체할 정치세력이 존재하지 않는 것도 사실이다. 부족사회의 가치관이 짙게 남아 있는 이 나라에서, 탈레반이 뿌리를 내린 존재라는 점에도 유의할 필요가 있다. 오랜 전란으로 피폐해진 아프가니스탄 경제는 붕괴 상태다.)
[단어]
○ 首都(しゅと) 수도.
○ 中心部(ちゅうしんぶ) 중심부.
○ 住宅街(じゅうたくがい) 주택가.
○ 匿(かくま)う 몰래 숨겨[감춰]두다, 은닉하다.
○ 疑(うたが)う 의심하다.
○ 濃厚(のうこう) 농후. 색·맛 등이 진한 모양.
○ 国際(こくさい) 국제.
○ 社会(しゃかい) 사회.
○ 孤立(こりつ) 고립.
○ 当然(とうぜん) 당연.
○ 取(と)って代(か)わる 대신하다. = 入(い)れ替(か)わる
○ 政治(せいじ) 정치.
○ 勢力(せいりょく) 세력.
○ 存在(そんざい) 존재.
○ 事実(じじつ) 사실.
○ 部族(ぶぞく) 민족.
○ 価値観(かちかん) 가치관.
○ 色濃(いろこ)い 기색이 짙다. 어떤 경향이 심하다.
○ 残(のこ)る 남다. 여분이 생기다.
○ 国(くに) 나라.
○ 根(ね) 뿌리. 근본.
○ 下(お)ろす 내리다. 아래로 옮기다.
○ 存在(そんざい) 존재.
○ 留意(りゅうい) 유의.
○ 必要(ひつよう) 필요.
○ 戦乱(せんらん) 전란.
○ 疲弊(ひへい) 피폐.
○ 経済(けいざい) 경제.
○ 崩壊(ほうかい) 붕괴.
○ 状態(じょうたい) 상태.
歳入(さいにゅう)の半分(はんぶん)を占(し)める国際(こくさい)援助(えんじょ)を失(うしな)い、在外(ざいがい)資産(しさん)も凍結(とうけつ)されたからだ。多(おお)くの人(ひと)が収入(しゅうにゅう)のあてがなく、娘(むすめ)の身売(みう)りや臓器(ぞうき)売買(ばいばい)など悲惨(ひさん)な状況(じょうきょう)が伝(つた)えられる。食料(しょくりょう)不足(ぶそく)も深刻(しんこく)で、人口(じんこう)の半数(はんすう)にあたる約1900万人(やくいっせんきゅうひゃくまんにん)が深刻(しんこく)な飢餓(きが)に直面(ちょくめん)している。こうした人道(じんどう)危機(きき)から目(め)を背(そむ)けることは出来(でき)ない。
(세입의 절반을 차지하는 국제원조를 잃었고, 재외자산도 동결됐기 때문이다. 많은 사람이 수입 목표가 없고, 딸의 인신매도나 장기매매 등 비참한 상황이 전해진다. 식량 부족도 심각해, 인구의 절반인 약 1900만명이 심각한 기아에 직면해 있다. 이런 인도적 위기로부터 벗어날 수 없다.)
[단어]
○ 歳入(さいにゅう) 세입.
○ 半分(はんぶん) 반분. 반.
○ 占(し)める 차지하다. 자리잡다. ☞ 閉(し)める 닫다. ☞ 湿(しめ)る 축축(눅눅) 해지다. ☞ 締(し)める 죄다. 조르다.
○ 国際(こくさい) 국제.
○ 援助(えんじょ) 원조.
○ 失(うしな)う 잃다. 잃어버리다.
○ 在外(ざいがい) 재외.
○ 資産(しさん) 자산.
○ 凍結(とうけつ) 동결.
○ 収入(しゅうにゅう) 수입.
○ あて 댐. 닿게 함. 목표. 기대.
○ 娘(むすめ) 딸. 미혼 여성.
○ 身売(みう)り 몸을 팜.
○ 臓器(ぞうき) 장기.
○ 売買(ばいばい) 매매.
○ 悲惨(ひさん) 비참.
○ 状況(じょうきょう) 상황.
○ 伝(つた)える 전하다. ⇒ 伝(つた)えられる
○ 食料(しょくりょう) 식료. 음식물.
○ 不足(ぶそく) 부족.
○ 深刻(しんこく) 심각.
○ 人口(じんこう) 인구.
○ 半数(はんすう) 반수.
○ 飢餓(きが) 기아.
○ 直面(ちょくめん) 직면.
○ 人道(じんどう) 인도. 사람이 지켜야 할 도리나 길.
○ 危機(きき) 기기.
○ 背(そむ)ける (타) 등을 돌리다. 외면하다. ※ 背(そむ)く (자) 등지다. ~을 뒤로 하다.
⇒ 目(め)を背(そむ)ける 차마 보지 못하여 시선을 돌리다. 곤란한 상황에서 벗어나다.
○ 出来(でき)ない 할 수 없다. 불가능하다.
日本(にほん)を含(ふく)め各国(かっこく)は国連(こくれん)機関(きかん)やNGOを通(つう)じて支援(しえん)を続(つづ)けているが、現場(げんば)を実効(じっこう)支配(しはい)する組織(そしき)と反目(はんもく)したままでは限界(げんかい)もある。正統性(せいとうせい)は認(みと)められないが、タリバンと実務的(じつむてき)な対話(たいわ)を続(つづ)ける必要(ひつよう)はあろう。国民(こくみん)生活(せいかつ)を立(た)て直(なお)す目的(もくてき)を共有(きょうゆう)しながら、世界(せかい)に窓(まど)を開(ひら)くことの重要性(じゅうようせい)や、国際(こくさい)規範(きはん)となっている人権(じんけん)などの価値(かち)に理解(りかい)を促(うなが)す。
(일본을 포함해 각국은 유엔기구나 NGO를 통해 지원을 계속하고 있지만, 현장을 실효 지배하는 조직과 반목한 채로는 한계도 있다. 정통성은 인정되지 않지만, 탈레반과 실무적인 대화를 계속할 필요는 있을 것이다. 국민 생활을 재정립하는 목적을 공유하면서, 세계에 창을 여는 것의 중요성이나, 국제 규범이 되고 있는 인권등의 가치에 이해를 재촉한다.)
[단어]
○ 日本(にほん) 일본.
○ 含(ふく)む 포함하다. 함유하다.
○ 各国(かっこく) 각국.
○ 国連(こくれん) 국제연합.
○ 機関(きかん) 기관.
○ 通(つう)じる 통하다. 연결되다.
○ 支援(しえん) 지원.
○ 続(つづ)ける 계속하다.
○ 現場(げんば) 현장.
○ 実効(じっこう) 실효.
○ 支配(しはい) 지배.
○ 組織(そしき) 조직.
○ 反目(はんもく) 반목.
○ 限界(げんかい) 한계.
○ 正統性(せいとうせい) 정통성.
○ 認(みと)める 인정하다. 인지하다.
○ 実務的(じつむてき) 실무적.
○ 対話(たいわ) 대화.
○ 必要(ひつよう) 필요.
○ 国民(こくみん) 국민.
○ 生活(せいかつ) 생활.
○ 立(た)て直(なお)す 고쳐짓다. 개축하다.
○ 目的(もくてき) 목적.
○ 共有(きょうゆう) 공유.
○ 世界(せかい) 세계.
○ 窓(まど) 창.
○ 開(ひら)く 열리다.
○ 重要性(じゅうようせい) 중요성.
○ 国際(こくさい) 국제.
○ 規範(きはん) 규범.
○ 人権(じんけん) 인권.
○ 価値(かち) 가치.
○ 促(うなが)す 재촉하다. 독촉하다.
その積(つ)み重(かさ)ねでタリバンとの向(む)き合(あ)い方(かた)を模索(もさく)していくほかない。同時(どうじ)に、戦乱(せんらん)やタリバン統治(とうち)をのがれて国外(こくがい)に暮(くら)す難民(なんみん)を支(ささ)えるための目配(めくば)りも欠(か)かせない。将来(しょうらい)、国民(こくみん)の融和(ゆうわ)が実現(じつげん)したときには、国家(こっか)再建(さいけん)の力(ちから)になるはずである。
(그런 산적한 탈레반과의 맞대응 방법을 모색해 나갈 수밖에 없다. 동시에, 전란이나 탈레반 통치를 피해 국외에 사는 난민을 돕기 위한 눈길도 빼놓을 수 없다. 장차 국민의 융화가 실현될 때에는, 국가 재건에 힘이 될 것이다.)
[단어]
○ 積(つ)み重(かさ)ねる 겹겹이 (치)쌓다. 포개어 쌓다.
○ 向(む)き合(あ)う 마주(바라) 보다. 마주 대하다.
○ 模索(もさく) 모색.
○ 同時(どうじ) 동시.
○ 戦乱(せんらん) 전란.
○ 統治(とうち) 통치.
○ 逃(のが)れる 달아나다. 도망치다.
○ 国外(こくがい) 국외.
○ 暮(くら)す 살다. 살아가다.
○ 支(ささ)える 버티다. 떠받치다.
○ 目配(めくば)り 사방을 주의하여 둘러봄. 관심을 가지고 두루 살핌.
○ 欠(か)かす ⇒ 欠(か)かせない
○ 将来(しょうらい) 장래.
○ 国民(こくみん) 국민.
○ 融和(ゆうわ) 융화.
○ 実現(じつげん) 실현.
○ 国家(こっか) 국가.
○ 再建(さいけん) 재건.
https://www.asahi.com/articles/DA3S15388708.html?iref=pc_rensai_long_16_article
▣ タリバン1年 人道危機を捨て置けぬ。
武力で実権を握ってから1年。いまだ政府として承認する国がひとつも現れていないことが、全てを物語っている。アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンである。昨年8月15日に首都カブールを制圧して旧政権を倒した際、さまざまな約束を行った。多民族国家を反映した包括的な政府をつくる。旧政権の関係者には恩赦を与える。
女性の人権もイスラム法の範囲内で尊重する。アルカイダなど国際テロ組織に国土を使わせない。だが、いずれも果たされていない。国際社会への裏切りであり、責任は重大だ。内部で、対外融和を唱える勢力と強硬な武闘派とのせめぎ合いもあるようだが、言い訳にはなるまい。
閣僚はほとんど最大民族パシュトゥン人が独占している。
国連によると、旧政権の職員や治安部隊など少なくとも160人が裁判なしで殺害された。女性は単身での遠出が禁じられ、中高生年代の女子生徒の通学は認められていない。報道機関の半分以上が閉鎖されるなど言論の自由への弾圧も激しい。米国は先日、アルカイダの指導者をドローン攻撃で殺害した。
首都中心部の住宅街にいたことから、タリバンにかくまわれていた疑いが濃厚だ。これでは国際社会で孤立するのも当然といえよう。一方で、取って代わる政治勢力が存在しないことも事実だ。部族社会の価値観が色濃く残るこの国で、タリバンが根を下ろした存在であることにも留意が必要だ。長い戦乱で疲弊したアフガニスタンの経済は崩壊状態だ。
歳入の半分を占める国際援助を失い、在外資産も凍結されたからだ。多くの人が収入のあてがなく、娘の身売りや臓器売買など悲惨な状況が伝えられる。食料不足も深刻で、人口の半数にあたる約1900万人が深刻な飢餓に直面している。こうした人道危機から目を背けることは出来ない。
日本を含め各国は国連機関やNGOを通じて支援を続けているが、現場を実効支配する組織と反目したままでは限界もある。正統性は認められないが、タリバンと実務的な対話を続ける必要はあろう。国民生活を立て直す目的を共有しながら、世界に窓を開くことの重要性や、国際規範となっている人権などの価値に理解を促す。
その積み重ねでタリバンとの向き合い方を模索していくほかない。同時に、戦乱やタリバン統治をのがれて国外に暮らす難民を支えるための目配りも欠かせない。将来、国民の融和が実現したときには、国家再建の力になるはずである。